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64.アルカディア教皇国

 俺たちがナノール王国を出てもう少しで2週間が経とうとしていた。アルカディア教皇国の騎士さんに聞くと順調に進んだのでもう直ぐで首都に着くそうだ。


 何故、アルカディア教皇国の騎士がいるかというと、王様が前触れを出してくれたみたいで、俺たちがナノール王国とアルカディア教皇国の国境にあるセメン砦に着いた時に出迎えてくれたのだ。全員で50人ほどの騎士に出迎えられ、少し驚いてしまった。


 よくよく考えれば、アレクシアとフェリスという同盟国の王女が国へ来るのだから、護衛に出迎えるのは当たり前なのか。逆に護衛を連れていない俺たちを見て、騎士さんに驚かれたぐらいだ。そして50人の護衛を伴いアルカディア教皇国の土地へと足を踏み入れた。


 この国は教皇を頂点として、枢機卿、大司教、司教、司祭、助祭と続く。この人たちが国の運営に関わっている。他の国の貴族みたいなものだな。階級は貴族と同じ様に世襲制みたいだし。


 そしてその枠とは別に、この国にはアルカディア騎士団というのがあり、これがこの国の軍らしい。

 この騎士団はその中で、青龍騎士団、白虎騎士団、朱雀騎士団、玄武騎士団の4騎士団があるらしい。


 この騎士団たちはそれぞれに特徴があるらしく、青龍騎士団は攻撃に長け、白虎騎士団は速さに長け、朱雀騎士団は魔法に長け、玄武騎士団は防御に長けているらしい。


 それぞれに騎士団長がいて、それぞれが大司教と同じ権限を持つらしい。でも1番びっくりしたのが、その騎士団長たちより強いのが教皇との事。光魔法が得意らしく、魔族を何百と消滅させているらしい。


 騎士さんが嬉々として話してくれた。どんないかつい人なんだろうか。緊張する。ちなみに迎えに来てくれた騎士団は白虎騎士団の人たちだ。そんな話をしながらも行程は順調に進みそして


「おおー、ここがアルカディア教皇国の首都か。やっぱでかいなぁ〜」


 ようやく首都へ着いたのだ。初めてくるメンバーは驚きに声を上げ、来たことのあるアレクシアとフェリスにヘレンさんはそれを見てクスクスと笑っている。


 北門をくぐると、活気溢れる店が立ち並ぶ道が続く。そしてその道を辿っていくと、首都の中心に巨大な宮殿が見える。


「アレクシア、あれはなんだ?」


「ん? ああ、あれは、サン・ベルク宮殿。神殿の総本山で、ここからじゃわかりにくいけど、中心に本殿があって、北殿、南殿、東殿、西殿の4つの建物が本殿を囲う様に建っているの。

 北殿は一般参拝者の集まる神殿で、南殿が教皇たちが集まって会議などをしたりする会議場で、東殿と西殿が騎士団の本部になっているの。そして真ん中の本殿が教皇たちの居住地になるわ」


 なるほどなぁ〜。そんな話を聞きながら街を進んでいく。いろいろな店があるな。しかしよく目につくのが、女神アステル関係の商品だ。


 アステル人形やアステルまんじゅうはまだわかる。観光地とかでもよく売られる手だ。

 でも、武器屋のアステルソードやアステルシールドは少しやり過ぎじゃ無いのだろうか。薬屋の『これをつけたら綺麗になれる! アステルパック!』とか、絶対嘘だろこれ。


それを見て面白いと思ったのか、ダグリスが


「少し見ていかねえか?」


 と言い出す。それは良いのかと思ったが、予定より早く首都に着いたので、1時間ほどなら見回っても大丈夫と騎士さんは言う。なので馬車を降り、見て回ることになった、


 俺は1人でブラブラと、そんなよくわからないものを見ていると、


「お兄ちゃん、お店に来てくれませんか?」


 と俺の袖を引っ張る少女がいた。年齢は8歳ぐらいだろうか。


「お店?」


「うん! あれなの!」


 と少女の指差す方を見ると、様々な店が並んでいる道の端にポツンとある屋台だった。そこにいるのは、ほとんどの子が、この少女と同い年ぐらいの子たちだ。


 そして、その子たちに指示したり物を並べたりしている女性が16歳ぐらいだろう。栗色の髪を三つ編みに、クリクリとした目。やさしそうな雰囲気で修道服みたいなを着ている。綺麗よりは可愛らしい感じの人だ。そして、少女に引っぱられながら行くと


「プリシアお姉ちゃん、お客さん連れてきたよ!」


「あ、メイちゃん! また無理に連れてきて! すみません、この子が無理やり」


 そう言い頭を下げる女性。


「いえいえ、良いんですよ。それでここは?」


「はい、ここはこの子たちが作ったり育てたりした物を売っているんです」


 俺は屋台を見ると、そこには色々な野菜が並んでいた。へぇ、この子たちが作ったのか。


「一ついくらですか?」


「あ、50ベルです」


 俺はお金を出してプリシアさんだったか、渡す。そしてきゅうりっぽい野菜を貰う。


「ありがとうございます!」


「「ありがとうございます!」」


 とみんなからお礼を言われる。子供たちの笑顔が眩しい。そんなことをしていると


「おいおい! プリシアさんよぉ! 早く金払ってくれねえかなぁ!」


 とチャラそうな男が2人やってきた。何だこいつら?


「ちょ! ここまで来ないでくださいと言ったはずです!」


「そんなの知らねぇよ! こっちは待ってんのに金を払わねえからだろうが! どれだけ待たせるんだよ!」


「きゃあ!」


 チャラい男はプリシアさんに怒鳴りながら屋台を蹴る。男たちに怖がった子供たちは震えて泣き出してしまう。


「も、もう少し待ってください! 何としてでも返しますから! 待ってください!」


「それなら、あんたの体で払うか、そこのガキどもを奴隷商に売るか選びな!」


 とプリシアさんの襟元を掴むチャラい男。


「うっ! そ、そんな! それ以外で集めますから!」


「何としてでも返すって言ったじゃねえかよ!」


 そしてプリシアさんを投げ飛ばす。投げ飛ばされたプリシアさんは屋台にぶつかり倒れ込む。少しやりすぎだろ、こいつ。そこに


「プ、プリシア姉ちゃんをいじめるな!」


 と1人の男の子がチャラい男に木の棒を叩きつける。


「痛! このクソガキ! 何しやがる!」


「ぐへぇ!」


「ロイくん!」


 叩かれたチャラい男は、怒り出し男の子を蹴り飛ばした。そして懐から、なっ! ナイフを出す。


「このクソガキ、少し痛い目に遭いたいらしいな!」


「ロイくん!」


 そしてチャラい男はナイフを男の子に向けて振り下ろす。プリシアさんは男の子を庇うために覆いかぶり、そして


「……え?」


「なんだテメェは?」


「さすがにやり過ぎだよ、あんた」


 俺が防ぐ。俺はチャラい男のナイフを持つ右手首を掴んで止めたのだ。なんか訳ありそうだったから、入っていいのかわからなかったが、さすがにナイフはやり過ぎだよ。

評価等よろしくお願いします!


指摘があったので追加してみました。



それを見て面白いと思ったのかダグリスが


「少し見ていかねえか?」


 と言い出す。それは良いのかと思ったが、予定より早く首都に着いたので、1時間ほどなら見回っても大丈夫と騎士さんは言う。なので馬車を降り、見て回ることになった、


 俺は1人でブラブラと、そんなよくわからないものを見ていると、

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