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ういうい、ゾンビなの、だ。(適当お遊び回)

 本編とは無関係です。

 ういうい、円なの、だ。


 今、私と白頭巾の二人は執行局に入るためのゲート前に来ていたの、だ。


「よ、よし、行くの、だ」


「慎重にいかなきゃだね」


 私達はかなり緊迫した状況に置かれている。


 それも、これも。


 今から三時間前。



「円さんっ! 白頭巾っ! 執行局の職員達が急にゾンビになりましたっ! そういう訳で今からワクチンを取りに執行局に向かってください!」


「な、なんだってぇええっ!」


 そんなこんなって感じなのだ。


 なんでも、拷問士の一人にマッドサイエンティストがいて、拷問用の薬を調合していたら偶然ゾンビになる薬ができたみたいだ。


 その拷問士から次々に感染、今、執行局はほぼ全ての職員がゾンビと化していた。


「ちゃ、ちゃんリョナさんはっ!?」


「そ、そうだよっ! お姉ちゃんは無事なのっ!?」


 私達がその中で唯一身を案じる人物。

 

「リョナ子さんは・・・・・・全職員最速でゾンビになりました。誰よりも足が遅いので逃げ遅れたのでしょう」


「なんてこった、なのだ・・・・・・」


「・・・・・・お姉ちゃん」


ほぼ全員の拷問士を含む執行局の職員達はゾンビになったが。


「でも、ご安心くださいっ! その元凶となった拷問士の部屋に全てを直すワクチンがあるとかないとか。それを使えば元に戻るとかなんとか。なので、今からお二人でそのワクチンを取ってきてくださいっ!」


