第13話 魂のふたごちゃん記念日
凛子の妹が、後…2週間で退院して来る。
凛子を筆頭に、毒母も父も、甥っ子も、複雑な思いであった。
やはり、毒母は毒祖母でもあるようで、甥っ子に対しても、
イライラする事があると…。
『この!居候めが!!』と
下品で卑劣な罵声を叫ぶ事もしばしばあった。
凛子は、そんな毒祖母からも、甥っ子を守る日々だった。
凛子:『なんて、最低な言葉をいうの?甥っ子は親の身勝手な
離婚騒動のせいで被害者なのよ!』
『文句があるのなら、実の娘の妹にぶつければいいじゃない!
なんで?甥っ子にあんなひどい言葉をいうの?』
毒母:『ふん!あんなバカにぶつけても…また気狂いの発作が起きて
大惨事になるだけだわ。』
こんな毒母との口論が日常茶飯事だった。
今の凛子には、宇宙との『忘年会』だけが楽しみだった。
実は最近…2人で秘密基地を見つけたのだった。
小さな小屋なのだが、2人にとっては憩いの場だった。
そこに少しずつ…
ふたりで過ごせるように。
お互いに持ち寄っているのだ。
ふたりの忘年会の日は、宇宙は仕事が休みなので、飾り付け担当等を、
してもらう事にした。
宇宙は、こまめな事をするのが好きだし、創作が得意なのだ。
ふたりは出逢ってから、一緒に色んな事をして
沢山の想い出作りをしている。
実は凛子は、離婚をした事で、本当に物凄く大変な思いを、
し過ぎた為に、心が粉々になってしまい…。
想い出が飛んでいってしまったのだった。
なので宇宙と出逢って、どんどんふたりの想い出が、
出来ている事にとても幸せを感じていたのだった。
今日は、待ちに待った『ふたりの忘年会』の日なのだ。
凛子はお菓子作りが得意なので、手作りケーキを持参した。
ふたりの秘密基地は、ライトアップされていて、
クリスマスモード満載だった。
部屋に入ると、クリスマスツリーも飾ってあって、
とってもステキに七変化していた。
さすが!宇宙〜。
センスあるわ!と凛子は思った。
宇宙:『凛ちゃん、おかえり〜。』
凛子:『ただいまぁ〜。』
『めちゃくちゃ、飾り付けもステキね〜。
感動しちゃったよぉ〜。』
宇宙:『めちゃくちゃ、凛ちゃんに喜んで欲しくて、
頑張りましたー。』
凛子:『では、乾杯しましょう!!』
宇宙:『いつもお仕事、ふたりとも良く頑張って、
お疲れ様です。凛ちゃん、これからも仲良くしてね。カンパーイ。』
宇宙が、何やら手作りの料理を沢山作って来てくれた。
煮物も美味しく出来てたり、至れり尽くせりのおもてなしに、
凛子は感激した。
凛子も、お手製のケーキを披露した。
今日はタマゴパンを乗っけたデコレーションケーキで、
イチゴもいっぱい乗せて、クリームもいっぱいなので、
宇宙は飛び跳ねて、喜んだのだった。
ふたりでお腹いっぱいになって、のんびりしていると…
宇宙が、真面目な顔で凛子に語りかけて来たのだった。
宇宙:『凛ちゃんと初めて、あの職場で出逢った時、
僕…凛ちゃんに、宇宙人って言ったのね。
そしたら、凛ちゃんが、【ふたごちゃん?】っていきなり言うから、
僕…驚いてしまって…つい、嘘を叫んでしまったんだ…。』
凛子:『うんうん、あったね〜そういう出来事。
ってか、嘘ってなぁに?』
宇宙:『僕ね…本当はずっとずっとね…
魂のふたごちゃんを求めていたの…。
だけどね…怖かったの。素直になる事が…。
それでつい…突っぱねちゃったの…ごめんね。』
宇宙:『でね、今なら素直に言えるから言うね。
僕と凛ちゃんは、魂のふたごちゃんだと思う。
いろんな所でそれを感じるの』
凛子は、いきなりの宇宙の発言に…
めちゃめちゃ驚いて居たのだった。
ついに…宇宙は『魂のふたごちゃん』である事を認めてくれた。
いわゆる…『ツインレイ同志』に成れた記念日と、
言うことになるのだ。
振り返ってみたら…。
実にこの日が来るまで…長かった。
2人で幾度なく…喧嘩を繰り返しては、仲直りをして
宇宙に何度も拒絶されたり、音信不通されたり…。
時には傷つけあったりもした。
宇宙:『もぅ〜凛ちゃ〜ん。僕の話を聞いてくれてる?』
凛子:『うんうん、聞いてるよ〜ごめん、
つい私も、瞑想にふけってたよ〜。』
『やっと素直に認めてもらえて、ほっとしたよぉ〜。』
とっても意味の深い『ふたりだけの忘年会』を、
楽しく過ごせたのだった。
とっても幸せモードいっぱいで家に帰ったら…
毒母が荒れていた。近々、凛子の妹が退院して帰ってくるので、
情緒が不安定なのだった。
凛子は家に居たくなくて…
家の近くの川沿いを泣きながら歩いていた。
もう、何もかも嫌になって来て、半ば…自暴自棄になっていた。
そんな時…宇宙から電話があった。
宇宙:『今日も楽しかったね。
凛ちゃんのケーキもとっても美味しかったよ。』
凛子:『うん。楽しかったね。
宇宙の料理もめちゃくちゃ美味しかったよぉ〜。』
宇宙:『あれ?凛ちゃん、泣いてるの?どうしたの?』
凛子は宇宙に、今の色々つらい気持ちを聞いてもらって、
元気づけてもらったのだった。
今日は、妹が退院して来る日だ。覚悟を決めて迎えに行こう。




