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20 アワワわぁ。。。私やちゃった…。

私の朝は早い。

それは昔からの英才教育のたまものかもしれない。そんな過去忘れ去りたいぐらいなのに…。嫌でも体は動いてしまう。


朝はベットから起き上がり、濃いめのコーヒーを入れるためにまずは電気ポットの電源を入れよう。それから…………

それから…。


それから…。


まずはベットから起き上がって。…。

…。


いつもなら自然と動く動作がなぜかできない。どうして…。


そんなこと目の前の光景を見たらわかる。その光景を見た途端、私の心臓は一瞬とまった。

え…。私が発した言葉はそれだけ。


顔を近づけてみる。

彼の寝息がうっすらと聞こえてくる。


彼はずっといてくれていた。


ひゃぁぁぁぁぁああああああああ!!!!言葉は心の中で必死におさえた。

だって。彼が疲れて熟睡しているのは私のせだって、思い出してしまったから。


あ〜〜恥ずかしい、恥ずかしいすぎる。

私は何をやっているんだ。あーもう、私のバカたれめ〜。

いくらなんでもあれはやりすぎた。思い出すのもままならない。なかったことにしたい。

道久は優しいから、私の事を心配してくれていたんだと思う。なのに私は道久の優しさにつけ込んでしまった。ワガママ言ってしまった。

 朝起きたら道久が隣にいて、なんだか今はなんて顔して朝を迎えればいいのかわからない。今この状況を、

起こさないようにすぐに玄関の扉へと向かう。


そして学校に来てしまった。

着替えはなるべく早急にすましてきた。


道久がずっと横にいてくれたのは嬉しかったけど、それより今は自分が恥ずかしい。


机の上で悩んでいると、

「マナちゃん、!何机に突っ伏してるの?寝不足?私はいつも寝不足だけど、あ〜ぁ眠」


「理央ちゃん、おはよ。別にそんなんじゃないんだけど…」


「じゃあ何?悩み事か、悩みなんて鈍感やろうのみっちゃんのこと以外私はないけど。何かあった?相談ならのれるけど?

ごめん、嫌なら言わなくていいけど。」


「うーん、わからない…」理央ちゃんが好きな人だから別に決して奪うわけではない。そう決して。

でも道久のことは心の底から恋愛感情を持っている。でもそれは今言うべきではない。ましてや理央の前では。


「マナちゃん、ちょっとだけでもさ、ね?教えてよ〜」

理央が強引にも何か聞きたそうにしている。


「理央ちゃんは好きな人が優しすぎて申し訳ない気持ちになることある?」


「まさか恋愛相談とは。それってマナちゃんの好きな人のことだよね?」


「そうかもしれない…。やっぱ恥ずかしいから忘れて」


「マナちゃんはウブだねー。いいのそんなの気にしなくて。優しくしてくれる時は自分も相手に優しくしている時だから。お互い様だよ。

私はなんて大切なものを奪ってもなお優しくしてもらっているからさ。

だから何かできることはないか日々探しているんだけど」


そういうものなのか?道久に、私は何かできているのか。わからない。理央はああ言っているが私もそれなりに彼に不幸を与えてきたことは自覚している。私も同じなのかもしれない。理央ちゃんと。


「ありがとう…そう言ってくれて少しは気が楽になったかも。」


「それはどういたしまして。それよりマナちゃんの好きな人って誰なの?ほら体育祭の時も言ってたじゃん。ねぇ教えてよー」


「ダメ…恥ずかしいから」

dousiyo...そんなド直球で質問されたらこたえられるものもでてこない。

まぁ、でもどうせこたえられないんですけど.................................。

理央のノリは私にはついていくのがむずかしい。道久といるときはそんなことかんじないのに…。


「マナちゃんは可愛いな〜。そんなこと言われると聞けないじゃない。仕方ない今日は引き下がるか」

理央とはその後別の話題で盛り上がった。


本当は恥ずかしいだけでなはない。理央には言えない人を好きになってしまったから。仕方ない。いつか言わなくてはいけない時が来たら私はどうしようなんて考えることはなかった。きっと道久は理央を選ぶはずだから。

最初から私には勝ち目なんてのこされていない。私は途中からきた部外者。彼と彼女の道に突然あらわれてきたモンスター(死神)。


「理央ちゃん。私のことは大した悩みじゃないから。恋愛なんて私の性に合わないし」


「え、えええ、え!そんなことないよ~。マナちゃんはこんなにかわいいんだし~。見た目とはうらはらに乙女チックだし~。」


「もっとさ。自信もっていいとおもうけどぉ?」


理央が私をほめちぎるもんだから、少し困った。理央は私に対していつも優しい笑顔をむけてくれる。

「わかったわ。もう少し自分で頑張ってみるから。今は別にただ気になってるってだけ。まだ理央ちゃんに言えることなんてないから。」


「うん!りょーかい。また何か進展があったら教えてね!」


「ええ、もちろん」

進展なんてどれだけあったかわからない。私の中では進展しすぎている。でも彼がなんとも思っていなかったら。それは進展ではない。それは正直わからない。


だって彼には…



「あ、そういえば道久知らない?昨日から連絡とれないのよね。家にもいないし。マナちゃんなら何か知ってたりしない?」


…。

「…。え、ええ。と、知らないかな~。そんなに道久とは連絡とってるわけじゃないから。」


「え、えええーー。そうか。それならしかたないか。ありがと。それにしてもほんとどこ行ったのよ。せっかく昨日はこの間教えてもらった新しい料理にチャレンジしてみたのに…。」


理央は笑いながら誤魔化そうとしていたみたいだったけど、私にはわかった。怒と哀が混じっていた。

こんな理央ちゃんをみたら私は平然ではいられない。

そしてもし、私と道久の関係が理央ちゃんがしったら。彼女がいつも私に見せてくれる笑顔はきっともう見せてくれないだろう。




すてきな幼馴染がいるから。


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