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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
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19/100

授業

「あっ、見てみて授業してるよ〜」

 A子が指をさす教室の中では、現在授業が行われていた。

 といっても人がいるわけでもなく、人型の人形のようなものがただ、席につき、先生のような人形が黒板の前に立っているだけでした。

「うえっ」

 早速人形をさわったA子でしたが、どうやらブヨブヨして気持ち悪かったらしく、すぐに手を引っ込めます。

「何してるのよ……」

 遅れてB子が教室に入ってきました。

「見てみて。この二つだけ席が空いてるっ!」

 A子が指さすその先は、確かに二つだけ席が空いていました。

 どうやら、ここは二人の席と認識しても良さそうですね。

 B子も授業が懐かしく思えたのか、そのままA子に並んで席につきます。

「あぁ〜、この光景懐かしいね〜」

「確かにそうね」

 二人は並んで席に座り、A子は机に寝そべって体をぐーっと伸ばします。

「ちょ、ちょっと授業中に何してるのよ」

「え〜?別によくない〜?」

 確かにこの状況は授業中のようですが、実際に授業をしているわけではありません。

 A子に反論されて、B子は耳を赤くします。

 それを隠すようにB子は机にうつ伏せになりました。

「今授業中じゃないの?」

 そんなB子はA子はさらに攻撃してきます。

 もうB子は、耳だけじゃなくて顔まで真っ赤に染めています。

「うるさい……」

 それだけいうと、B子は突然の眠気に襲われて眠ってしまいます。

 授業中ってのは中々寝やすい環境だったのでしょう。実際、授業というのは、睡眠をとるためのような時間でもありますしね。――え?違う?

 ……そんな冗談もさておき、B子が寝てしまったので、A子もだんだんと眠気に襲われます。

「私も寝よ……」

 そうしてA子も眠りに落ちます。

 その間、二人は寝ながらもぞもぞと体を動かし、一番いい体勢を探しています。

 そうして最終的に落ち着いたのが、二人共お互いの横顔を見つめ合っている体勢でした。

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