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遠い先輩  作者: 音我手ぃ舞
〜歩み編〜
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10/12

〜歩み編〜10

10話でとりあえず〜歩み編〜は終了です。次話からは〜葛藤編〜です。お楽しみに。

月曜日。今日は一日雨降りのようだ。じめっとして、ぬるい風が入る教室の窓側の一番後ろが私の席。朝早くメールが届いた。部長からだった。私は席に着いてスマホを開いた。メールの内容は天文学部の全員のアドレスが書いてあった。互いのアドレスを交換したのだ。誰でも誰かに回せられるようにするためだ。個人情報もくそもないが。だが回さない奴が出てくるからだ。仕方ない。私は一つずつ登録していく。


当たり前だがその中には栞先輩もいる。アドレス帳に新しく登録された【有野 栞】の名前。しばらく眺めていたい。





アドレスまで知ることができた。先輩のことを知るたび、私の胸は踊る。







歩み寄るようにゆっくり距離を縮めていきたい。まだ先輩との物語は始まったばかりだ。





だが、私はまだこの感情に戸惑っていた。自分の気持ちには気づいたがこの先どうしていけばいいのかまったく分からない。ただ先輩が好きなのには間違いないようだ。


だってさっきからスマホの画面はずっと【有野 栞】の名前とアドレスが載ったページを開いていたから。はっとして私は急いで授業の準備をし始めた。










どうかこのまま先輩の存在が近くにありますように……
















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