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白机の座~最強会長・清水凪咲の学園改革~  作者: 川崎未鈴
第1章 改革派少女の挑戦
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11 論理の射程圏Ⅱ

凪咲「権限を委任したとはいえ、最終責任は会長にあることは変わりません。どのような失敗をしたときのどのような責任について、前提となる失敗の規模感が分からないのでお答えすることは難しいです。」


若干、教室内の空気が凍る。しかし、凪咲は言葉を続ける。


凪咲「私は、そもそも失敗が悪いこととは思いませんし、会長・副会長が後ろにいることからも、カバーができる体制になっていると思いますが」


九条は顔を上げて、凪咲の言葉を噛み締めるように頷く。


九条「……失敗は悪くない。確かに、挑戦には失敗が伴う。それ自体を否定するつもりはない。」


九条「だが、学園会の失敗は——行事の中止、予算の浪費、対外的な信用の低下に直結する。」

九条「その失敗を、どこまで許容する?そして、カバーできなかった場合、誰が責任を取り、どう回復する?」


凪咲は黙っている。凪咲の答えを待つ教室。


凪咲「では、学園行事、予算、対外活動などの重要事項については会長まで決裁を取ることにしましょう。

ということですので、私が最終判断をする以上、失敗はありません!つまり、失敗することを前提とする質問にはお答えすることはできません!」


ーー教室の空気が、凍りついたように静まる。数秒の沈黙


九条「失敗はないと断言するか。君の中では、最終決裁を会長に集中させることでリスクを完全にコントロールできる、という前提なんだね。」


九条「少なくとも、覚悟は本物だ。だが同時に——その発言は、公開討論で必ず問われる。」


凪咲「分かっています。」


ほんのわずかに口元が上がる九条。


九条「……楽しみにしているよ」


背を向けて教室を出ていく九条。ドアが閉まると、教室に一気にざわめきが戻る。

「強すぎだろ今の…」

「でもちょっと怖くない?」

「いやでもカッコよくね…?」


桜「やば、鳥肌立った!!」


ーー陽子は腕を組んで真剣な顔


陽子「……今のは強い。でも同時に、一番危ない一手でもある。失敗はないって言い切った以上——絶対に集中砲火浴びる」

桜「うん、間違いなく全員そこ突いてくるね」

陽子「この路線で行くなら——その言葉、最後まで貫ける?」

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