表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

1話 教会にて

また、お越しくださりありがとうございます

~教会正門前~


俺は、召喚状に従い教会前に来ている。ここで少しこの世界の話をしておこうかと思う。


この世界には四つの国が存在している。宗教国家トーニ教国、商業国家エーメン共和国、封建国家コウチェン王国、独裁国家シック帝国だ。

俺が住んでいるのは宗教国家トーニ教国だ。この国はトーニ神を崇め奉るトーニ教を中心とした国家だ。まあ、宗教といっても教義は『汝よ汝たれ。さすれば救われん』っていう言葉しかないのよね。俺が、ここまで怠けれるのもこの教えのおかげでもあるわけよ。ただ、国家ではあるから行政機関はあるわけよ。それが今俺がいる教会です。と言っても俺がいるのは支部で、本部の教皇様がいるのは、教都なんだけどね。他の3ヵ国についてはおいおいね。てか、名前で大体わかるよね?


俺は、門番に話しかけた。


ナマケ:

「すいません、召喚状で呼ばれたものなのですが。」


そう言いながら俺は、門番に召喚状を渡した。


門番:

「確かに、話は聞いているよ。司祭執務室に通すよう言われているから着いてきてくれるかな?」


ナマケ:

「はい。」


門番さんは優しい人のようで、案内のなか、気さくに話しかけてくれた。うん、司祭様も優しい人だといいな。


門番:

「さあ、着いたよ。僕はここまでしか着いていってあげられないけれど司祭様はお優しい人だから安心して入るといいよ。それじゃあね。」


そう言って門番さんは帰っていった。


~司祭執務室~


俺は、扉をノックして、召喚状で呼ばれたものと伝えると中から入れという声がしたので、ゆっくりと緊張しながら扉を開けた。扉のなかには二人の人物がいた。一人は、30代半ばくらいで誠実そうな顔立ちをしている司祭、もう一人は、20代くらいの凛とした感じの修道女さんである。


司祭:

「よく来てくれたね。畏まらずに楽な姿勢をしてもらって構わないよ。」


本当に優しそうな人で俺は、ホッとしたが司祭様の隣に控えている修道女さんは俺を値踏みするように見てきているのでそこまで気は抜けない。


司祭:

「君を召喚した理由なんだが、神託が与えられたからなんだ。神託を受けたのは、教皇様でね、世界を救う救世主が僕の支部の村にすむナマケ=ニートであり、そのものを勇者とせよというものだったんだよ。本来、教皇様自らがお話をされたいらしいのだけれど、なにぶんお年がね。それで、支部長の僕に話が降りてきたんだ。」


ナマケ:

「はあ、突然そんなことを言われても、お……私にはどうしていいのかわからないのですが?」


いきなり勇者とか言われてもねぇ。てか、世界の歪みがとか言ってたけどまさか魔王がいたりして。


司祭:

「確かに、急にこんな話をされても困るよね。でも、この話は絶対に受けてもらわないといけないんだよ。」

司祭様は神妙な顔でそう言ってきた。


ナマケ:

「なぜでしょうか?」

なんか神妙な顔して言われたら気になるよね。


司祭:

「実は、シック帝国皇帝が殺され新たな皇帝が即位したんだ。こんなことがあれば、内乱が起こりそうなのだけれど、そんなこともなく帝国は何事もなくさも当然のように新皇帝に従っているんだ。さらに、新皇帝は、影で武力を増強しているんだ。それに加え多くの魔物も従えていっている。そこにこの神託が降りてね、君に新皇帝討伐をしてもらおうってわけさ。」


ナマケ:

「そんな、帝国を相手に一人で戦えと云われるのですか!?」


俺は、唖然としてしまった。戦いなど経験したことがない俺が皇帝殺しなどできるわけがないではないか。


司祭:

「酷だとは思うけど、どうか受けてくれ。」


ナマケ:

「そんなことお受けできるわけないではありませんか!俺は、剣すら握ったことのない村民なのですよ!」


などなどと大声を出す俺に鞭がが飛んできました。


ナマケ:

「痛っ!!」


修道女:

「あなたは勘違いをしているは、この話を聞いた時点であなたに拒否権はないし、受ける以外にあなたの選べる行動はないわ。」


今までだまっていた修道女さんの手には鞭が握られ、凛とした表情に侮蔑を混ぜてそういってきました。正直ふざけるなと思いましたが、逆らう度胸がありませんでした。


修道女:

「で、あなたの答えは何かしら?」


ナマケ:

「その話……お受けいたします。」


修道女:

「そう、なら私はここで失礼するわ。」


そう言って修道女さんは部屋を出ていかれました。


司祭様を見ると恍惚とした表情で「鞭で打ってもらえるなんて……」とかいっておられます。ヤバい、危ない人でした。しばらくして、意識をこちらに戻した司祭様が話始められました。


司祭:

「それじゃあ、今後の話を始めるよ」


その後、旅の準備のことなど一通り俺は聞かされその日は教会から帰った。また、明日も来てほしいと言うことだ。今後のことを考えると目から雨が降っていた。


因みにこのことを母に話すと

母:

「あんたが、人様の役に立つことができるなんて」


と感激されてしまった。どうやら、俺の見方はいないらしい。ああ、また雨が……

最後までお読みくださりありがとうございます。

見切りでやってますので、見守ってください。

次回は、ナマケの旅立ちと初戦闘を書きたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