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今日の描かない君と踊らない僕  作者: 高名なすの
第1章 今日の描かない君と踊らない僕
9/17

9話 8月25日(土)くもりのち晴れ

今日は学校が休みですごいうれしかった。


土曜日なのに休みなことってあんま今までなかった気がする。


それでこないだ決めたキャンプをした。


っていうかしてる。


結局手伝うって言ったけどほとんどのことはあの子がやってくれた。


どちらかというと私のほうが普段から運動してるから動かなきゃいけないはずなのに。


すごい手際よくてびっくりした。


テントとか気が付いた時には立ってたし。


いつもはどっちかっていうとほわほわというかふわふわというかかわいい感じなんだけど、この時はあの蒼くてきれいな目がきりっとしてクールって感じでかっこよかった。


かっこつけてただけかもしれないけど。


たまに妖力が!とか言うくらいには中二病だし


あらかじめ野外サークルに聞いてちょっと練習したって言ってた。


1日しかなかったのにすごいなって思った。


それとあの子がすごい大きな肉を持ってきてそれにもびっくりした。


いつも家族で買いに行ってる肉屋さんに今度友達とキャンプ行くって話したら譲ってくれたんだって。


何の肉なのかはよくわからなかったけどすごいおいしかった。


ほんとはもっといろいろしたんだけど、こうやって文字にしようとするとなかなか出てこない。


しゃべるんだったらもっとどんどん出てくるんだけど、日記だから誰に見せるわけでもないのにうまく書けない。


そう!そういえばこの日記今日で3日目だから三日坊主にならないように気をつけなきゃ。


今こうやってテントで書いてるんだけど、いつもと違う環境だからかちょっと落ち着かない。


テントから一歩出て上見たら満点の星空が広がっていて、普段の灰色のコンクリートの天井とは全然違う。


なんかもっとこういいこと書きたいんだけど、ロマンチックなことをね。


ちょっと私の語彙力がなさ過ぎて書けないのがなんかもどかしい。


あの子だったらきっとこういうのもすらすら~っと書いちゃうんだろうな。


すらすらで思い出した。


コーヒー一緒に飲んだんだった。


コーヒーって苦いだけであんま好きじゃなかったんだけど、あの子のいれてくれたコーヒーはなんかちょっとすっぱくて私の知ってるそれじゃなかった。


でもまだ私には早いかもしれない。


やっぱりメロンパンくらい甘いのがちょうどいいや。


あの子はそのコーヒーの味がすごい好きって言ってた。


思い出の味なんだって。


なんか大人っぽいなって思った。


こうやって書いてくと今日の私ずっとあの子のことを観察してたみたいになっちゃう。


あの子は今なにしてるのかな。


テントから顔出して外みたらあの子が椅子座って空見てた。


あと紙とペンも持ってたから多分絵でも描いてるんだと思う。


私が見てたのに気が付いてたのかあの子がテントに入ってきた。


キャンプする機会なんてあんまりないからいろいろ話したいんだって。


絵はほとんど書いたからあとは見なくてもかけるって。


私もいろいろ話したいことあるしせっかくだしいろいろシたいから今日はもう横になることにする。


明日はあの子よりも早く起きて朝ご飯を作るって前から決めてたから頑張って起きる。


いつも起こされてばっかだし、1日くらいはね。


おやすみなさい。


明日も今日と変わらない日を。

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