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血を与えたら進化しすぎた件~世に出回るアーティファクトも東京に出来たダンジョンも多分俺のせいだけど面白いからいいよね~  作者: 唯之助


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第48話「百尺」

 午前1時。品川区。ダンジョン入口。


 一般冒険者の活動時間ではない。鬼庭の定例訓練は早朝だ。この時間に品川入口に来る者はいない。


 巖道征四郎が、一人で暗闇に降りた。


 紺色の稽古着に袴。腰に骨断包丁。右手首に力のブレスレット。首元に守護の護符。腰のベルトに癒しの泉水が3本。


 瞑想のアメジストは持っていない。鬼庭の備品だ。部隊の訓練に使うものを個人の私的な潜行に持ち出す道理はない。


 アメジストなしでも、巖道にとってフェロモンの症状は問題にならない。50年の武術修練が培った精神統制は慢性中毒を抑え、35を超えるフェロモン指数は深層のフェロモン濃度を浴びてもなお平静を保つ耐性を備える。渇望はある。だが渇望は呼吸と同じだ。あることを認め、支配されなければいい。


 フェロモン指数35.6。


 鬼庭の定例訓練で隊員と共に深層を歩き、エリートの体液を浴び続けた結果だ。発足時の33.8から、2ヶ月で1.8ポイントの上昇。限界値41にはまだ遠い。だが35を超えた時点で、巖道の身体は人間の常識を完全に逸脱していた。


 地下30メートル。浅層。兵隊蟻が2体現れた。体長40センチ。巖道は歩みを止めなかった。すれ違いざまに、抜いた骨断包丁の一振りで2体の首関節を同時に断った。刃が振り抜かれた軌道の延長線上で空気が裂け、5メートル先の壁面に薄い切り傷が入った。


 骨断包丁。品質スコア88。


 地下85メートルの宝箱から引いた私物だ。鬼庭の公式装備には計上していない。巖道個人の武器。50年の武術修練で磨かれた手のひらに、柄の木目が馴染んでいる。


 衝撃波。骨断包丁の特性だ。振り下ろした時に、刃の延長線上の空気が裂ける。スコア88のこの包丁なら——巖道の腕力と技術を乗せれば、5メートル先の蟻の外骨格に傷をつける。


 地下60メートル。中層から深層への移行帯。通路の天井高が上がり、壁面のコーティングが金属質に変わる。フェロモン濃度が跳ね上がる。安らぎの香も瞑想のアメジストもなし。巖道は深く息を吐き、呼吸を整えた。


 地下80メートル。エリート兵隊蟻が1体、通路の交差点に立っていた。体長2.8メートル。巖道の姿を認識し、触角を向けた。


 巖道は構えを変えた。骨断包丁を正眼に。


 エリートが突進した。


 巖道は半歩横にずれた。エリートの大顎が空を噛む。巖道の骨断包丁が、すれ違いざまにエリートの前脚の関節を断った。一振り。


 エリートが体勢を崩した。残りの脚で踏ん張ろうとする。巖道はもう一歩踏み込み、首と胸部の継ぎ目に刃を突き立てた。品質スコア88の骨断包丁が、エリートの外骨格を貫通した。


 2秒。


 エリートが崩れ落ちた。


 巖道は包丁を引き抜き、体液を払って歩き出した。傷一つない。


 地下95メートル。ここまでは勝手知ったる道だ。鬼庭が発足する以前から何度も歩いていた。エリートは道中に4体いたが、いずれも3秒以内に処理した。障害ではない。巖道にとってエリート兵隊蟻は、道端の石と同じだ。避けてもいいし、蹴ってもいい。


 通路が広がった。天井高が15メートルを超える。壁面の発光が強くなり、フェロモンの匂いが肺を満たす。


 巖道は足を止めなかった。


 地下100メートル。大空洞の入口。


 そこはギルドの調査チームが5人がかりで挑み、「突破不可能」と断じた場所だった。


 巖道が、ここに来るのは2度目である。1度目は3週間前。その時は大空洞の入口から中を見た。3体の門番を確認し、距離を保って観察した。行動パターン、配置、体格。あらゆる情報を、自分の目で確かめた。


 今夜は——踏み込む。


 巖道が大空洞に足を踏み入れた。



     



