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白机の座~最強会長・清水凪咲の学園改革~  作者: 川崎未鈴
第1章 改革派少女の挑戦
27/36

27 勝利宣言

ーー放課後の体育館。ステージ前に投票箱と机が整然と並ぶ。体育館の空気はいつもと違う静かな緊張に包まれている。


「なんか緊張するな…」

「誰に入れるか、まだ迷ってる」


選挙管理委員会が


池部「それでは——投票を開始します」


静かに、しかし確実に空気が動く。生徒たちが一列に並び、順番に投票用紙を受け取る。


それぞれがペンを手に取り——少し考えて記入。


「安定か…」

「いや、変えるなら…」

「でも続けられる方が…」


体育館の端、桜と陽子が立っている)


桜「……始まったね」

陽子「うん。ここからはもう、私たちじゃどうにもできない」

桜「あとは——選ばれるかどうか」


九条は腕を組んで静かに見ている。一ノ瀬も穏やかな表情で投票の流れを見守る。


ーー凪咲は少し遅れて、ハンギョドンのぬいぐるみと戯れながら登場。


「……え?」

「あれ清水じゃない?」

「なんでぬいぐるみ持ってんの…?」

「しかもハンギョドン…?」


ぬいぐるみを軽く揺らしながら列に並ぶ凪咲。


桜「なにあれ?」

陽子「……ほんとにブレないね。でも——あれでいいのかも。」


一ノ瀬「……あの子、最後まであれなのね」

九条「……一貫しているな」


列が進んで凪咲の番。受付で投票用紙を受け取る。


選挙管理委員「どうぞ」


凪咲は軽く会釈をして記入台へ歩く。ハンギョドンを机の端にちょこんと置く。

一瞬だけ考えて——名前を書き、投票箱へ。


その音が、他の誰よりも自然に響く。ハンギョドンを抱え直して、そのまま体育館を出ていく。


投票終了後——再び全校生徒が集まる。


ざわめきの中、ステージ上には選挙管理委員会が集結している。


「どっちだろ…」

「清水な気もするけど…」

「いや九条先輩も強いって」


壇上には九条、一ノ瀬、凪咲が並ぶ。凪咲は相変わらずハンギョドンを抱えたまま。

桜「……そのまま持ってきたんだ」

陽子「もうそれでいいよ」


池部が前に出る。


池部「それでは——綏琉学園 学園会長選挙の結果を発表します。

総投票数1,017票

九条玲司 ——251票

一ノ瀬美咲 ——215票

(ざわ…)

(そして)

清水凪咲 ——551票」


次の瞬間、爆発的なざわめきと拍手

「うおおおお!!」

「やっぱり!!」

「1年で!?やば!!」


桜と陽子も思わずとび跳ねる。

桜「っしゃあああ!!」

陽子「……やったね」


壇上の二人も凪咲を静かにたたえる。


九条「……見事だ」

一ノ瀬「おめでとう、清水さん」


凪咲はハンギョドンを抱えたまま喜ぶ。スポットライトの中、全校の視線が集まる。


池部「それでは、新会長より一言挨拶をお願いします。」


ハンギョドンを抱えたまま、前に出る凪咲。一瞬、会場が静まるーー

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