閑話 レイとイチャイチャし隊(2)
「……お風呂場かぁ。何があるんだろうか?」
俺は食堂にあった紙の指示の通り風呂場の前にやって来た。この屋敷の風呂場は、以前の領主が好きだったのか、他の屋敷に比べて、中が広くて性能が良い。
かなりの人数が入っても狭く感じない程の大きさだ。ライオン像が備えられていて、口からお湯が出るしな。まあ、入り口で立っていても仕方ない。中へ入るか。
俺はお風呂場の扉を開けると、そこには
「お待ちしていました、レイ様!」
「やっと来たわね、レイ!」
クロナとフェリスの獣人コンビだった。しかし、何時もと違うのは、服を着ていない事だ。体にタオルを巻いただけ。いや、風呂場では間違っていないのだが……。
「さあ、レイ様も早く入りましょう! みなさんお待ちですよ!」
「そうよ! みんな、レイが来るの楽しみにしていたんだから!」
2人はそう言いながら俺に近づいて来て、俺の服を……
「ちょっ、な、何を!?」
「私たちが脱がせますので、動かないで下さい!」
「はい、腕上げて」
俺に有無を言わせずに、俺の服を脱がせていく。しかも、何処か慣れたような手つきだ。クロナはともかくフェリスまで。
当然俺の服を脱がすのだから2人との距離は近く、2人の女性特有の柔らかい体が俺に当たる、というか、2人とも俺に擦り付けて来る。
「ちょっと、クロナ、自分の匂いを付け過ぎよ。私の匂いが落ちるじゃない」
「あわわっ、すみませんフェリス様。レイ様の近くにいると、興奮しちゃって」
「まあ、その気持ちもわかるから良いけど」
2人は楽しそうにそんな事を言っている。そういえば、獣人は好意の寄せる相手には、自分の物だっていう主張をするために、自分の匂いをつけるんだっけな。最近は普通に側にいたりするから忘れてたけど。
そして、そうこうする内に気が付けば上半身は裸、下はパンツ一枚となっていた。
「……ゴクッ。レイの……」
「……フェリス様、ここは私がやりますので」
「だ、ダメよ! 私が脱がせるのだから!」
「いや、下は自分で脱ぐから」
「「えええぇ〜!!」」
いやいや、さすがに下までしてもらうわけにはいかないから。俺は2人から離れて、下をささっと脱いで素早くタオルを巻く。2人はブーブーと怒るが、さすがにな。
「ほら、お風呂に入ろう。みんな待っているんだろ?」
「……もう、仕方ないわね。ほらクロナ」
「はいです!」
2人はすぐに調子を取り戻して、俺の手を取って来る。左手にクロナ、右手にフェリスだ。うおっ! 足が急に擽ったいと思ったら、2人とも尻尾を擦り付けてきた。
そんな2人に手を引かれながらお風呂場に入ると、ムワッと熱気が扉から逃げて来る。その湯気の先には
「あっ、やっときましたね従兄さん!」
「待ちくたびれたわよ、レイ」
「もう、遅いんだから!」
「お、お待ちしていました、レイさん」
香奈、アレクシア、エアリスの婚約者の中でも巨乳の3人と、着痩せするタイプのプリシアがいた。クロナとフェリスに引っ張られるまま、4人がいるところまで連れていかれる。
そこには一つ椅子が置かれており、どうやら、そこに座らないといけないようだ。
「……悔しいけど、これが出来るのはこの4人だからね」
「はいです。でも、将来は私もやります!」
フェリスは悔しそうに、クロナは未来に向けた決意を見せて、4人と交代する。俺が座るのがわかると、4人はそれぞれ近寄って来る。右前にアレクシア、左前にエアリス、右後ろに香奈、左後ろにプリシアが。何をするのだろうかと思ったら
「ふふん、レイ、今から私たちが体を洗ってあげるから」
と、耳元でエアリスにそんな事を言われる。エアリスの甘い声に首筋がゾクゾクっと震える。俺を洗う? そう思った瞬間、4方向からむにゅ、と柔らかい感触が……ま、まさか
「み、みんな、何してるんだ!?」
そう、アレクシアたちは胸元に石鹸を付けて、大きな柔らかい胸で俺の体を洗い始めたのだ。タオルを巻いているとはいえ、柔らかい感触は消えない。
「何って、レイの体を洗っているのよ」
「そうですよ、従兄さん。全くもう、前の世界では一緒にお風呂に入ってくれなかったのに、こっちの世界ではみんなと仲良くお風呂に入っているって聞いて、ビックリしたんですから!」
「す、少し恥ずかしいですが、レイさんのためなら」
アレクシアは目の前でニヤニヤしながら、香奈は興奮した様子で、プリシアは少し恥ずかしげにそんな事を言ってくる。
や、やばい。俺の体のあちこちからむにゅむにゅと柔らかい感触が……。
「えいっ!」
「うおっ!?」
1人で悶々としていたら、右腕が柔らかいもので挟まれた。恐る恐る右側を見ると、ニコニコとした香奈の顔があって、香奈の胸元に沈んでいく俺の右腕があった。
「えへへ、気持ちいいですか?」
俺はもう黙って頷くことしか出来なかった。それから、10分ほどかけて全身を洗われた俺のライフは赤色となっていた。下半身が痛い……。
体を洗い終えた俺が次に連れてこられたのは、浴槽だ。そこにはバシャバシャと泳ぐエクラの姿があった。それを見た俺は少し和んだ……と思ったのだが
「ふふ、次は私たちね」
「レイ君。よろしくお願いします」
婚約者の中でも貧……うおっ! とんでもない殺気が!? ゴホンッ、婚約者の中でも慎ましやかの胸を持っているキャロとヘレンが待っていた。ヘレンが右腕、キャロが左腕を取って浴槽へと連れて行ってくれる。
ふぅ、この2人なら落ち着く。当然女性特有の柔らかさはあるのだが、先ほどの4人に比べて当たるものが少ないからな。まあ、こんな控え目なのも可愛くてアリなのだが。俺は当然どちらもイケる! ……誰に宣言してるんだよ、俺。
他のみんなは少し離れて、俺を囲むように座っている。みんなニコニコとして楽しそうにしているから、良かった。
それから、みんなで楽しくお風呂に入ってから、お風呂を出る。外でも俺を拭こうとみんなが集まってきたが、さすがに自分で拭いた。下半身が痛いほどになっているからな。
それに、さすがにみんなの着替えを見るわけにもいかないので、どうしようかと悩んでいると、先に寝室に行ってと言われる。
俺はみんなの体を思い出して悶々としながら1人で寝室に向かうのだった。
書いていたらテンション上がって、長くなったので、再び分けます。
今度は今日の18時に投稿します。それでこの閑話は終わります




