10話 今日の描かない君と踊らない僕
テントの外から声が聞こえる。
んあ…あの子が起こしてくれてるのかな。
起きなきゃな…ってあの子より早く起きるはずだったのに!
こうしちゃいられない。もうすぐ時計は8時。いつもと変わらないじゃん!
ていうかここにはあの子と私以外いないはずなのに誰と話してるんだろ。
盗み聞きするのはちょっと気が引けるけどもしかしたら彼氏とかだったりして!
ありそう~。実は昨日のコーヒーのマグカップ彼氏がくれたやつとかありそう~。
「なるほどな。前回俺が来た時と全く変わらないのか」
「じゃのう。いろいろわしなりに努力もしてみたんじゃがなぁ」
あれ女の人の声だ。ってことは浮気!?もっとすごい現場かも。でもだとしたらなんでこんなところに?修羅場ってやつ?
「で、そっちのほうは」
「ああ、俺のほうも特に変わらずだ。まぁ…意味は真逆だけどな」
「ふむそれならまだ強制的に戻す必要はないかの」
「大丈夫。なはずだあれはやると最悪魔法が使えなくなるからなぁ」
だめだ今のところ聞いてる内容がぜーんぜんわかんないや。まほう?中二病仲間?
っていうかあの子いつもとじゃべり方が違う気がする。
とくにこう、語尾が。
「わしはあいつなら何とかなると思ってるじゃがな」
「っていうかこの会話聞かれてないよな。聞かれてたらせっかく作った設定とかが壊
れるんじゃないのか」
「んあーまああいつわしが起こさんと普段おきんからまぁ聞かれたないじゃろ」
え、バリバリ聞いてるけど。もしかしてやばいやつだったりして?
それともドッキリ?いまこれ話は聞かせてもらった!って出ていったらウケるやつ?
「ていうかお前足はどうなんだよ」
「常に妖力流しとかないと動かんな~。あいつの腕も同じじゃな。たまに体触るときにちょっと、な」
「話は聞かせてもらったぜ!」
うわ。勢い良くテントから出たはいいけどこの後のこと考えてなかったわ。しかもまったく知らない人だったし。にしても筋肉質で長身黒髪ショートヘア迷彩服…ミリ
タリー中二病?
「おい!めちゃくちゃ起きてるじゃないか!」
「わ、わしにいわれてもいつももっと遅いんじゃぜ。今日に限ってこんな、なんで!」
二人ともすっごい慌ててるけどそんなにはずかしかったの?
「いや大鳳の。落ち着きいや。逆にいまここでどこまで戻ってるか試せるってばよ」
「語尾がぐっちゃぐちゃだぜ。でもそれも全くもってってかんじだな」
「じゃろ、のう舞島」
うわずっとアウトオブ蚊帳だったのに急に私かい。
「なに?」
「わしの名前言ってみ」
何だその質問は。
「なんでいまさら~。記憶でも失ったの?名前はね~えっとね。あれ。なんだっけ」
「だめか」
「じゃの」
いやあれよ。あるじゃん!急に名前出てこなくなるやつ!あの俳優顔わかるけど名前なんだっけ~のやつ!今それの友達版が起こってるだけだから!
「えっと~。ごめん今出てこないわ」
「悪化してないか?」
「元からこんなもんだったでの。如月睦月じゃ。さんざん新年っていじってきたくせに忘れるってのはひどいわえ。生まれた時から一緒におるんに」
あー聞いたら思い出したわ!むーちゃんだねむーちゃんうんうん。
「てことは俺の名前も覚えてないよな。大鳳ルカだ。」
そもそも初対面じゃないっすかね?どっかであってことあったっけ。
「あ、はじめまして。舞島っす。舞島…」
あれ名前を言おうとすると頭というかなんかとにかく脳というか内側がずきずきする。最近の自信とおんなじ感じ。やだねーほんとに。
「えへへ。舞島です」
「頭、痛いのかえ?」
「よくわかったね。確かに痛かったけど」
「最近ずっとか?」
「えっと、地震があるときくらいかな」
急に真剣な顔でおたがい見つめあっちゃってどうしたの。っていうかよく私が頭痛いってわかったな。顔に出ちゃってたかな。
「これいけるんじゃないか」
「もしかしたらってことがあるかもしれんのう」
「あのさっきからずーーーーっと何言ってるかわからなかったんだけどさ。教えてくれないの?」
「教える時間がないわけじゃないんだがまあ面倒だからな」
「簡単に言うと君は記憶喪失なんじゃな」
さらっとそんな重要なこと言うなよ!
「おい、今もまだ頭痛むか?」
「え、あうん。さっきよりはだいぶ引いたけど」
「自力で思い出してもらうのが一番じゃからの。こういうのはそっちの十八番じゃろ?はやくし」
「わかってる。ちょっと行ってくるぞ」
そういうと大鳳さんはふわっと飛んで行った。
え、マジ魔法使いなの?それともまだ夢なだけ?マトリックス的な感じなだけ?
とか考えていたらズンと地面を殴ったような地震が来た。
「ッ!!」
地震でびっくりしたのもあるけど頭が痛い。さっきのやつこれの予知的なやつだったの?
「ちょっと耐えてくれな立待。サービスでわし視点にしちょるからぜんぶわかるぜ」
なんて?視点ってなに?なんて?
さらに頭が痛む。
「立待十七夜、な」
ズドン!
さらに大きい地震がむーちゃんの声と同時に来た。
いやもうこれほんと頭痛いという仮想yレベルのアレzyなbぢdめわれるわあああれ
あ、意識って目の前が真っ暗になってから消えるんだしらなかっt。
これで1章今日の描かない君と終わらない僕終わりです
次からは2章に突入します
よろしくお願いします




