22.理央、夕食の準備は終わった。もうあと足りないのは道久だけ。一時間前に送ったメールには既読さえついていない。でも私は待っていた
2日連続は流石に病んでしまいそ…。お姉ちゃんに聞いてもな、そもそも知らないことに、覚えてないことになっているんだし…。聞けるわけないか。
「はぁ〜、なんか憂鬱。幸せのために苦しまないといけないんなんて。でも、昔よりましか…」
昨日とは少しだけため息がながくなったと思う。
(いつもはこんなことなかったのに…)
理央はエプロンを着たまま家で一番大きなソファーに座り込んだ。そのまま横に倒れこみながらスマホを眺める。もちろん見るのはYouTubeとかの短い動画ではない。道久の個別チャットをひらいては、閉じて、またひらいては閉じる。ずっとこれの繰り返し。
「んああああああああああああああああああ……」
理央は持っていたスマホを投げ捨てる。
「もう、私のことじらしやがってぇ~~~~~~、みっちゃん許さないからな」
プルルルル…プルルルル…
スマホの振動音、そして着信音。
「きた!!」
慌ててさっき投げ捨てたスマホをもう一度拾いなおした。でもそこには真っ黒な画面が映っている。
「…。」
今鳴っているのは別のスマホ。
いつもはかかってこない黒のスマホ。それが久々に鳴り響いた。そのスマホは外装は傷だらけでひどく損傷してしまっている。
「何でこんな時に…。…。私だ。どうした?黒木」
内心ではイラついていたものも、電話にはでた。
電話の相手からは端的に説明がされた。そして要件についても。
「…。わかった。私がいく。すぐ終わらせるから。ああ、それと…
道具の用意はそちらで頼む」 ー「…かしこまりました」
電話の相手、そして内容を聞いて話はかわった。
「お姉ちゃんはいないから、外出してもバレないか…」
火元をしっかり閉め電気を消した。
そして玄関まで足を運ぶ。
「それと…カラコンは…。まぁいいか。その時になってからで」




