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第五話「あけぼの豊穣公園の異変と、八番出口の影」

同じもの見続けてた

 第五話「あけぼの豊穣公園の異変と、八番出口の影」


 レンがオルカ・ランナーをグイグイと漕いで目的地である『あけぼの豊穣公園』に到着した時、奇妙な異変が起きた。いつも通るはずの公園の白いタイルの通路が、ぐにゃりと歪み、どこまで進んでも同じ街灯と、同じベンチの場所へと引き戻されてしまうのだ。


「あれ……? おかしいな。前に進んでいるはずなのに、また最初の入り口の看板に戻っちゃった。引き返しちゃダメだ、前を向いて進むんだ! でも、これって、お父さんの手帳(コンプリート・ノート)の隅に書いてあった、あの無限ループの罠――『8番出口』の理合にそっくりだ!」

 レンがパニックになりそうになったその時、タイルの影から空間転移魔法の如き黒い霧が立ち上り、かつてルイたちに滅ぼされたはずの大邪導師マレフィアの残党が放つ、不気味な声が響き渡った。


「フフフ、ルイの息子よ……。この無限回廊からは何人も出られん! 永久に歩き続け、絶望の中で息絶えるが良いわ! ハーハッハッハ!」

「ひゃああ!? 本当に出口がないよ! だけど負けるもんか! 僕にはお父さんとお母さんから受け継いだ、友情と努力の血が流れてるんだ! オルカ、僕に力を貸して!」

 レンが叫ぶと、魔導二輪『オルカ・ランナー』のライトがまばゆい純白の光を放ち、周囲の霧を一瞬でクリーンに洗い流し始めた。しかし、通路の奥からは、さらに強大な魔力の波が押し寄せてくる。

同じもの見続けてた

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