 天井高20メートル。横幅30メートル。奥行き50メートル以上。


 空洞の中央に、3体がいた。


 突撃型。体長5.4メートル。黒と銀の二層構造の外骨格。前脚の2本が1.2メートルの刃になっている。


 砲撃型。体長2メートル。腹部末端に蟻酸の射出管。


 治癒型。体長2メートル。外骨格から滲む霧状のフェロモンが、空洞内を漂っている。


 3体が同時に巖道を認識した。触角がこちらを向いた。


 巖道は骨断包丁を正眼に構えた。


「——来い」


 突撃型が動いた。


 5.4メートルの巨体が、小型車のような速度で突進してくる。床が震え、空気が唸る。1stチームの倉橋が鉄壁の盾で受け止めた時、前腕の骨に亀裂が入った一撃だ。


 巖道は受け止めなかった。


 半歩。右に。


 巖道の身体が、突撃型の突進を紙一重で躱した。5.4メートルの巨体が巖道の左側を通過する。風圧が稽古着の袖を叩く。


 その通過の一瞬——巖道の骨断包丁が、突撃型の前脚の関節に振り下ろされた。


 刃が外骨格に食い込んだ。


 ——深い。


 1stチームの藤原が品質スコア78の骨断包丁で2センチ。巖道は品質スコア88の骨断包丁で、指数35.6の打撃力と、50年の武術修練が生み出す最適な角度と速度を乗せた。


 4センチ。


 関節部の外骨格が裂け、体液が噴出した。だが——断ち切れていない。4センチ食い込んで、刃が止まった。この外骨格は、関節部ですら尋常な硬度ではない。


 巖道は刃を引き抜き、後退した。


 砲撃型が動いた。腹部末端から蟻酸の弾丸が射出される。速い。


 巖道は見切った。弾道を読み、半身をずらして回避する。蟻酸の弾丸が巖道の背後の壁面に着弾し、コンクリートが腐食の煙を上げた。


 2発目。3発目。


 巖道は3発すべてを身体の動きだけで躱した。弾速は拳銃弾に匹敵するが、射出の瞬間に砲撃型の腹部末端が微かに膨張する。そのタイミングを読めば、回避は可能だ。


 だが——回避している間に、突撃型が体勢を立て直していた。前脚の傷は——治癒型の霧が漂う中で、既に塞がり始めている。


 巖道が4センチ食い込ませた傷が、10秒で半分塞がっていた。


「……回復が速い」


 巖道が呟いた。


 突撃型が再び突進してきた。今度は前脚の刃を広げた状態で。通路の幅いっぱいに刃が迫る。躱す空間が狭い。


 巖道は跳んだ。天井に向かって。指数35.6の跳躍力。5メートルを一気に上がり、突撃型の頭上を越えた。空中で骨断包丁を振り下ろす。刃の軌道の延長線上で空気が裂け、衝撃波が突撃型の背面の外骨格を薄く切った。


 着地。突撃型の背後。振り返る前に、巖道は背面の関節に刃を突き立てた。


 3センチ。背面は正面より硬い。


 砲撃型が振り返り、蟻酸を射出した。巖道は突撃型の巨体を盾にして回避する。蟻酸が突撃型の外骨格に着弾した——が、外骨格の表面で弾かれた。味方の蟻酸にも耐える装甲だ。


 治癒型が霧を濃くした。突撃型の背面の傷が、目に見えて塞がっていく。


 ——削っても、治る。


 巖道は距離を取った。大空洞の端。壁を背にして、3体を正面に見据える。


 突撃型を倒すには、関節を完全に断つ必要がある。4センチでは足りない。一撃で10センチ以上——関節の幅を完全に貫通するだけの深さが要る。


 だがその一撃を放つ間に、砲撃型が蟻酸を撃ってくる。そして仮に深い傷を入れても、治癒型がいる限り回復される。


 治癒型を先に潰す。


 巖道は砲撃型と突撃型の間を縫って走った。治癒型に向かう。


 突撃型が遮った。5.4メートルの巨体が進路上に立ち塞がり、刃状の前脚を振り下ろした。巖道は横に跳び、衝撃波で突撃型の脚を牽制しながら、治癒型に接近を試みる。


 砲撃型が巖道の移動先を読んで射撃した。着弾点が巖道の足元で腐食する。靴底が溶けかけた。


 3体が連携している。突撃型が前衛で壁になり、砲撃型が側面から射撃し、治癒型が後方で回復を続ける。治癒型に近づこうとすれば、必ず突撃型か砲撃型が遮る。


 ——まるで、部隊だ。


 巖道は突撃型の刃をぎりぎりで躱しながら骨断包丁を振った。衝撃波が治癒型に届く。


 治癒型の外骨格に薄い傷が入った。だが——薄い。衝撃波は距離が離れるほど減衰する。5メートル先では、治癒型の外骨格を致命的に傷つけることはできない。


 密着する必要がある。だが密着する隙を、3体が与えない。


 突撃型の前脚の刃が巖道の左腕を掠めた。稽古着の袖が裂け、血が流れた。浅い傷だが——刃の風圧だけで皮膚が裂けている。直撃すれば腕ごと断たれる。


 巖道は後退し、癒しの泉水を1本取り出して腕に塗った。傷が塞がる。


 再び突進。今度は衝撃波を2連続で放ち、突撃型の前脚と砲撃型の射出管を同時に牽制した。突撃型が怯んだ隙に治癒型に迫る——が、砲撃型が巖道の足元を蟻酸で焼いた。靴底が完全に溶け、素足が床に触れた。


