表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~腸の書~  作者: 天馬光
52/77

天翔る不死鳥となれ(4)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の変化の物語。

 その白虎は、今まさに過去最大級の窮地に立たされていた。

 ここまで、両足のみでなんとか凌いできた彼だったが、やはり、ムルタの猛攻全てをさばききることはできず、何度もダウンしては、ボロ雑巾のように痛めつけられた。体力も精神力も限界近くまで疲弊しきっており、意識を保つことで精一杯の状態である。


(どうなってんだ? あいつの体。蹴っても蹴ってもノーダメージなんて、ふざけてるとしか思えねぇ。くそ! どうすりゃいいんだ? こんな時、あんたならどうするんすか? 師匠!)

 満身創痍で手の打ちようがない白虎は、ムルタを倒す糸口が無いかと、今は亡き師匠の教えに救いを求めた。


 その祈りが届いたのだろう。不甲斐ない弟子の脳裏に、4年前の師匠の教えが蘇った。


 世のあらゆるものには面と点が存在する。

 面とは、広く浅いもの。格闘技なら掌打や蹴り、パンチのことを差す。

 対して点は、一点集中で内部まで届くもの。かかと落としや突き刺し等がそれである。

 これは防御面でも同じで、体の内側を鍛えている者に点の攻撃は通用しない。逆もまた然り。

 故に、白虎流護皇死神拳の継承者たる者、攻防共に面も点も極めなければならないのだ。


 そのことを思い出し、ハッとした白虎は折れかけていた闘志を取り戻し、闘気で髪を白金色に染め上げた。


「ん? まだやる気か?」


「当たり前だっ! 俺は白虎! 虎は誰にも屈しねぇっ! いくぜ……面には点を。白虎牙蹴(びゃっこがしゅう)っ!」

 そう言って白虎は、つま先でムルタの左腕を貫いた。その途端、彼の口から初めて悲鳴を上がった。

 度重なる肉体改造で、表面上は筋肉の鎧に覆われた彼でも、内側まで抉るこの蹴りだけは防ぐことができなかったのである。

 師の教えから勝機を見出した白虎は、そこから白虎牙蹴の連続版・白虎牙烈蹴(びゃっこがれっしゅう)をムルタに叩き込み、一気に形勢を逆転させた。

 白虎の髪が白金色に染まるということは、勝利フラグが立つも同然です。

 となれば、あとはムルタにトドメを刺すのみです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