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ある闘病日誌41

昨日、F先生と電話出来た「手術をしないと、寝たきりになる。意識が有って寝たきりに成るのは一番辛い。つまり、こうやって電話も出来なくなる」と、手術前に強く言ってくれた事。今は意味がよく分かる。手術してよかった。こうやって電話が出来ている。でも腫瘍が2週間も経っていないのに、2倍になってたことは、驚いていた。放射線治療は、乗り切るしかないと。ショートメールで画像送れましたか?と、いやー来てないな。あれはF先生の優しさだ。ちゃんと送れていた。auに長く勤めていたから分かる。ちゃんと点滴のひどい跡が送れていた。あれはF先生は、ひどいと怒っている外だ。でも、ここで、あれはひどいと言ってしまったら、私の為にならない。あの先生は、頭が良すぎるから、分かっている。

MRIを撮っても、厳密には分からないと、M先生は言っていた。聞いてない!!と、思ったけど、F先生は、聞いて無いばっかり言っちゃあ駄目だよと。本当は内心、脳外科の先生に怒っている。あーやって言う所がやっぱり、あの人は凄腕の先生だ。私には、放射線治療を頑張る様に言っている。言おうとしている。それは私には、よく分かる、長い付き合いだ。脳外科の主治医は、私が歩ける、足が上がっている事に驚いていた。だから急に他の人に任せていたのに、抜糸を自分がして、診察した。やっぱりM先生の方が一枚上手だ。歳には敵わない。

F先生は昔、自殺で患者を失った過去があるんじゃないか、と、思った事があります。一瞬、言葉に詰まっていた。やっぱり有るんだな、だから、何度も死のうとした時、それは、F先生が悲しむ。一番、許せ無い死に方だと思って止めました。と、黙っていた。この人にも一生、敵わないな‚‚‚‚‚。

昨日、階段を上がれなくて、転げては登った。泥みれになった。でも、無理やり退院した事の後悔はしてない。やはり、自分で歩ける様に成りたくて、この歳で、バリアフリーの生活なんて、絶対やで手術を受けたんだ。もっと、つま先の運動もしなきゃ、もっと足を上げる練習をして、放射線を乗り切って、N先生に会いに行こう。N先生だって、リハビリ辛いんだ。医者だから、知識が有るから頑張れているなんて、誰にも言わせない。あれはN先生本人の努力の何物でもない。でも、まだ分からない。何で、今の方が強いんだろう。オシャレもしているし、目力も強いし、前より元気に見える。何でなんだろうか‚‚‚‚‚‚。

だんだん左半身が、冷たくなってきた。ベッドにコタツを入れているけど、温まらない。此のまま死ぬんだろうかと、思っている。さっきN先生の声が聞きたいと思って、クリニックに電話してみた。グーグルでは、開いているのに、夕診では閉まっている。リハビリ頑張っているのだろうか。だんだん麻痺してきた。放射線を当てても、末期と言う事になるらしい。もう死ぬんだろうか‚‚‚‚‚。さすが死ぬのは怖い。やり残した事が有るからだ。N先生に会いたい。F先生に会いたい。N先生だけは、私を一人の人間として対話してくれた。助けて欲しいと叫びたい。こんな近い距離なのに、悔しい、悔しすぎる。捨てる物は捨てた。もう一度、死ぬ前に会いたかった。泣き叫びたかった。だって医者も家族も、私の腫瘍にしか興味がない。治療なんて、受けるんじゃなかった。癌は、攻撃したら駄目。あの本に書いてある、癌のお二人の先生の言う事が、本当だった。

治療すればする程、悪化している気がする。御免なさい、やはり、建前だけで、手術したのは、間違っていた。今、確信した。やはり余命を簡単に告げる医者は、信用できない。

確かに私には、知る権利が有る。T病院に行く事はない。

睡眠薬を飲んだ。もしかして、此のまま、朝は来ないかも知れない。それでいい。でも、N先生に会いたい。私の癌に目を向けてくれて、私を一人の人間として、対話してくれた、最初で最後の医師だ。手術を受けなさい、とか言ってくる人は、やはり、おかしい。安楽死は、日本では認められていない。だったら、最後くらい選ばせてくれ。癌になったら認められないのか?それは、おかしい。私は、そう思う。左のケイレンした、左腹が冷たい。温めても、温めても冷たい。痺れが続いている。これ以上、腕に負担を掛けられない。

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