7 オープニング・ムーブ
ーー放課後。学園全体に配られた選挙新聞。あちこちで生徒たちが噂する。
「え、1年が会長選?」
「しかも組織改革って何それ…」
「九条先輩じゃないの普通…?」
「でもこれ結構ちゃんとしてない?」
ざわざわとした空気が校内全体に広がる。凪咲たちのクラスでも新聞が回っている。
桜「来たね、完全に話題の中心!」
陽子「見て、反応割れてる。❜無謀❜って声と、❜面白い❜って声。」
少し口元が上がる凪咲
凪咲「でもこれ——無関心じゃない時点で勝負にはなってる。」
ーー廊下を歩く他のクラスの生徒たちの話題に上がっている。
「デジタル部って何するの?」
「監察局って怖くない?」
「でもちょっと興味あるかも…」
その声を聞いて桜がニヤッと笑う。
桜「ちゃんと引っかかってるね。」
陽子が新聞の九条と一ノ瀬の欄を指す。
陽子「一方でこっちは安定路線。安心感はあるけど……正直、印象は薄い。」
桜「つまり今——話題性は凪咲が圧倒的に取ってる!」
凪咲は笑いながら続ける。
凪咲「でもここからが本番だね。❜変なやつ❜で終わるか、❜本物❜になるか。」
陽子「公開討論で見せつけてやらないとね!」
ーー教室のドアが開く音。静かに入ってくる一人の男子生徒。周囲が少しざわつく。
「九条先輩だ…」
整った雰囲気の上級生、九条玲司。まっすぐこちらに歩いてくる
九条「……清水凪咲さん、だよね。少し、いいかな」
陽子が一歩引き、桜は興味深そうに見る。
九条「君の公約、読ませてもらった。」
九条「——あれを、本気で実行するつもりなの?」




