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第五話 実験の証明

第五話!

ついに黒色火薬を使った爆弾が完成。その爆弾の威力を実験で証明!

私が実験場所に選んだのは町はずれの荒れた土地だった。

一本の鉄パイプ手に握りそこへ向かう。

だが実験よりも、魔物たちは「実戦」を選んだらしい。

地響きとともに現れたのは数十体の魔物群れ、『ガスト・ウルフ』。風の魔法をまとい、人間を切り刻むことに特化したそこら辺にいる魔物で一番人間たちが恐れる魔物だ。

「ちょうどいいね、、標的(ターゲット)には困らない。」

私は逃げない。五歳の小さな手で鉄パイプの導火線に火をつけた。

もちろん魔法の詠唱はない。これはただの『化学反応』。

「シミュレーション開始、、じゃあ、ばいばい!」

放り投げられた黒色火薬の入った鉄パイプが、群れの中で『咆哮』を上げた。

ドォォォォォォォン!!

魔法の輝きを塗りつぶす、黒い土煙と凄まじい膨張圧。音速を超えて飛散した鉄の破片が、魔物たちの強固な毛皮を易々と貫通し、一瞬で辺りを静寂に変えた。

だが


「ガルル、、ガ、ガル」


爆煙の中からその獣は現れた。

(……チッ、障壁で衝撃波を減衰させたか。だが、計算外じゃない)

爆弾はもうない。五歳の小さな足では逃げ切れない。

魔物が地を蹴り、鋭い爪が私の喉元に迫る。死の予感が脳を焼いた。

だが、私の視線は目前の死ではなく、足元に転がる『それ』を捉えていた。

爆発の衝撃で赤熱し、鋭く尖った鉄パイプの破片。

つい数秒前まで爆薬のエネルギーを閉じ込めていたそれは、今、この場で最も熱く、最も鋭い『即席のメス』と化している。

「、、ちゃんと物理法則に従って」

 私は地面を転がるようにして爪を避け、すれ違いざまにその熱塊を掴み取った。

五歳の掌が焼ける感覚。だが、そんな痛覚は脳内の演算で切り捨てる。

着地と同時に反転。

魔物が着地の衝撃でわずかに姿勢を崩した、そのコンマ数秒の隙。

私は全力で踏み込み、赤熱した鉄片を魔物の眼球――その奥にある脳幹へと突き立てた。

「ガ、ア、、ッ!?」

ジュッ、という肉の焼ける嫌な音。

魔法の防御など関係ない。ただの質量と、高熱の暴力。

眼球を蒸発させ、脳を直接焼き切られた巨大な獣は、咆哮を上げる暇もなく泥の中に沈んだ。

「、、ふぅ。デバッグ完了だね」

私は焼けた掌を冷ますように振り、冷徹な目で見下ろした。

魔法が使えなくても、知恵と、そこにある物質を利用すれば、奇跡を操る獣さえ殺せる。

確信が、力に変わる。

 だが、その直後。

「……おい。今の爆音はなんだ。……それに、その死体は……」

背後から響いたのは、魔物ではない。

異変を聞きつけてやってきた、町の自警団たちの戦慄した声だった。

ご覧いただきありがとうございます。

零思ったよりも反射神経がいい!町の人たちに零がガスト・ウルフたちを倒したことが判明この後どうなる!?

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