表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

第8話 「宇宙でテニス!?」

 第8話です。これで平凡な話は終わります。感想などありましたら遠慮なく教えてください!

「パコーン」


 広々としたテニスコートに響いた。カグとレナがテニスをしていた。ちなみにリョウは審判。


「フィフティーン・ラブ」


 リョウが言った。今のところカグが勝っているらしい。

 カグがボールを上げ、サーブを打つ。


「フォールト」


 ネットが揺れる。今度はさっきよりも弱く打つ。


「パコーン」


 レナがロブで返す。


「パコーン」

「パコーン」


 ラリーが5回ほど続く。


「あっ」


 レナがミス。


「サーティー・ラブ」


 リョウが言った。

カグがサーブを打つ。


「パコーン」


 レナがカグがいるところと反対の場所に返す。


「サーティー・フィフティーン」


 反応が遅れ、上手く返せなかった。再びサーブ。さっきより強めだ。


「パコーン」


 レナは何とか返す。


「パコーン」


 カグは大きめのロブを打つ。


「パコーン」


 レナはバックステップで後ろにさがり、カグと同じようなロブで返す。が、ボールのコースが低かった。カグはこれを見逃さずネット前でボレー。


「ゲームセット」


 リョウが言った。

結果はカグの勝利。


「はぁはぁ…予想以上に強かったわ…」


 レナは息を切らしながら言った。


「うん、案外テニスは強いんだな…」

「案外、は余計だ!こう見えても中学時代はテニス部だったんだぞ!!」


 そういいながらカグは威張った。

 ここは宇宙ステーションの一番外側にあるテニスコート。宇宙ステーションの遠心力で地上と同じようにテニスをすることができるのだ。


「けど、宇宙でテニスって不思議な感覚だな…」

「ええ、未来には月とか火星とかでもできるのかしら?」

「なんかテニスをするためだけに月とか火星とかに行こうとしてないか??」


 レナの意見にリョウが突っ込んだ。


「いや、そんな訳ないじゃない!観光目的ならあるかもしれないけど」

「そういえば、宇宙ステーションに近惑星に行くための発射場が半年後にできるんだよね?」


 カグが思い出したように言った。


「ああ。ついに気軽に月と火星にいけるんだなぁ」


そう、2067年10月に新たに近惑星発着ポートができる。とはいっても、ロケットのようなものが発射されるのではなく、リニアモーターカーの原理を使ってコンテナを飛ばすというものだ。地上からロケットで月や火星に行こうとすると莫大な燃料を消費してしまう。しかし、宇宙から行くと、時期がよければ燃料をほとんど使わずに行くことができる。


 話が一段落して、今度はカグとリョウがテニスの対戦をした。が、またもカグの勝利。強いな、カグ…。

 その後、3人はローテーションでテニスをしていった。




「わっ、もう18時!時間が過ぎるのが早いな」


 カグは自分の腕時計を見た。


「あ~、もうそろそろ帰らないと…」


 それから3時間後。眠たい目を擦りながら地上に着いたコンテナから出てきた。さすがに疲れたのか、コンテナの中では3人とも爆睡していた。

次回第9話!なにやら事件の予感…?3/15(日)の19:00に投稿します。よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