昼休み
「昼休みだ〜っ!」
チャイムが鳴り、授業の終わりを示すと同時に昼休みの始まりを告げる。
「っていっても、まともに授業受けたわけじゃないけどね」
B子の言うとおり、二人は授業を受けたわけじゃない。
そもそもこの学校はこの二人しかおらず、どうしてチャイムが鳴ったのかも分からない。
しかしA子そんなこと気にする様子もなく、ただただ昼休みにテンションをあげていた。
「じゃあ一緒にお弁当食べようっ!」
A子が早速机をくっつけます。
「分かったわよ」
そう言ってB子も机を動かします。
2人で昼休み。2人で昼食。なんだかこれだけでお腹一杯になりそうなワードです。
なんて考えているうちに、二人はお弁当を机に広げます。――え?どうしてこの世界にお弁当があるかって?そんなこと気にしてはいけません。
「――あっ、そのおかずおいしそ〜」
B子が広げたお弁当の中にあった、唐揚げを指してA子が欲しそうに見つめます。
「そっちのお弁当にも同じのが入ってるでしょうが」
そうです。二人のお弁当は中身が同じお弁当です。
だから当然、A子がおいしそうといった唐揚げはA子のお弁当にも入っているのです。
「え〜、でもそっちの方がおいしそ〜」
しかしA子は諦めずに必死にねだります。
普通に見ても同じ唐揚げなんですけどね。
「――はぁ……分かったわよ」
そして流石押しに弱いB子。A子に頼まれ渋々という様子で唐揚げをA子の口に運びます。
「ん〜、おいし〜」
それをA子は幸せそうに食べます。
「じゃあ私もお返し〜」
そう言って、A子は自分の弁当に入っていた唐揚げをB子の口に運びます。
「んっ、確かにおいしいわね」
二人はお互いの唐揚げを味わって食べるのでした。




