辺境伯領開発記
何とか投稿できるくらいは掛けました。
ご迷惑をおかけしております。
新しく貰った領地は旧アバロン領からすれば、数倍で済まない。 多分10倍は余裕である広大な場所だ。 そこを賜った。
「まずは地図を作ろう。 どこに何があるかわからないと、どうにもできない」
「地図ですか?戦術用ですか?」
「いや、指示を出すうえで必要だからな。 正確な物を作る。 当然、護衛も付けて。」
「分かりました。 観測班と記録班、護衛を一組にして、送り出します。」
「よろしく。」
こうして、トールハンマーを主体に一般の技術者も含めた測量班が何十班も出発した。
そして、その間も南部で唯一残った街の一つを司令部に近隣の開発をした。 それこそ、壊れた城壁があれば、機械力を使って行い、瓦礫があれば、重機と金で何とかした。 当然、治安も徹底的に行ったことで、根絶をした。 その際に唯一の街の管理者だった男が黒幕であった為にそのまま逮捕・更迭・一家共々を帝国領側に身一つで追い出した。 当然、巻き上げた金銭は、公共事業や石鹸製造、その他の軽産業のテコ入れに使用した。 アバロン領にいた時から多くの財貨を手に入れる事が出来た為に、巻き上げた金銭は民の為に使用した。 その為に拠点の街や近隣の村では、その恩恵があり、支持を得る事が出来た。
「ひとまずはこの街では一通りの生活は確保できたかな?」
「はい。 ですが、私兵隊の方は・・・・。」
「そうだね。 せめて、航空隊の場所は確保しないと・・・。 ユリ、候補地は見つかった?」
「はい。 この街から20キロほど離れますが、そこに狭いですが、平原があります。 そこを基地として造成したいと思います。 よろしいですか?」
「安全確保は出来てるの?」
「今のところは、平気です。 調査の結果は良好です。」
「分かった。 許可しよう。 重機部隊を率いて、建築をしてくれ。」
「分かりました。」
ユリから出された命令書にサインをして返すと、ユリは命令書を携えて、退室していく。
次はあたしだと、ユリーダが声を掛けた。
「実は機甲部隊の場所もいくつか候補があるんだ。 出来れば、そこを全部陸上部隊の屯所にしたいんだが、良いか?」
「国境とある程度は抑止力の為にばらける事もあるけど、それでよければ。」
「勿論。 だが、訓練設備は少し検討したい。 もう少し待ってくれ。」
「分かった。 屯所と訓練所に関しては了解した。 よろしく。」
こちらも出された命令書にサインをして返す。
ユリーダも笑顔で退室していく。
「街の発展の方はどう?」
「はい。 マリアが率先して活動しておりますので、うまく行ってます。 流石という他ありません。」
「呼び捨てになったんだね?」
「申し訳ありません。 ですが、マリアが同じ人の妻になったのだからと、言うので・・・。」
「仲が良いのは嬉しいよ。 喧嘩ばかりの所もあるからね。」
「そこは大丈夫です。 マリアも我らに対しての偏見がありませんでした。」
少し女性陣の話を聞けて良かったと、思いながらもこれからの活動もあるので、再び元の話に戻すことにした。
「産業の方はどう?マリアの協力があっても大変だろう?」
「それはそうですね。 元々この地は帝国の恩恵が受けずらい土地柄であったようで、全体的に貧困世帯が多く、商人も少ないです。 さらに住居を構えている商人はもっと少ないです。」
「そうか・・・。 帝国は通商で交易をしていたが、仮想敵国に近かった南部は置き去りにされたか。」
「そのようです。 獣王国も平和解決の努力はしていたのですが、受け入れて貰えず。 このようになりました。」
「そうか・・・。 これからは良い暮らしになる様に努力をしよう。」
「はい!頑張ります。」
ジョアンナも交渉に付いて行った事があるらしく、当時の事を少し話してくれた。
交渉に対する保証として、数名の女性を人質として差し出すことを条件に加えられたり、セクハラに近い事は普通にあったという。 そして、それを気にして男性のみで編成した交渉団の際は、交渉どころか門前払いだったそうだ。 また女性を入れた際は性交渉を前提とした貸出まで交渉の開始材料に入れたそうで、当然、断ったそうだ。
「ま、まあ、あの当時の帝国では、仕方がないか・・・。 あれではね。」
「はい。 ですので、うまく行きませんでした。 なので、余計に南部が困窮することに・・・。」
「これから頑張ろう!」
領内の開発は順調に進んだ。
機械が使える開発は、大規模でかつ広範囲で行える。
その為、生育に向かない土地を果樹園や牧場にしたり、山岳地に近い場所では、偶然見つけた漆の木やこうぞの木を植えて、紙と木製品を漆塗りの綺麗な物にしたりして、交易品を増やすことを目指した。
「すべての事が最初だが、うまく行っていると思う。 徐々に発展させていこう。」
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