 巖道は足の裏の痛みを無視して踏み込んだ。治癒型まであと3メートル。


 突撃型が横から体当たりを仕掛けた。5.4メートルの巨体。回避が間に合わない。


 巖道は骨断包丁を突撃型の頭部に突き立て、反動で上方に跳んだ。刃が頭部の外骨格に3センチ食い込み、巖道の身体がその柄を支点に宙を舞う。天井近くまで上がり、落下しながら治癒型に向かって包丁を振り下ろした。


 衝撃波が、治癒型の頭部を直撃した。距離1.5メートル。


 外骨格が砕けた。——だが、頭部の一部だけだ。致命傷には至っていない。


 巖道は着地した。治癒型の傍。骨断包丁を振りかぶり——


 砲撃型が至近距離から蟻酸を放った。


 巖道は咄嗟に包丁の腹で蟻酸を弾いた。刃の表面に酸が飛散し、骨断包丁の柄を握る右手に酸の飛沫がかかった。


 皮膚が焼けた。


「——っ」


 手を開きかけた。包丁が滑る。


 突撃型が回転しながら前脚の刃を薙いだ。巖道は後方に跳んで回避したが、刃の風圧が腹部を叩いた。稽古着の前が裂け、皮膚に赤い線が走った。


 巖道は大空洞の入口まで退いた。3体は追ってこない。門番は関門を離れない。


 呼吸を整えた。癒しの泉水を2本目を使い、右手の酸の火傷と腹部の傷を塞いだ。残り1本。


 突撃型の頭部に3センチ、前脚の関節に4センチ、背面に3センチ、砲撃型は無傷、治癒型の頭部に外骨格の破損。——だが治癒型の回復霧が既に自身の傷も治し始めている。


 あの3体を倒すには——治癒型を先に潰す必要がある。だが突撃型と砲撃型がそれを許さない。


 1人では、押し切れない。


 泉水が切れれば、こちらが先に消耗する。門番は3体で交代なく戦い続けられるが、巖道の体力と回復手段には限界がある。


 巖道は骨断包丁を鞘に収めた。


「……今日は、ここまでか」


 振り返り、大空洞を後にした。


 1stチームの5人がかりで「突破不可能」と断じた3体に、巖道は単独で挑み、互角以上に渡り合った。傷を入れ、回復を凌ぎ、治癒型の頭部を砕きかけた。


 だが——勝ちきれなかった。


 それが、現段階での人間最高域の限界だった。



     



 同日。午前8時。品川ダンジョン入口。


 鬼庭の定例訓練。


 9名がダンジョンから地上に戻ってきた。


 早川が巖道の前に立ち、報告した。


「地下82メートルまで到達。エリート兵隊蟻との交戦3回。全員生還。負傷なし」


「所見」


「80メートル台での活動が安定してきました。連携は問題ありません。エリート2体の同時交戦もこなせるようになっています。——次の段階として、90メートル台への進出を提案します」


「早いな」


「隊員の指数が上がっています。今朝の計測で——」


 早川がタブレットを見た。


「自分が27.1。宮園が25.8。山岸が25.2。蔵本が24.6。鬼塚が24.3。朝倉が23.5。立花が22.8。桐谷が23.1。神崎は22.3で変わりません。——25を超えた人間が3名。全員が22以上。部隊としての底上げが進んでいます」


「桐谷と立花が上がってきたのは良い。後衛が脆いと前衛が安心して戦えん。——90メートル台への進出は来週から。ただし、最初は偵察のみ。交戦は避けろ」


「了解」


 早川が報告書をまとめた後、巖道に近づいた。他の隊員がいない場所で、声を落として言った。


「先生。——また深くまで行かれましたね」


 巖道が早川を見た。


「靴底が溶けています。蟻酸です。80メートル台のエリートは蟻酸を使いません。90メートル以深——いや、100メートルの大空洞にいる何かと接触された」


 巖道はしばらく黙っていた。


「……お前は目が良いな」


「以前から知っています。先生は鬼庭の訓練とは別に、個人で深層に潜られている。隊員には言っていませんが——先生が早朝の訓練前に既に汗をかいていることには、何人か気づいています」


