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ういうい、葵シスターズ行動開始なの、だ(対リスト編 其の五)

 朝予約更新してたのに今見たらミスってました。

サーリスが死んだ。


 寿命であった。


 現ナンバー2だったソーマはその事実を隠そうとするも。


 人の口に戸は立てられぬ。


 すぐにこの事は各方面に知れ渡る事になる。


 他者の縄張り、無理矢理奪い。他者の人員、無理矢理押さえつけていた。


 それを今まで可能にしていたのはひとえにサーリスの統率力、そしてカリスマ性だった。


 それを失った代償は大きい。


 数多くの組織をその傘下に収め、今は大きくなりすぎたリストの。


 崩壊が始まる。



    ◇


 ういうい、円なの、だ。


 今私は、海を渡って敵の本拠地に来ているの、だ。


「種、段取りはどうなってるの、だ」


「滞りなく。現地にはすでにメンバーが先行して各組織との連携をとってる」


「そう、か」


 なら後は堂々と乗り込むだけ。


 この機会をずっと待っていた。


 サーリス率いるリストをいう組織はでかすぎて今まで手が出せなかった。


 だが、今は違う。


 サーリスを失い、組織はガタガタなのだ。


 後釜であるソーマでは纏めきれない。


 不満はあったがサーリスがいたせいで大人しくしていた下部組織が一気に動くだろう。


 それに私達が便乗する。


 目的は一つだけ。


 姉御の人形。


 サーリスが死ぬ直前まで大事に持っていた。


 預けていたモノ。


 今、返してもらう、のだ。


 それにしても流石姉御。


 何もかも思い通りに事が進む。


 思い起こせばあれは数年前。


 

    ◆


 ういうい、円、なのだ。


 うぅ、やっちまったの、だ。


「あ、姉御、すまんの、だ。重要な任務なのに、失敗、したの、だ。変な奴が滅茶苦茶強くて、私には手も足も出なかった、のだ」


 頭と肩を落としそう報告した。


 でも姉御は怒るどころかいつもの笑顔で。


「う~ん、大丈夫だよぉ。正直どっちでも良かった。奪還しようとする姿勢を見せたかっただけ。だから円ちゃんはよくやったの、大成功だよぉ」


 ん、どういう事なの、だ。


「そんな事より怪我してるのかな? ごめんよぉ。こんな危ない事させて。本当は他の者でも良かったんだけど他にも色々動いてもらってて適材がいなかったんだよぉ」


 そういって姉御は私を抱き寄せる。


「後は、プシュケーちゃんをここで始末して無能な方を残せばいい」


 よく分からんが、姉御でもこのリストとかいう組織を潰すのは簡単ではないらしい。


 それでも何年かかけてプランを練っているの、だ。


 姉御の目的、それは。


「あの時入れなかった瞳が見つかるかもしれない。だから返してもらうんだぁ」


 自作の人形の回収。


 保管場所は分かってるがこれまた取り戻すのは困難。


 だから、他の者を使ってそれをさせる。


 誰だか分からんが、シスターズの一人をゲームに参加させて優勝商品として要求。


「でも、多分そのまま素直に渡さないはず。あれは人を狂わせるから」


 そういった姉御の心は私にも読めない。


残念そうな。


 でも嬉しそうな。


 そして楽しそうな。


 そんな感じだったの、だ。



    ◇



 ういうい、回想を終えた円なの、だ。


「円さん、種さん、こちらです」


 巨大組織、さぞ豪華な拠点かと思いきや。


 そこは古びた教会だった。


 先行していたメンバーの二人と合流する。 


 黒髪、目の下の大きなクマ、それ以外は全身真っ白の女、かいこ


 黄色の髪、つぶらな瞳、それ以外は全身黒の女、揚羽あげは


 うちの優秀なメンバー達、だ。


「中には何人いる、のだ?」


「あ、それなんですが、す、すいません。ここは中々厳重で、はい、すいません」


 そういい蚕が頭をブンブン下げながら首を掻きむしる、爪が食い込み、そこから血が流れ出した。


「蚕ちゃん、大丈夫だよ。円ちゃんなら中に誰がいようが関係ない」


 そういい種が蚕の手を押さえた。


「円さん、余り悠長にしていると敵に感づかれます。一応逃走ルートも抑えておりますし、ソーマ派はほとんど寝返りましたので中にいるのはそう多くないと予想されます」


 私達が到着するまでここの周囲は監視していた。


 揚羽のいう通り、今はかなり混乱しているだろうし大丈夫だろう。


「よし、乗り込むの、だ」


 私を先頭に四人が素早く行動を開始する。


 入り口には数人の見張りがいたが。


 私が動くまでもなく、すぐに地に伏せる。


 そのまま中に入り。


 中央奥に十字架。真ん中の赤い絨毯を挟む椅子。


 その中心に待ち構えていた者。


「おふぅ、おふぅ、ここここ、殺、殺、おふぅぅうう」


 あぁ、以前見た顔だった。


「種、蚕、揚羽。お前達はあれを探すの、だ。雑魚は殺していいがソーマは殺す、な。見つからない場合はそいつから聞き出す」


「りょうか~い」「わ、わかりましたっ!」「御意」


 私の指示に、三人が別々に素早く動いた。


「さて、お前。チョリスだった、か」


「おふぅっ!」


 訪ねるも、奴はいきなり襲いかかってきた。


「覚えてない、か」


 数年前と変わらずとても重く早い斬撃。


 そう、変わってないの、だ。


 あの時は両手で防ぐのがやっとだったが。


「こんなに遅かった、か?」


 今の選択肢は無限。


 避ける。


 受ける。


 反撃。


 なんでも可能、だ。


 太股に血管が浮き出る。


「二つ名は喉切りだった、な。なら・・・・・・」


 瞬時に通り過ぎる。


 片手を振ってこびり付いた血を払う。


「おあつらえ向きの死に方、だろう?」


 チョリスの喉から血が噴き出した。


「お、お、お、おおおおおお、おふっっっっ」


 そのまま崩れ落ちる。

  

「借りは返したの、だ」


 こうして私は奥へと進んだ。



   ◇


 こんにちは、シストです。


 円さん達が動きました。


 これでやっと僕達の出番ですね。


「さて、円さん達には悪いけど・・・・・・」


 これも父さんの頼みだからね。


「横取りさせてもらうよ」

 ちなみにこのリスト編、◇が現在、◆は過去の話です。

 葵も少しだけ登場。

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