閑話~完全体・ミユカメ工房~
020_閑話~完全体・ミユカメ工房~
「なんなんだーーーー?!ここは!!」
「凄いにゃ!アトランティスのエドくんの家ぐらい凄いにゃ!」
(ふふふ。驚いてるな。2人にも隠蔽の腕輪を着けてもらっている。隠蔽の腕輪の効果それは装着している人には本当の「姿」が見えるのだ。ふふふふふ。)
「でもね、執事もメイドもいないからね……維持管理大変だよ?掃除とか。」
「みゆきーー!おまえーーー!クリーンの魔道具作ってないのかーー?庭維持魔道具もあるぞーー?作ってないのかーー?ないのかーー?」
『え?』
ひょっこり顔を出したのは……
Hot-Iceおじいちゃん!
「そんな魔道具が!!?ワタシ、私でも作れますか?そこのドワーフさん!ワタシ、私でも?」
「だれだー?おまえーーー?」
「ワタシ、私、ホットでアイスなラッパーのHot-Ice です!錬金術を嗜んでおります。」
「なーにいってるかー、さっぱりわからないぞー!でーー?おまえーいくつなの?」
「今年、齢75ですね。」
「勝ったーー!おれー250歳ぐらいだぞーー!これでもドワーフではわりと若いぞー!」
「そ、それでですね?作れるのですか?そんな素晴らしい魔道具が!」
「作れる。錬金釜で外郭を作り、後は鍛冶師や装飾師が加工する。動力となる魔石の種類を選ぶのも鍛冶師の仕事だ。」
(あ、ドワーフくんの鍛冶師モード発動した。)
「なに3人で難しい話してるにゃ!ここには露天風呂あるにゃ?!エドくん一緒に入ろ♪ドワーフくんもー!」
(アブねぇ!エド固まってるじゃないか!)
「おーい!チャトラさーん!女湯別にあるよ?」
「チャトラ、水着持ってきてるにゃ♪一緒に入るにゃよ?」
エドくん……プッシューーー。
真っ赤になってブルブル震えてるじゃないか。
この子猫は小悪魔かも?
「よーし!3人で入るぞーーーーーーー!」
「入るにゃ♪」
「ワタシ、私はミユカメ君と晩御飯の支度でもしましょうかね。」
♢♢♢♢♢♢
【キッチン】
「ホットさん、オーク肉ある?」
「ありますよ。メニューどうしましょうか?」
「んーチャトラは串肉が大好物なんだけど……」
「それなら香辛料を珍しいモノにしましょうか?」
「んーんー。餃子はどうかな?アニメで見た記憶がある(笑)」
「あ!それなら、ピリ辛餃子、チーズ餃子、カレー風味餃子……などアレンジして作りませんか?」
「それとボア肉で青椒肉絲的なもの作れませんか?」
「……出来ると思います。」
「俺はデザートに杏仁豆腐……杏仁は無いから……」
「それなら、先日、エドさんが森で取ってきた木の実が使えるかもしれません!乾燥させて粉にしてあるので。独特の風味がしますよ!色は緑ですが(笑)」
「翠仁豆腐ですね(笑)」
「やってみましょう!」
オーク肉をミンチに。ニラ、キャベツ(俺は白菜ではなくキャベツ派。)肉8割!!
ホットさんが餃子を包んでる間に俺は翠仁豆腐を作る。
緑の粉を水で溶き、砂糖、牛乳を加えて煮立たせる。火を止めてゼラチンに似た食材を水に溶いたモノを加える。
カップに入れて氷の魔道具で冷やす。お皿をかぶせてひっくり返す。
プルン♪
「うわー綺麗だ。」
翡翠色の半透明のゼリーと杏仁豆腐の間の様な?デザートが出来上がった。
ホットさんの餃子も完成したようだ。
「焼くのは……どうしましょうかね?」
「ホットプレート的なものを出しマスカ?」
『ある (んかーい!)(の?)』
「コレはアトランティスでは一般家庭に普及している魔道具デスケド……」
食卓で焼きながら食おう!そうしよう!
「青椒肉絲的なものも出来ましたよ。」
人の頭ほどの大きさピーマンの細切り、ボア肉(これは霜降りを使わずあえて赤身。)バンプーノコという山菜。それをカキソースと香辛料を混ぜたもので味付けしてあるそうだ。
【その頃・露天風呂】
「広いにゃー♪広いにゃー♪泳げるにゃーーー!」
(チャトラ……露天風呂に入るなり女湯との境の塀をぶっ怖した……強制的に、広くしちゃったよ……チャトラ恐ろしい子……)
「プッハァ!うまいぞーーー!露天で飲む酒はうまいぞーーー!」
(ドワーフくーん!どこから酒を持ってきたんてすか?)
「……良い景色だな……」
エドは現実から目を背けるように森の木々を眺めているのだった……。
「先に上がってるよーー!」
「アタシ、もう少し泳ぐにゃ!
「おれもーーもう少しーー飲むーー!」
♢♢♢♢♢♢
【再びキッチン】
「お?エド?早かったね?牛乳飲む?」
「幸……聞いてくれ!チャトラが!チャトラが!」
(水着姿の感想かな?ニヤニヤ)
露天風呂での惨劇を聞いた俺。
「まぁ、牛乳飲んで落ち着け、エド。」
【その後食堂】
「なんにゃ……この料理は……」
「青椒肉絲といいます。美味しいですよ。」
ホットさんが答える。
「肉……この細っちいのこれだけにゃの?……」
「餃子もありますよ?」
「そんにゃ……小麦粉のカタマリ食べたくにゃいにゃーーーーー!」
俺はホットプレート?でこんがり焼けた餃子を皿に乗せてチャトラに差し出す。
「まぁ食ってみ!」
パクリ!
「にゃんにゃ!にゃんにゃ?!にゃんにゃーーーーーーーー!コレはーーー!オーク肉汁の大洪水だにゃーーーーーーー!」
尻尾がピーンとなるチャトラ。
(美味しいんだね?)
ドワーフくんは?
「なんだー?この翡翠石の様な耀きはーーーー!!」
翠仁豆腐を
パクリ。
「お?これはーー酒にーー合うぞーーーーー!」
(え?甘党なの?もしかして甘党なの?)
エドくんは……
食堂の隅っこのソファでぐったりしてます……
お疲れさん……エドくん。
餃子残しとくから後から食べてね!
~二章・完~




