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その11. スランプがキターーー‼︎

「あーあ… あの頃は小説の神が降臨したみたいにアイディアがガンガン

湧いて、手が勝手に動いとったのになぁ……」


次の投稿予約を完了したオカンはPCの前で肘をつき、ボケっ―と天井を

眺めている。

なんでも、6年前に書いた小説は今の連載が終わると最終章になるらしいが、

その最終章はコピー用紙2枚分があるだけで、続きを書こうとしてもまったく

筆が進まないとか・・・


「六年の歳月は、私の才能を枯渇させてしまったのかしら…」


キター! 標準語モードの自己陶酔型オカン!!

さ、才能って、そんなもんナイナイ。それは単に6年の間に老化現象が進行し

脳細胞が枯渇しただけです。


「プロの人は大変やろなあ。締切迫ってもなーんも書けへんとか、大きな賞

取った後の次回作がなーんも浮かんでこなかったりしたら…」


まあ、確かにクリエイティブな職種の人はアイディアに行き詰ったりスランプに

陥ったりしますからね。


「なーんか分かるような気がするわー 芥川や太宰が自殺した気持ち…

自分の才能の限界を感じて絶望したり、一行も書けなくなったんやろなぁ…

それに比べて、なに、あのデザインパクリ男! そう言えば去年もおったよね、

武者小路みたいな名前の作曲家の男!」


ああ、五輪ロゴ盗作疑惑のデザイナーさんと、ゴーストライターを使った全盲の

(はずだった)作曲家さんのことね。


てか、オカン、あのS細胞の ”女” の人も入れてあげてね。


「しっかし、ネットの力って凄いなぁ。南米のどっかの国の動物園のロゴとか

まで見つけてくるんやもん。そこまで証拠突きつけられてもシラっーとして

記者会見に出で来る男も凄いわ。絶対自分の非を認めない男って、虚言癖とか

とちゃう? 嘘ばっかりついているうちに自分の中ではそれが真実の世界に

変わるとか言うヤツ?」


はい、世の中には『演技性人格障害』に近いような病的に嘘をつく性癖を持つ

男の人も ”女” の人もいるようです。

確かにネット民の力は侮れません。徹底追及して犯人を吊るし上げ実名や写真

まで公開しますからね。時には冤罪を生むこともあるので、便利な一面ネット

社会は怖~いところでもあります。


「昔も結構あったんやろな、どうしても書けなくなって切羽詰まって同人誌とか

から他人の作品を、つい拝借してしまうようなことが… まあ、その気持ち

分からなくもないけどね……」


おいおい、いくら書けなくなっても人様の小説パクることだけは絶対アカンよ!



てか、オカン、いったいアンタはどっち側の人間なんすっか??





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