#31
「くっ・・・ううん」
地面に倒れて村人にされるがままの状態の透は必死に声を出すのをこらえていた。シャツを引き裂かれて下着が丸見えの状態になって村人達に好き放題いじられながらも声だけは出さないようにと我慢していた。
「悠・・・・ごめんなさい。私が弱いせいで・・・」
視線の先で倒れている悠にも村人が群がり自分と同じよう目に遭わされている事への懺悔の言葉と共に彼女の瞳から涙があふれる。一方で透の足と足の間に村人の男が1人座ると彼女の股を広げようとしていた。
「いやぁ!!・・・・やめて!!やめて!!」
透は必死に抵抗するが男の力の方が強く少しづづ開いていく、そして・・・・・
「いやぁ!!!!やめて!!それだけは!!ダメ!!!」
無理矢理股を開かされようとしている透はその後の男の行為を想像して必死に逃げようと抵抗するが村人数人掛かりで押さえつけられて身動きが取れない。
「ああっん!!」
ついに力負けして股を村人達の前で開いてしまう。悔しさと恥ずかしさで顔を赤くして瞳から涙が出てしまう。股を開いた村人の男性はストッキングを引き裂いていく。透は目を閉じて破かれていく音だけを聞いている中でどこか諦めの境地になっていた。そしてズボンを脱ぐような音が聞こえて自身の方に寄せてどこかに当たるような感触を感じた。
「ああっ・・・」
透は当てられら感触で思わず甘い声が出ると共に涙が流れる。これでお終いと思った瞬間に肉が引きちぎられるような音と共に顔に何かが付着した。ゆっくり目を開けると目の前で自分を犯そうとしていた男の首から上が無くなっておりそのまま血を吹き出しながら倒れた。何が起きているのか理解できないでいる状況で村人の悲鳴だけが聞こえる。
「どうなってるの?」
透が見える範囲で辺りを見回すと自分を押さえつけていた村人が命乞いをしていた。その後、間髪入れずにその村人の頭に斧が落とされるとそのまま絶命した。
「圭・・・・」
透の目の前には圭がいた。自身を助けたのが彼だという事で安堵して笑顔がこぼれかけたが彼がその村人に斧を叩き落した人物である事と彼の目を見た瞬間に透はそれから先の言葉が出なかった。
『あの目・・・・どうして』
透は圭の目を見た瞬間に思い出す。今とは違う学生時代の圭・・・いつものやさしさを秘めた温かい目と違う優しさを感じない冷たい目・・・学生時代に何度か見た圭が本気で怒った時に見せる目と同じだった。自身を怒らせた者に対して情けな容赦ない力で潰していたあの時の目である。
透はその時の圭の様子を見て純粋に怖いと思った。いつもの彼と違うというのもあるがそれ以上に敵を倒すではなく殺すというような容赦ない戦い方は見ている人間に与える恐怖は大きく何より彼が敵を殺すたびにどこかそれを快感に感じているようにも見えた。その時の光景を透は忘れる事は出来なかった。
「・・・・・」
無言の時間が過ぎていく中で圭は目の前の悠の姿を見つけると村人の頭に突き刺さった斧を抜き取ると血が噴水のように噴射されて2人にかかる。透は思わずのけぞる一方で圭は何事もなかったような様子で悠の倒れている方に向かう。
圭の進行方向に数人の村人が待ち構えるが圭は斧を敵に向かって投げて頭に命中すると同時に目の前の村人を蹴り飛ばす。蹴られただけで村人が大量の血を吐いて飛んでいく。次に一瞬躊躇して動きの止まった女性村人の顔を掴むとそのまま地面に叩き付ける。叩きつけたと同時に潰れるようなグシャリという音と共に血が飛び散る。後ろから圭に農業用のクワで頭をかち割ろうと振り下ろすが素早く避けて敵の死角に回り込んで首に先程殺した女性村人が持っていたナイフを突き刺し切り裂いた。血しぶきをあげて倒れる男性村人。僅かな時間で3人の村人の無残な姿に一部村人は「鬼だと」告げて逃亡していく。圭はその様子を数秒だけ眺めた後に倒れている悠の方に視線を向ける。服やスカートが一部破られているだけで特に何かされているような事は無かった。
「待ちなさい!!」
突如、圭を制止するような甲高い声が響く。振り返るとそこには悠を拷問していたあのスキンヘッドが数人の部下を連れていた。スキンヘッドの男は巨大な鎌を横にいる男達は銃器を構えていた。
「まったく・・・貴方のせいで連中が尻尾を巻いて逃げてしまったではありませんか・・・なんと嘆かわしい。貴方のような愚か者に付ける薬はありません。ここで潔く死んでもらいましょう!!」
