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撃鉄の響く戦場にて  作者: KY


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王宮への道のり

久しぶりに休日をゆったりしております。 ここ最近は激務が多かったので、休めます。

献上品と仕送り金を積んだ車列が、王宮に向かって進む。

しかし、道のりは順調ではない。 どこかで漏れたらしく、襲撃に次ぐ襲撃だった。

それも当然だが、どれも金になる。 だから様々の連中が来た・・・。

中には貴族の私兵の様な連中もいたが、彼らは奪えないと分かると、直ぐに退却した。


「旦那様、凄い盗賊どもだな?それだけの価値があるのだろうが、警備がきつくて奪えないようだな!」


「・・・。 なんでお前が強気なんだ?まあ、いいが。 しかし、増援も頼んでいて良かったよ。 頼んでいなかったら、全部再び持ってこいなんて言われたら、どうにもならないよ・・・。」


「多分、それが狙いなんだろうけどな。 きっと。」


「どうするのじゃ?これからも受け続けるのか?」


「まさか・・・。 そんな訳ないさ。 暗部の皆が挨拶に行けるとこを探してるよ?」


「そうなんですか?分かりました。 それまではどうなさいます?」


「とりあえず君の膝枕で休ませてほしい・・・。」


「どうぞ。」


ララの太ももに頭を置いて、そのまま休む。

小一時間ほどすると、同行した隊員と違う隊員がやってきた。


「何奴!」


「来たか・・・。 結果は?」


現れた気配にララ達は驚いたが、マサカツはララの太ももの上で横になったままで、その現れた隊員に声掛けをした。


「旦那様?彼は?」


「彼は偵察を担っている者達だ。 話を頼む。」


「はっ、今回の襲撃は貴族院派の貴族が中心となって、ならず者や食い詰めた者達を使って襲撃を行っています。 彼らの本拠地は貴族院集会場が司令部と使用しているようです。」


「そうか・・・。 動ける人間は?」


「はっ、偵察を担当している者が30名程です。 今すぐでなければ、近隣の部隊に声を掛けますのでもう少し集まるかと・・・。」


「いらない。 30名にすぐに集まる様に招集をかけろ。 俺が行く。 車両もいくつか用意しろ。」


「畏まりました。 では。」


忍び装束の様な隊員が去ると、ララが声を掛けてきた。

心配そうな顔をしていた。


「旦那様・・・。 本当に行くのか・・・。 我も行くぞ!」


「ダメに決まっているだろう。 俺がいないときはお前が名代を頼みたい。 これは妻としての責務の一つとして甘受してほしい。」


「つっ、妻!!そうか・・・。 そうだよな!うむ!分かった!任せろ!」


「頼むね。」


「!!!」


車両を降りる際にララを背後から抱きしめた。

その行動にララは言葉を失い、固まった。 その状態の彼女を放置して、メイド姿の二人に彼女の事を頼むと、二人は黙礼して引き受けてくれるようだった。

それに安心し、車両をでる。 

キャンピングトレーラーから出ると、すぐにジープが滑る込んできた。


「マサル様、お迎えに来ました。」


「うむ。 よろしく頼む。」


「はっ!」


迎えに来た隊員は普通の隊員の格好をしていた青年がきた。

彼の運転する車両の後部座席に座る。

後部座席に座り、謁見用の礼服を脱ぎ、戦闘服へ。

テクニカルべストを着て、そのほかの装備品を装備をしていく。

そのまま、彼の運転の車両で装備を整えると、目的地に着いたらしく車両が止まった。


「マサル様、着きました。」


「ありがとう。 他の者は?」


「すぐに参ります。 まずは銃をお受け取り下さい。」


「ありがとう。」


彼から銃やけん銃を受け取り、マガジンをベストや銃に装填したりしていると、どこからともなく現れる影が現れた。 その数は30。 恰好は普通の隊員の格好をしていたが、どことなく空気が違った。

彼らは先行部隊の面々。 

危険が他の部隊より死傷率が桁違いで高い。 だからエリートだ。

隊員も種族もバラバラで、獣人・エルフ・ダークエルフ・ドワーフ、普人もいた。

多種多様な種族で編成された部隊。 種族差別などなく、誰であろうと分け合ったりする事は当たり前のようにしていた。 純粋に一個体の様な連携で、ハンドシグナルですべてが動ける兵士達。

それが彼らだ。 


「先行偵察部隊、第3小隊31名。 同行いたします。」


「ああ、頼む。」


彼らの隊長らしき、ダークエルフの男性が声を掛けてきた。

彼の号令で全員が敬礼した。 マサルも答礼した。

彼らがこれから行われる奇襲作戦の戦闘部隊だ。


「今回は私の我儘で集まってくれてありがとう。 今回は我らの物資を強奪しようとしている輩の総本山を急襲し、主犯を逮捕する。 当然、証拠も押収することになる。 抵抗も多いからハードな対応が求められる。 よろしくな。」


「「「「「「サー、イェッサー!!!!!」」」」」」


小隊長をはじめとする面々から少し大きな返事が来た。

作戦はこれからだ。


「では、移動する。 解散。」


「マサル様は我らと参りましょう。」


小隊長からの勧めで彼らと進む。

他の分隊は個々の隊長の指示のもと、目的地を目指すようでばらけていく。


「さあ、行こうか・・・。 貴族院集会場(パーティー会場)へ。」


「はっ。」


「撃鉄を上げろ!ハードな戦場(現場)をホットにしようか。」


貴族院の面々が、無慈悲な報復と言われた戦場に近づいていく。

恐怖の足音が、地面に刻まれていくのだった・・・。

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