↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は王子様の幸せを望む〜ある日婚約者では無くなった令嬢の話〜  作者: 漆原 凜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/8

最後

「今まで支えてくれありがとう。これからは新しい陛下を皆支えてやって欲しい。」


小さいながらの壮行会は思ったより人が集まっていた。今まで両陛下を慕っていた人ばかりだ。


「レオンハルト様お元気そうで!お見送りも出来ず心配しておりましたが安心しました。」

「ありがとう。元気に過ごしているよ。」


久しぶりに見る私にも皆が声を掛けてくれ再会をしばらく楽しんだ。もう2度と会えないと思っていた人達に会えとても感謝している。隣にいるマリアベル様は連れ去った側の人なので気まずそうではあるが意外と堂々としている。さすが姫様だな。


「あ…」


ふと遠くにフローラを見る。少し大人っぽくなり雰囲気が変わってて、参加者達と会話をさは微笑んでいる。元気そうで良かった。隣にいる人が婚約者だろうか。あのフローラが選ぶぐらいだからとても良い人なんだろうな。優しそうにフローラを見て微笑んでいて、見ているだけで彼女が愛されているのは感じとれる。彼女を見ても胸が締め付けれる事はなかった。わかってはいたが複雑だな。


「…私向こう行ってますね。」

「え?」

「…」

「あぁ…行きますよ。」


手を取っていたマリアベル様が急に離れた。私の目線で彼女が元婚約者だと気づいたのだろう。仕方が無いなって思いながらもう1度彼女の手を取り外へ連れて行く。あぁ完全に落ち込んでる。フローラにまだ心があると思ったんだろう。


「座りましょう。はい。どうぞ。」


涼しい風に吹かれながらベンチに座り手をギュッと握る。戸惑った様子で私を見ている。私が貴方に情を移してる事など気づいていないのだろう。


「マリアベル様は本当に私が好きですね。」

「…大好きです。」


可愛がられてるとは言え敗戦国に婿を連れていきたいなど反感を買うに決まっている。さらにまた行きたいなど。自分の事より私を1番に考えてくれる可愛いマリアベル様。私などとっくに君のものなのに。


「泣きそうなんですか?」

「彼女を見る目が優しくて…やはりとんでもない事をしてしまったと…」

「私は最初はもう諦めしか無くて、もう人生終わったと思ってました。」

「ごめんなさ…」

「違う。謝らないで下さい。私は貴方が好きです。誰よりも私を想ってくれる貴方を大事にしたい。嫌々受けた婚姻でしたが、今は毎日楽しいです。貼り付けた王子様より素が良いと言ってくれる貴方のおかげです。」

「…好き?」

「はい。誰よりも貴方を愛しています。」


手の甲に口付けをする。呆然とするお姫様をこれから大切にしていこう。


「お元気で。また会いに行きます。」

「待っているよ。幸せにな。」


あの時と違い両親達とは笑顔でお別れが言えた。戦争により思っていた未来とは違うけど皆それぞれの道へと進んだ。


ーーーー

フローラSide



「フローラ話をしてくる?」

「え?」

「第二王子だよね?来てたんだね。話をしたいんじゃない?」

「…いえ。お隣にいる方を大事にされてるようなので。それに私にも最愛の貴方が居ます。」

「そう?会えずに終わってしまったんだよね?無理してない?」

「してないです。」


両陛下に挨拶の順番が回ってきたので会いに行く。2人は私を抱きしめてくれ幸せを祝ってくれた。


「フローラ嬢本当に良かった。アルフレッド殿うちの娘を頼んだよ。」

「はい。もちろんです。誰よりも幸せにしてみせます。」

「フローラちゃん今度領地にも遊びに来てね。いつでも歓迎するわ。」

「ありがとうございます。小さい頃から大事にして頂き本当に感謝しております。」


もう1度抱きしめてくれお別れをする。もう来ることは無いと思っていた王宮。アルフレッド様と一緒だからかそれほど気に病まなかった。


「少し挨拶してくるよ。」


アルフレッド様が知り合いにあった為少し離れて待つ。ふと前を見ると離れた所にレオンハルト様が居る。目が合っている。柔らかく微笑んで口元がお幸せにと言っている。私は頷き微笑む。何故だが涙が溢れそうになり、慌てて上を向く。顔を戻した時には、もうすでにレオンハルト様は居なかった。


「帰ろうか。」


アルフレッド様が戻ってきて、背中を擦ってくれる。きっと今あった事を彼はわかっている。優しい人に出会えて良かった。レオンハルト様も幸せそうだった。


「ずっと私と居てくださいね。」

「もちろんだよ。離れてくれって言われても離さないからね。」


優しくそっと口付けをしてくれ永遠を誓う。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。