儂も一緒にして
まぁ、はじめはどー訓練せーっちゅーんじゃーって憤ったわけじゃが
「にゃふ~」
雌牛の背の上でのびーとしていればいいとのこと。
こりゃ楽じゃわぃ。
『もー、でかすぎるって失礼しちゃう~』
おお、ハナコやそんなに怒らんでもええじゃろ。
『怒ってない!あと、さっきからハナコって誰のことよ。私はシェ・リ・イーー』
何やらハナコが叫んでおるがまぁよい。
やはり牛の名前と言ったらハナコじゃろ。牡牛なら太朗か次郎?
まぁ、よいよい。
にしても牛の背はちょうどいい硬さである。
牛革100%じゃものな。
こう、しっとりとした質感が程よいリラックス効果を生むというか。
『もー、さっきから何をぶつぶついってるのー』
魔力循環しながらのほほんとしておったが、どうも気に食わなかったようじゃ。
にしてものぉ。
名前:シェリー
種族 リトルレッサーシータウロス
ステータス
筋力 (測定不可)
敏捷 (測定不可)
魔力 (測定不可)
スキル
牛魔術 突進 剛力 瞑想
種族というものでシータウロスかぁ。
海牛ね。ようは。青みがかった色の雌牛。
っても、想像するナメクジみたいなものでなくきちんとした牛の形をしておる。
ただ、質感にひんやりとした冷感もあるので、そういうものなんじゃろう。
儂は子魔猫とあったわけじゃが、これって種族特定されているのでなくなんらかの要因で進化の方向性が決まっておるというわけなんじゃろうな。
先にテトラが海に面したところに住んでおると言っておったし、そういうところからなんじゃろうな。
『いや、何も。とりあえず、こうしてハナコの背で昼寝をするのはちょうどいい硬さでいい塩梅じゃなと思っての』
『もー、口説き文句なんか言わないでよー』
牛顔が赤くなる。口説き文句?言った覚えはないのぉ。
にしても魔力循環はほんに気持ちいいのぉ。
なんというか温泉の中にふわっと入り込んで緩やかに潜っているような気持ちになる。
あと、ついでに底もあってそれ以上潜ることはできんかった。
ただ、この底、押せばもっと深くなるんじゃよなぁ。
んー、こー押すかぁ。
「ん、もぅ」
ん?妙な喘ぎ?
よくわからんが、押すといいのかのぉ?
まぁ、何度かおしてみよう。
「んん、もー、私もおしてやろーと思ってるのにー・・・・底はどこなのぉ」
ほぅ、わしのほうも押されようとしておるのか。
なら、こうついついと押してやろう
「もー、もー、もーーぉ」
おお、けっこう面白いのぉ。
なんか悶えておるように見えるが、まぁ、よくわからんが。
そのうち感覚も心地よくなってきていてふと寝入ってしまい・・・・・
「シェリー?」
「サン?」
訓練が終わったのか二人が近づいてくる。
ほんのり二人共上気した顔をしている。
・・・・・昨晩はお楽しみでしたねとかしたり顔でいう某RPGの宿屋のオヤジのセリフがふと頭に浮かんだがそれを頭をふっておいやる。
んあ、そういえば、少し寝てたか。
「ど、どうしたの?」
いや、どうしたって言われても、ハナコの上で寝てただけなんじゃが。
そう思い、寝そべっているハナコを見やれば・・・・
あれ?なんかベタっとなっておる。
前後の脚の膝が折れ、くたっとなっている。
青みがかった肌だが顔だけ若干赤くなって、舌を出して喘いでいる。
あれー?
ほんとうにどうした?一体何があった?
んーむ、なぞ。
『はぁ・・・はぁ・・・・こんなの・・・・はじ、めて・・・・』
んー、訓練内容というか初めてなのかのぉ?
『のぉ、メル、この訓練はほんとうにワシらが初なのか改めてテトラにきいてみてくれんか?』
「う、うん」
ハナコ・シェリーの様子に若干引き気味の様子であったが、テトラに尋ねてみると確かに初めてだとか。
なんか妙なきがする。
というか、こんな激烈な反応するなんて。
なんか悪いことしたような気がする。
うーむ、で、訓練の成果は・・・・
ぴこん
<魔力値・使い魔魔術が規定値に達しました。使い魔使用者とのPASSを得ました>
ん?なぜ?ここで?
ともあれ、確認を。
名前:サン
職業:使い魔 種族:猫
ランク2 子魔猫
ステータス
筋力 9
敏捷 22
生命 9
魔力 62
知力 20
精神 9
器用 11
スキル
猫魔術(Lv.10)地魔術(Lv.6)水魔術(Lv.6)火魔術(Lv.5)風魔術(Lv.1)光魔術(Lv.6)闇魔術(Lv.1)聖魔術(Lv.6)邪魔術(Lv.1)無魔術(Lv.1)
ふむ、さっきまでのあの魔力循環は猫魔術、ハナコ・シェリーは牛魔術といったさっきのあの使い魔魔術とやらでのものなんじゃろうな。
ふぅむ、良いことを知れたの。
で、地味に魔力があがっておる。
ふぅむ、じゃあ、メルは・・・・・変わってはいないか。
まぁ、さすがに一日では変わらんが、雰囲気としては良い感じになっている。
なら、成果はあるな。
にしても、わしの場合はなかなかよい変化じゃのぉ。
あと、PASSとやらか。
んー、なんじゃろ?
何かの道が通ったということか?
念話はできるから意思疎通は既に通っておる。
では別の何かなんじゃろうか?
うーむ・・・・・わからん。
ともあれ、得られたものならそれはそれでいいか。
『おい、ハナコ。大丈夫か?』
声をかけてやる。
『あ・・・あへ・・・・』
なんかあまりいい様子じゃないの。
休ませてやるか。
『メル、どうじゃった?』
「う、うん、とってもよかった」
何がとはあえて聞かんがそっちも初の体験じゃったんじゃろうな。
まぁ、訓練はこんなもんかの。
テトラも上機嫌のようじゃし、二人揃っていろいろと話し合っている。
今後の打ち合わせもあるじゃろう。
それにもう夕暮れか。
楽しい時間は早く過ぎ去るもの、じゃな。
「ふぅ、なんかとってもお腹すいたわ。じゃあ、メル、またおばさんの夕食、食べに行きましょ」
「はい」
にこにことメルが満ち足りた表情でテトラに応えた。
うむうむ、良い兆候じゃな。
『では、夕食はしっかり食べようかの、メル』
「うん」
それはそれはとてもいい笑顔であった。
うん、とても。
その後、ハナコは草むらの奥へとふらふらしながら厩舎へと自分で帰ってゆき、いざ、夕食にて。
テトラに食事でもいいところを見せようとほぼ同じペースで食事と格闘し、なんとか持ちこたえはしたが、分かれる間際で白目むいて倒れ込んだ。
一体あの体にどれだけはいるんじゃろうか?
にしても明日からまた授業か。
一体全体どうなることやら。
休日の楽しみができたのは喜ばしいことじゃが、平日の改善はどうにかせんとの。




