授業
「あっ、見てみて授業してるよ〜」
A子が指をさす教室の中では、現在授業が行われていた。
といっても人がいるわけでもなく、人型の人形のようなものがただ、席につき、先生のような人形が黒板の前に立っているだけでした。
「うえっ」
早速人形をさわったA子でしたが、どうやらブヨブヨして気持ち悪かったらしく、すぐに手を引っ込めます。
「何してるのよ……」
遅れてB子が教室に入ってきました。
「見てみて。この二つだけ席が空いてるっ!」
A子が指さすその先は、確かに二つだけ席が空いていました。
どうやら、ここは二人の席と認識しても良さそうですね。
B子も授業が懐かしく思えたのか、そのままA子に並んで席につきます。
「あぁ〜、この光景懐かしいね〜」
「確かにそうね」
二人は並んで席に座り、A子は机に寝そべって体をぐーっと伸ばします。
「ちょ、ちょっと授業中に何してるのよ」
「え〜?別によくない〜?」
確かにこの状況は授業中のようですが、実際に授業をしているわけではありません。
A子に反論されて、B子は耳を赤くします。
それを隠すようにB子は机にうつ伏せになりました。
「今授業中じゃないの?」
そんなB子はA子はさらに攻撃してきます。
もうB子は、耳だけじゃなくて顔まで真っ赤に染めています。
「うるさい……」
それだけいうと、B子は突然の眠気に襲われて眠ってしまいます。
授業中ってのは中々寝やすい環境だったのでしょう。実際、授業というのは、睡眠をとるためのような時間でもありますしね。――え?違う?
……そんな冗談もさておき、B子が寝てしまったので、A子もだんだんと眠気に襲われます。
「私も寝よ……」
そうしてA子も眠りに落ちます。
その間、二人は寝ながらもぞもぞと体を動かし、一番いい体勢を探しています。
そうして最終的に落ち着いたのが、二人共お互いの横顔を見つめ合っている体勢でした。




