表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
箱庭のなかで  作者: 仙崎愁
4/15

第二章ex 閑話休題

 ここで少し余談を挿もう。

あなたたちも少し休憩したいだろう。

とはいっても私の人生と切っては切れない関係にあるものだが、それを少し紹介させてほしい。


皆も聞き慣れていることだろう、人工知能、AIのことだ。

AIは私が赤子のときから進化を続け、今では私達の会社の功績もあってかかなり浸透してきている。


人工知能とは言葉の通り人の知能を模した人工の知能のことだ。

なぜそれがここまで普及したのか、つまり一人一台持つようになったのかというと、単純に人間の生活がより快適になるからだ。


日常に必要な、しかし煩雑な事務仕事があると思う。

例えば家計簿、これは本当に煩わしいことだ。

毎日さぼらずつけなくては意味がなくなってしまうものだからだ。

計算は人間よりAIの方が得意なのは感覚的にわかるだろう。


例えば買い物、不足したり今日の夕飯の材料をいちいちメモしたり覚えたりするのは面倒だ。

AIは忘れたりはしない。

常に正確にニーズを把握してくれる。


他にも電車の時刻表、友人との食事の時間など様々あるが、これらの手助けをしてくれるのがAIだ。




小学校のときは一家に一つ、AIグラス、といった具合にメガネ型AIが普及していた。


前述の通り、私はこれを道化の補助器具として使っていた。

私に必要な知識を次から次へと提示してくれるので大変世話になった。


これはまだまだ高価で、長い間覇権を握っていたスマートフォンの市場を脅かすほどではなかった。


主に普及が進んだのは中学校のときだった。


どんどん廉価になっていって、スマートフォンに少し色を付ければ買える値段になったためだ。


印象深いのは、試験の前に必ずメガネのチェックが行われていたことだ。


各個人にAIの普及が進んだ頃、ずいぶんとAIを使ったカンニングが横行した。

AIグラスを使えば、それはそれは単純に、簡単にカンニングできる。


AIは、問いに対する答えを出すことに関しては人間を凌駕しているといっても過言ではない。


しかし、そもそも使っていた彼らの頭が単純だったためすぐに教員に伝わった。

というよりは、全教科満点を取ればそれはカンニングを疑われるに決まっているだろう、しかも複数人がだ。


彼らのせいでその次のテストからは使用できなくなった。私も一度やってみたかったが、それは叶わなかった。




ちなみに知っている方もおられるかもしれないが、メガネ型AIは今も一部の人にとっては主流だ。


ファッションとしての需要が多いらしい。

あとは一部のマニアが好んで使う程度だ。

レンズに情報を描き出し、柄の部分からガイド音声が流れる。

骨伝導で外にはほぼ音は漏れないようになっている。

これはこれで便利だ。


欠点としては、情報が多すぎて邪魔になる。コンタクトと違って視界のすべてが使えないため混雑しやすいのだ。



それからトレンドは目立たないコンタクトレンズに移った。


最初はかなり厚いコンタクトで有害性が示唆されていたが、よくある家電製品のようにどんどん薄型になっていった。


メガネと比較して、有効な視界が広いため情報が混雑しないで済む。

メガネでは情報が多すぎて邪魔になることが多々あるのだ。


これらは拡張現実の技術を用いて、視界にAIの提案やメールなどの情報が表示される仕組みになっている。

昔の小説で例を挙げるなら、伊藤計劃の著書に出てくるオーグがこれに近い。


しかしコンタクト型AIの欠点は、音声ガイドにイヤホンが必要ということだ。


いくらイヤホンが昔に比べて小型になって無線だとはいえ、いつでもイヤホンを付けていなくてはいけないのが煩わしいのだ。


あと、これはどちらにもいえることだが、ポケットサイズの通信端末が必要だ。

そして表示にラグがあるのが少し不便といったところだろうか。


AIがない生活よりは格段に楽になるのは間違いないが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