 今回も、自分は絶対に安全な場所から動かず指示だけを送るレンレンなのだ。


「さて、突入に当たって色々準備はしてきたの、だ」


「お、さすが、円お姉ちゃんっ」


 ふふん。こうやって時々でも優秀な姉ってところを見せてやらないと駄目なの、だ。


「まずは、十字架、そしてニンニク」


「いやいやいや」


「ん?」


「ん? じゃなくて、それ吸血鬼でしょ。ゾンビに使ってもきょとんだよ」


「え、まぢ?? じゃあ、何が効くのだ?」


「うんと、よく分からないけど、頭を潰さないと倒せないんじゃないの?」


 ふむ、頭か。

 でも、それだと、ワクチンを使った時に首無しで戻るの、だ。


「もうそういうのは後から考えるとして、とにかく突入なの、だっ!」


 そんなこんなで私達はいよいよ執行局へと。



 中へ入るとウヨウヨいたの、だ。


 廊下の先には何人? ものゾンビ達。


「う~、う~」


 う~う~、言ってるの、だ。


 顔色が青く、何故か服がボロボロなの、だ。


「ん? あれ、遅くない?」


 普通に歩くより遅い速度でうろうろしてるの、だ。


「こんなの、素通りなの、だ」

「そうだね、う~、う~、言ってるだけだよ」


 事前に噛まれたりして傷を付けられるとヤバいという情報は知っていたので厚着してきたのだ。肌を出さずに、顔もフルフェイスのヘルメットをかぶってるの、だ。


 危なげもなくまずは一階を突破。


 私達は二階へ。


「う~、う~」


 相変わらずう~う~なの、だ。


「はいはい、ちょっとそこ退くの、だ」


 たまに迫ってくるゾンビを押しのけて進んでいく。


 緊張感もないまま、三階へ。


「ん、なにか聞こえるの、だ」


 この階も、わんさかゾンビがいたが、その中でう~う~以外の声も聞こえたの、だ。


「あの場所なの、だ」


 ドアについていた小窓から中を覗くとそこはとても広いスペース。


「う~? 何人か顔が青くない奴らがいるの、だ」


 お~いと声をかけながらドアを叩く。


 しばらくすると、ドアが開き、私達は引き付き込まれるように中へと入れられた。


「き、君達も無事だったかっ!」


「う~? あぁ、お前ら逃げ延びた人達、か」


 どうやら、ゾンビから逃げきってここに立てこもってるみたいだ。


 中には6人の男女がいた。ここの職員だろう。


 そんな中。


「お、おいっ! お前らなんてどうでもいいっ! 俺はもう逃げるぞっ! ここにいたってしょうがないっ!」


「外は危ないぞっ! もう少しっ!」


「うるさいっ! そこを退けっ!」


 なんか揉めていたの、だ。さっきの声はこれか。


 一人の男が、他の職員の言う事を無視して外に飛び出していった。


 そして、そのすぐ後。


「ぎゃあああああああああああああああああ」


 逃げた男の悲鳴が木霊した。


「あ、ゾンビったの、だ」


 大抵一人で先に逃げようとするとやられるの、だ。


「くそっ! やっぱりここも時間の問題だ。こうなりゃ、俺がどこか脱出できる場所をっ!」


 また一人外に飛び出していったの、だ。  


「ぎゃあああああああああああああああああ」


「あ、ゾンビったの、だ」


 だから単独行動は。


「うふ~ん、あは~ん」


 奥にいた男女がこんな最中にもいちゃいちゃしてるの、だ。

 

 極限状態での種族保存を目的にした本能によるなにかか。


 その瞬間。


「ぎゃあああああああああああああ」

「ぎゃあああああああああああああ」


 中にいた職員に襲われたの、だ。


 いちゃいちゃしてるからー。


 そして、この襲った職員はすでにゾンビに噛まれていて、今抜群のタイミングで発症したのだろう。


「お姉ちゃん、もう行こう~」

「そう~だな」


 いちゃラブ職員達はまだ襲われている。


 それを無視して外へ出る。


「ちょっと君達外にいくのかいっ!? ぼ、僕は絶対嫌だッ! 行くなら君達だけで勝手にいってくれっ! 僕はここに残るっ!」

 

 そう言ったのは小太りの男。


 いや、そもそも連れてく気はないけど。


 残るのはいいが、こいつ、この状況分かってるのか? なの、だ。


「ぎゃあああああああああああああ」


 ほら、言わんこっちゃない。すぐ傍にゾンビいるし。


「さて、四階いくの、だ」


 四階も普通に突破。


 私達は五階へ。


 ここでレンレンから連絡が来たの、だ。


「そろそろ五階に着く頃でしょうか。そこからが本番ですよ。なんせそのフロアは特級拷問士の個室が並ぶ場所。13人のゾンビ・オブ・ラウンドがいますっ!」


「むっ、特級拷問ゾンビ」

「それはやばいよっ!」


 特級拷問士は私達殺人鬼にとって最も恐ろしい存在なの、だ。


 見つめられるだけで息が止まり、汗が流れ、膝がガクガクするの、だ。


 実際、足が止まった。


 廊下には人影はない。

 

 さっきまでうじゃうじゃいたゾンビ達もこの階では姿が見えない。


 でも、いるの、だ。


 左右に等間隔でドアがある。


 多分、あれが特級拷問士達の個室。


 あの中に、恐ろしい特級拷問ゾンビが潜んでいるの、だ。


 扉の僅かな隙間から漂う凄まじい狂気。


「う~、駄目だ、急に体が動かなくなったの、だ」


 ここから先には行くなと自分自身が訴えている。


「どう~したの? お姉ちゃん」


 だが、隣にいる白頭巾は平気な顔をしていた。


「お、お前、なにも感じないのか? なの、だ」


「ん、なにが?」


 こいつ。やはり。


「白頭巾、ここからはお前一人でいくの、だ。目的の部屋は奥から三番目だ」


「分かった、行ってくるよ」


 数分後。


「行ってきたよ」


 白頭巾は普通に戻ってきた。


「だ、大丈夫だったのか?」


「う~、ん。なんか部屋の小窓から覗いたら、みんな青い顔だったけど普通だったよ。ギターを弾いてたり、仕事してたり、リョナ子お姉ちゃんもいたけど、本読みながらコーヒー飲んでた」


なるほど、精神力が強すぎて自分がゾンビになった事に気付いてないのだ。


 何はともあれ、ミッションコーンポタージュなの、だ。


「う~、疲れたの、だ」

「ほんとだね。それに暑う~、い」


 厚着してたし、ヘルメットまでかぶってたのだから当然なの、だ。

 ここで漸く二人ともフルフェイスのヘルメットを取り外した。


「あれ、お姉ちゃん、なんか顔が変だよ?」

「白頭巾こそ、顔が青いの、だ」


 二人で互いの顔をまじまじと見つめた。


「もしかして、私達・・・・・・」

「だからだよ、他のゾンビが全く襲ってこなかったのは・・・・・・」


 気付いた瞬間、私達の意識はどこかへ飛んでいった。


「う~、う~」

「う~、う~」

 歳をとった記念になにか投稿したかったので超適当なお話でした。

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