第6話 「幻想?」
第6話を投稿しました。感想、評価をよろしくお願いします!
そして5分後。
「では行ってらっしゃいませ」
という声と共に、宇宙空間につながる扉がゆっくり開いた。そこはまるで別世界のよう。3人は宇宙空間にでた。体がフワッとした、宇宙ステーションの中とはまた違う感じがする。広い、果てしなく広がる部屋に入った感覚で、カグたちは開放的な気持ちになった。そして、3人の眼下には青い地球があった。
「本当に地球は青いんだなぁ…」
カグが言った。
「それ、何十年前のセリフ?けど…本当にきれいね…」
カグに突っ込みを入れたがレナも同じような気持ちだった。
「…」
リョウはあまりにも感動して言葉にできないようである。
「それにしても、宇宙の果てはあるのかしら?今見ると、漆黒の闇が永遠に続いているように見えるわ」
レナは素朴な疑問を口にした。それを聞いたリョウは即座に説明し始めた。
「『果て』は無いね。というか、地球にも果ては無いじゃないか」
「ということは、宇宙は地球のように『閉じた世界』ってこと?」
カグは宇宙の構造を想像してみた。
「ああ。多分そうだと思う。けど、宇宙が球体の形をしているのか、板状の形をしているのかまだわかっていないんだよね」
「宇宙の形を知る方法はあるの?」
レナはリョウに聞いた。
「確かに調べる方法はある。けど、精度がまだ低いからはっきりしたことはわからないらしい」
「へ~。あと、宇宙空間に大きな紐があることがわかったんだっけ?」
今度はカグが返事をした。
「ああ、超弦理論だな…。ちょうど60年前に初めて学会で発表されたんだよね。『世の中の素粒子は全て紐である』とマイケル博士とジョン博士が言っていたらしい。」
「しかし…本当にあるとは思わなかったな…でっかい紐」
リョウも感心している。
しばらくはこんな会話が続いた。それから2時間後。3人の腕につけられていた酸素メーターが振動した。
「あら?もう2時間も経ったんだ…」
レナは驚いた。宇宙空間にいると時間がわからなくなる。
「まだ浮いていたかった…」
カグはボソッと言った。
「じゃあまだ残る?酸素なくなるけど」
「いや、自分は酸素いらないから問題ないのだ!」
「…よしレナ、帰ろうか」
「え!?ちょっおま、なんか突っ込んでよ!じゃないとワタクシ、ホントにゴートゥーヘブンですよ???って何全力で無視して帰っているのですか!お~い!!!」
カグは自分の冗談に突っ込んでほしくて必死に2人に訴えたがあっさり受け流されてしまった。
結局カグは2人よりも3分遅れて帰ってきた。
「あれ?もう帰ってきたの?しばらく浮いてもらっていてよかったんだけどな」
「おいリョウ!地上に戻ったら覚悟しておけ!!」
「ん?何を??」
「…何でもいいから」
なんか会話が成り立っていないような…?どうやらカグの言語中枢がおかしいのは研究の疲れからではなく元からなのか…そもそも研究室に入るときに「俺、サンジョウッ!」ということ自体おかしかったんじゃ…おっと、これ以上人の事は言わないでおこう。
素粒子が本当にヒモなんでしょうか…?あ、「超弦理論」は本当の理論ですよ??
次は3/13(金)の19時ごろに投稿します。