 巖道が苦笑した。


「……済まんな。隊長がこそこそと」


「謝る必要はありません。ただ——先生、今は部隊を預かる身です。万一のことがあれば鬼庭は瓦解します。先生が抜けた穴は、誰にも埋められない」


 巖道は答えなかった。


 早川が一礼して去った後、巖道は入口のフェンスにもたれた。早朝の空が白み始めている。


 心の中で、3つの名前を呼んだ。


 小川。佐伯。高橋。


 サンライズ作戦で死んだ門下生たち。


 門番は単独では倒せなかった。部隊で行くべきだ。——だが隊員をあの場所に連れて行けば、死者が出る。あの突撃型の前脚は、指数25の人間でも一撃で殺す。砲撃型の蟻酸は装甲を溶かす。


 自分がもう少し強くなれば。指数が40に近づけば。あるいは——


 巖道は空を見上げた。


 門番を倒す方法は、まだ見つからない。



     



 同日。午後。永田町。内閣府。


 佐々木参事官の執務室。


 机の上に、3つのファイルが積まれていた。


 1つ目。ダンジョン管理庁設立準備室の進捗報告書。管理庁の本格稼働が迫っている。2ヶ月の期限がほぼ到来し、来週の閣議で正式発足の決裁が行われる予定だ。実働職員は40名に増員されたが、67箇所の入口管理と冒険者の安全管理を担うには圧倒的に不足している。


 佐々木はファイルを開いた。ギルドとの協力協定の草案。ギルドが現場のオペレーションを担い、管理庁が法的枠組みと予算を提供する——という役割分担だ。田所ギルドマスターとの交渉は概ね合意に達しているが、細部で折り合いがつかない。ギルドは100メートル以深の情報を管理庁にも開示しない方針を崩していない。佐々木はその理由を知らないが、何かがあることは察している。


 2つ目のファイル。鬼庭の実戦投入可否の再評価報告書。


 巖道からの最新報告。鬼庭は80メートル台での活動を安定させ、90メートル台への進出を予定している。隊員の指数は全員22以上。部隊としての連携は確立された。


 だが——鬼庭の本来の目的は六本木の吸血鬼への対処だ。ダンジョン深層での訓練は、吸血鬼との戦闘に備えるための手段にすぎない。


 六本木封鎖線の周辺で、ここ2週間ほど、徘徊者の出現パターンが変動している。従来は深夜帯に散発的に出現していたが、最近は出現頻度が減少し、代わりに封鎖線の南東角——監視が薄いエリア——で不審な振動が検知されている。地中を何かが通過した痕跡。トンネルか、あるいは既存の管渠を利用した移動。


 吸血鬼が何かを動かし始めている。だが具体的に何をしているのかは分からない。


 3つ目のファイル。世界樹の封鎖状況報告。


 佐々木は写真を見た。1週間前に撮影された航空写真と、今朝の航空写真。


 1週間で、緑の面積が目に見えて拡大していた。


 世界樹を中心に半径50メートル以上が森林と化し、周辺の住宅街が銀緑色の植生に飲み込まれつつある。封鎖線の半径200メートルを植生が越え始めており、拡大速度は加速している。


 「週10メートル以上のペースで拡大中。このまま推移した場合、1ヶ月以内に封鎖線が植生に完全に覆われる。封鎖範囲の拡大を検討すべき」——環境省の現地チームの報告だ。


 封鎖範囲を広げれば、周辺住民の退避が必要になる。退避対象は推定で200世帯以上。費用と人員が要る。だがそれ以前に——拡大し続ける森をどうするのか。伐採は蜘蛛型の生物に阻止された。成長を止める方法は見つかっていない。


 佐々木はファイルを閉じ、椅子の背にもたれた。


 3つの超常案件。ダンジョン。吸血鬼。世界樹。


 それぞれが別々の脅威として存在し、別々の対応を要求してくる。だがリソースは一つだ。佐々木の身体も、時間も、使える人員も。


 鬼庭は9名。管理庁は40名。GRTは200名。超常事態対策室は23名。——それで、3つの超常と同時に向き合っている。


 名古屋方面からの不審事案は、まだ佐々木の机に上がっていない。名古屋県警から警察庁への報告が届くまでには時間がかかる。だがいずれ届く。犯罪組織の拠点が一夜で壊滅し、構成員が全員失踪した——という報告が。


 その時、佐々木の机の上には4つ目のファイルが積まれることになる。


 だが今日の佐々木は、まだそれを知らない。


 佐々木は3つのファイルを重ね、席を立った。17時から超常事態対策室の定例会合がある。報告すべきことは山ほどある。解決策は——1つも持っていない。


 廊下を歩きながら、佐々木は思った。


 巖道先生と鬼庭だけが頼みの綱だ。だがその頼みの綱すら、すべてに対応する余裕はない。


 リソースが足りない。


 それが、この国の超常事態への対応の、最も正直な現状だった。

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