男が喋り終わると同時に銃声が聞こえそれと同時に側近の1人が銃で頭を撃たれて倒れた。
「言葉も通じないのですか・・・・殺せ」
スキンヘッドの男の掛け声と共に部下達は引き金を引いて圭を狙い撃つ。高速発射される銃弾を圭は素早く横に避けて銃口の照準に合わないように動く。
「何をしている!!はやく殺せ!!」
「うわぁ!!」
スキンヘッドの男が圭を仕留めきれない状況に苛立ちを募らせていた瞬間に1人の男に何か投げられたそれは首の死体であった。男が驚いて声を上げた瞬間に目の前には圭の姿があった。そして先程殺した男が持っていたクワを男の脳天に叩き落す。
「こ・・・このぉ」
隣にいた男は目の前で倒れる男に怯えながらも圭のいた方向に銃口を向けたがそこに彼の姿はない。次に男が気付いた時には首にナイフが刺さっておりそれを抜かれて血を噴射して倒れた光景だった。
「ば・・・化け物」
残り2名が圭が引き金を引こうとしたが圭はそれよりも早く死んだ男から銃を奪って乱射して打ち殺す。残った1人は完全に戦意喪失で情けなくへたり込んで逃げようとしたが圭が地面に押し倒してそのまま男の口に銃口を当てて発砲する。
「死になさい!!!」
スキンヘッドの男は部下があっという間に惨殺された現場を見ながらも驚きはしていながらも微動だにしておらず彼の隙が生まれたと感じた瞬間に鎌を振り下ろすが圭にそれを止められてしまう。必死に下ろそうとするが動かない。逆に圭は鎌の柄の部分を握って力を込めるとそのまま折れてしまった。鎌が折れて男も驚いて後ろに下がると圭は今度は男の折れた鎌の柄の部分を持つ腕を握る。
「なにを・・・するのです?・・や・・・やめろ・・・」
男は圭が握る手に力を込めてミシミシと聞こえて必死にやめるように懇願するが聞き入れずそのまま持っていた腕をへし折った。痛みに悶絶して武器を落としてしゃがみ込むと目の前に鎌を持ち見下ろすように立つ圭の姿がある。
「待って・・・私はただ・・・命令されただけなんだ・・・だから・・・この通りだ許し!!・・・」
男が最後まで言い終える前に圭は鎌で男の首をスパンと切断する。
「・・・・・・」
悠の下に移動して介抱している透は圭のここまで殺戮を黙って見ている事しか出来なかった。目の前に広がる惨殺された村人達と逃げ惑う村人の声という恐ろしい光景を彼女は震えながらも目を逸らさずに見ていた。
「ダレダ!!ジャマヲスルノハ・・・・オレノジャマヲ!!!」
雄叫びのような声をあげて触手を鞭のように振るって暴れるロズウェル。鼻から血を流しておりおそらく圭に殴られて気絶していたが意識を取り戻したのだろう。圭はロズウェルの声が聞こえると振り返ると鎌を投げつけるがロズウェルは触手で弾き飛ばす。鎌が弾き飛ばされたのを確認すると今度は死体の横に落ちていた2丁の銃を拾い上げて乱射して突進する。ロズウェルはそれを触手で防いでいるので効果は無いが圭はそんな事はお構いなしという態度で突っ込んでいく。弾が切れるとそれを無座層に投げつけると同時に飛び上がる。飛び上がる事で圭は無防備になりロズウェルの触手が針のように圭を刺そうとした攻撃を避ける事は出来ない。このまま貫かれると思われたが触手は少しずれて彼の腹部をかする。よく見るとロズウェルの右目に圭のナイフが刺さっていた。それによって攻撃が少しずれたようだ。目にナイフが刺さり苦しむロズウェルに近付いた圭はナイフを抜いて数発殴り飛ばした。
「コロス・・・コロス・・・」
目から流れる血を抑えながらロズウェルが怒りの形相で呟く。すると前方からドドドという爆音のような音が聞こえる。音の主は圭であり彼はチェーンソーを持ってロズウェルの目の前に立っていた。ちなみにこのチェーンソーも拷問用によういされていた物である。ロズウェルは触手を叩き付けるが圭はそれをチェーンソーで防ぐと同時に切断する。悲鳴を上げるロズウェルをしり目に彼は一気に近付いてチェーンソーで切り付ける。勢いよく血が噴射して絶叫するロズウェルの体に今度は突き刺す。
「キサマ・・・コロス・・・コロシテヤル・・・・」
「死ね・・・・」
圭が短く小さく呟いてチェーンソーを一気に腹部から頭部に向けてかち上げるように切り裂く。大量の血で辺りが血の海のようになった場所で頭から裂けた姿で倒れて死んでいる横に血を浴びて真っ赤になった圭が立っていた。
次回の投稿は4月8日を予定しています。次回が今回の章の最終話になります。




