こんな可愛い兎を倒して心が痛まないんですか!?
やっとファストに来たな。よしまずは何を…
《ワールドアナウンスです。全プレイヤーで初めて特殊職になったプレイヤーが現れました。》
ふむ。これは俺の影響だな。なんせ俺は一応魔剣闘士だからな。まぁそのかわりハードモードを強制されてるわけだが。
はぁ…俺がなろう小説の主人公ならあんな酷い称号押し付けられなく悠々とやっていたんだろうな…現実って厳しいぜ
まぁそんなこと一々考えていても仕方がない。取り敢えずさっきとった称号を確認しよう。
〜執念の冒険者〜
取得条件→例え何度死んでも生き返り同じ敵を倒そうとして倒す
スキル《執念》を獲得
ふむ。こういったスキルが手に入る称号もあるのか。
《執念》
死にそうになる攻撃を受けた時、HPを1残して耐える
かなり有用なスキルだな。これからもお世話になることは多くなるだろう。何たって周りの敵は50レベルだからな。はぁ…やってられないぜ。
後見ていなかった称号が一つあるな。
〜特殊職の解放者〜
取得条件→特殊職を初めて獲得する
ワールドアナウンスが流れる
ふむ。アナウンスが流れるだけの称号か。意味がないのは少し悲しいが、〜絶望の冒険者〜よりはましだな。うん。あれは酷い。
取り敢えず今のステータスを確認するか。とはいえレベルの確認だけだが。
Level 10
うん?いくらなんでも増えすぎじゃないか?あーいや違うな。スライムのレベルが50だったしな。その分増えるのは道理か。
まぁレベルも上がっているし、モンスターと戦ってみるか。そのためにもまずは情報収集だな。あの串焼きの屋台をやっている人に聞いてみるか。恐らくNPCこのゲームで言えば現地人だろうが。
「おっちゃん、串焼き一つくれ。」
因みに串焼きは一つ10Gだな。因みにGはこのゲームでの金の単位みたいだ。最初は1000G配られるみたいだな。
「その格好からしてお兄ちゃん旅人か。はいよ。串焼き一つ。」
旅人。これは俺たちプレイヤーの総称だ。設定は現地人に神様(まぁ身も蓋もないことを言えば運営のことだろうが)からのお告げがあり、この世界に遠からぬ間に危機が訪れ、そのために俺たち旅人の力が必要だーって感じだった筈だ。
「そういえばLevelを上げたいのですが、何処が一番良いとかありますか?」
串焼きを受け取りながら質問をした。
「んーそうだな。一番簡単なのは南の草原っちゅう所だな。一角兎っていうやつか、スライムのみしか見たことがねぇ。この串焼きも一角兎の肉だからな。誰でも狩れるモンスターしかいないぜ。」
あぁそうだよな。スライムってやっぱり雑魚敵なんだよな。はぁ…最近ため息ばっかだな。それにしてもこの串焼き美味いな。ちゃんと味覚が再現されているのがやっぱり凄い。今度自分で料理してみたいな。スキル《料理》もあるし。
「ありがとな。串焼き美味かったぜ。」
「おう。またちょくちょく寄ってってくれ。旅人の客はお前が初めてだったからな。」
まぁそれもそうか。殆どの人が狩りでLevelを上げたいだろうしな。
「じゃあ、そろそろいくな。また串焼き食べに来る」
「おう。待ってるぞ!」
よし、行くか。
♦︎ ♦︎ ♦︎
ふむ。ここが南の草原か。南ということだから、真っ直ぐ南に向かったが、そのまんま南にあったな。よし。やるか。
《探知》
おぉ。敵の位置が把握できるようになったな。かなりいいスキルだ。兎の影が多いな。スライムが意外と少ないみたいだ。取り敢えず兎の影の方に向かってみよう。
こいつが一角兎か。普通の兎よりも少し角が長く大きい敵って感じだな。
《看破》
種族 一角兎 レベル50
はは、やっぱり50レベルだったか。一瞬期待したがそりゃそうだもんな。〜絶望の冒険者〜だもんな。だが俺には前はMPの関係上使えなかったスキルがある。こいつを使ってみるか。
『エンチャント・ファイヤ』、『キングスラッシュ』
《付与魔術》
レベル1→『エンチャント・無』 消費MP10
少し威力を高くする。
レベル5→『エンチャント・ファイヤ』
『エンチャント・ウォーター』
『エンチャント・ウィング』
『エンチャント・アース』 各消費MP30
武器に各属性を付与する。
こんな感じだ。ちなみにチュートリアル時に使ってなかった理由としては、正直この程度で倒せるとは思っていなかったからな。それに前は『キングスラッシュ』と『エンチャント・ファイヤ』が両立出来なかったというのもある。
そして2つを使った剣で斬る!
「きゅ〜」
一角兎を倒しました。レベルが上昇しました
一角兎の角を獲得しました
一角兎の肉を獲得しました
よし、これなら案外いけそうだな。ならMP回復のために戻るか…
「「きゅきゅ」」
は?嘘だろ?そう。俺は今まで1対1、更にMPも完全回復している状態でしか敵と戦ったことが無かった。つまりそれが表すことは…
「「きゅきゅ!」」
そのまま一角兎に体当たりされ、俺のHPは0になった…
うん。まぁそりゃそうだよな。取り敢えず俺は数対1の戦いに弱い。チュートリアル時点で薄々気づいてたが、正直これは凹むな。取り敢えず兎は一回倒したし、戦果を確認しよう。
{一角兎の角} レア度1
一角兎の角。錬金術など様々な用途で使えるが、効果はあまりない。
P.S.こんな可愛い兎を殺して心が痛まないんですか!?
{一角兎の肉}レア度1
一角兎の肉。
P.S.以下同文
うん。取り敢えず色々ツッコミたい所はあるが、兎を倒すことには成功したし、もう一度狩りに行こう。
…一角兎じゃなくてスライムを倒そうかな
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