第十二歩 ストーカーはいけないですよ?
新キャラが出ました。
お楽しみに!
奴らのうめき声が響く深夜を満月が明るく照らす中、聖夜は空腹で目が覚めた。
「あ~腹減った…すやすやと寝てやがって…」
ふと、目をやると綾がどこかに行くのが見えた。
「こんな時間にどこに行くんだ?」
空腹など忘れ、綾の後を追い始めた。
後を追う事数分、近くのスーパーに着いた。
「まさか、俺の分の食べ物を?」
「そんな訳無いだろ…」
「うおっ!びっくりした…なんだ悟か…なんでここに?」
悟はニコッと笑い言った。
「たまたま目が覚めた時、お前が綾さんをストーカーするのを見つけてついて来た。」
聖夜は唖然とした。悟の気配はまったく無かったからである。
「お前なぁ…二人はどうすんだよ?何かあったら…」
「それなら大丈夫だ。俺もう帰るからな…あんまり遅くまで起きてんなよ?じぁな。」
そう言って悟は帰っていった。
「何しに来たんだ?あいつは…まぁいい、綾さんは…店の中かな」
聖夜はスーパーの中に入った。
その後ろに怪しく笑う三人がいた。
綾は後ろに四人の気配を感じていた。一人は聖夜だと分かったが残りが判らなかった。
近くのスーパーで正体を暴こうと入ったのだが、相手も警戒心が強いのかなかなか姿が見えなかった。
「あれ?いないなぁ…」
そう言った瞬間、誰かに口を抑えられた。
「あら、何しに来たの?」
口を抑えていたのは綾だった。手が離された。
「気になってついて来たんすよ。」
「人の後をストーカーしながら?」
綾は外を見ながら聞いてきた。
「君の後ろには誰かいた?」
「いましたよ。多分あれは高校生だと思います。」
「知り合いかしら?」
「知り合いってほどじゃ無いですけど、俺達の学校の悪者ですよ。」
話をしていると例の三人が入って来た。
「どうします?隠れてやり過ごしますか?」
「そうしましょうか。」
そう判断した直後三人が誰かを呼び出す為なのか大声を上げた。
「ねぇ!出ておいでよ!悪い事はしないからさ!」
「誰を呼んでいるんだ?」
「さぁ?誰を…」
綾は後ろの方からはすすり泣く様な小さな声を聞いた。
「私達の他に誰かいるわ…ちょっと見てくるわ」
そう言って、綾は暗闇に消えていった。
「誰かいるのかしら~?私が味方になるわよ…」
「本当に…?」
消えてしまいそうな声が聞こえた。
「ええ。だから私に姿を見せてくれないかしら?」
「なんもしない?」
「ええ。何もしないわ。」
そう言うと、暗闇の中から小さな女の子が出て来た。
「あなたのお名前は?」
「三浦沙紀…お姉さんは?」
「私の名前は綾よ。よろしくね。あなたどうしてここにいるの?見たところ小学生みたいだけど…」
綾が小学生と聞くと沙紀と名乗った少女は反応した。
「私は中学生ですよ…」
「失礼。親はどこにいるのかしら?知っているなら連れて行ってあげるけど…?」
「お父さんには市役所に来てとは言われました…本当に連れて行ってくれますか?」
「ええ、いいわよ。行きましょうか。」
綾がそう言った途端に沙紀は綾に抱きつき泣き出した。
「心細かったのね…もう大丈夫よ…」
「綾さんはまだかな…見つかるぞ、俺が。」
「何言っているの?私は居るわよ?」
聖夜は再び驚いた。
「綾さん~驚かさないでください。…誰?」
「沙紀です。よろしく…」
「よろしくね。俺は聖夜だよ。見つかる前に帰りましょう。」
「そうね。」
三人がスーパーから出ようとした時、沙紀が商品棚の缶詰めを持っていこうとして持ち上げたが手が滑って、缶詰めが落下し静粛なスーパーの中に派手な音を出した。
ゾンビ物小説なのに全然出て来ないな…
次回には出したいですね…
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