ルビーとこの世界
侵入者のグリフォンさんを治療しました
「ここが私の部屋です。」
コア部屋までグリフォンさんを連れてきて、椅子を勧めようとして気づく。
3m近い巨躯で椅子は無謀でした。
「大丈夫じゃぞ?小さくなれるからの。」
そう言うと、グリフォンさんは椅子に乗れるくらいに小さくなる。体のサイズを自由に変更できるようだ。
「それなら良かった。えーと、お名前をまだ聞いてませんでしたね。あっ、私はユキノっていいます。」
「そうじゃったな。我はルビーじゃ。ステータスを見たから分かるじゃろうが、グリフォンの元女王じゃな。」
「さて、ルビーさん。この世界について聞いても大丈夫ですか?」
「うむ。この世界は4つの大陸に別れておってな、東西南北に大陸があって、今居るのは「北の大陸」じゃな。」
「さらに、この世界には多数の種族が住んでおる。エルフやドワーフ、ハーフリングみたいな種族も居るぞ。」
「色んな種族が居るんですね。」
「現状、最大勢力はお主のような姿の人族じゃが、ハーフも多数生まれておるの。」
「このダンジョンは北の大陸のどの辺りにあるんですか?」
「このダンジョンは人間の勢力圏には無い。北の大陸の北西部に広がる「最果ての森」の中じゃな。その中央の山の麓の崖下にある。」
「かなり辺境ってことですね。」
「辺境じゃが、危険度は非常に高いぞ?」
「強い生き物がたくさん住んでるって事ですか。ダンジョンの防衛も考えなければいけませんね.......」
「まあ、当分は我が護ってやろう。」
「助かります。」
ひとまず、この世界の基本構造は聞くことが出来た。どうやら、私のダンジョンがあるのはかなりの辺境らしい。外にもモンスターがたくさんと来た。想像以上に詰んでる。
ルビーさんが居なかったら即死してたかもしれませんね。
ルビーさんみたいに話せる方はお話して条件が合えば取り込みたい所です。
「そういえばルビーさん。」
「なんじゃ?」
「ルビーさんの分の食料はどういった物が良いですか?」
「肉類がよいが、我が狩って来よう。その一部を家賃代わりにそちらに提供しよう。」
「良いんですか?」
「よいよい。護衛だけでは宿賃としては安過ぎるからの。」
「それならお願いします。」
お肉が食べられそうで嬉しいです。正直堅パンと干し肉ばっかりは辛いんですよね......
それに、野菜ができたらポトフくらいは作れそうですし、楽しみです。
ひとまず、ルビーさんの寝床と夕飯(干し肉)を用意しつつ夕飯代わりの堅パンを口に放り込む。
「狩りは明日から行うのじゃ。」
「分かりました。よろしくお願いしますね。」
その後、2人で明日やることを確認して就寝した。
700PV、200ユニーク達成しました!
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これからもゆるゆる更新していきますので、よろしくお願いします!