新基地
季節の変わり目で体を壊しました。
今は寝ながら打ってます。
何かしていないと、寝すぎてしまうので。
連合を追い出されるように退去したが、防衛戦と今までの手を付けなかったクレジットで、廃坑を一大拠点に改造する第一歩を踏み出した。
食料や日用品、弾薬を硬い岩盤で守られた工場内で生産を開始したことで、多くの物資の生産が出来るようになった。 当然、処理しきれない物資は、約束通りにトラックを連ねて要塞へ。
そこでほぼすべてを売り払い、引き換えに工場で生産できない酒や果実や嗜好品を買いあさった。
食料や日用品は、そこから獣王国へ散っていき、市民や王家等に売られていく。
こうして、連合に依存しきっていた獣王国は新たな取引先を手に入れた。
一方、連合は一番近くの街から人や物が、出て行ってしまい、かつての面影は薄れていた。
「この基地は我が傭兵団にとっても代えがたいほどの拠点となった。 我らの意志に共感してくれた人々と共に反映させていこう。」
マサルの声に歓声で答える人々。
先の防衛戦より志願者は多く、主は獣人族からではあったが、ドワーフやエルフ、コボルトなどの部族からも志願兵が、来た。
基地前にも門前町が形成され、人々が商いをしたり、基地内で労働したりと、多くの人が行きかった。 兵士の中には、家族を呼んだものが多く、その家族が各方面で労働に付き、街の原動力となった。 その原動力を制御するのが、連合ギルドのやり方に賛同できなかった元職員たちが、新たなギルドを設立し、経済活動を管理・運営している。
「基地の物資は、指令殿からも好評で、来月も楽しみにしていると、いう事だ。」
「良かった。 必要な物とはいえ、必要とされていないのは辛いからな。」
「隊長、基地で改善して頂きたい所があります。」
「わかった。」
手持ちがほぼなくなるほどの投資をしたために多少の調整箇所が出てくる。
そこを対処療法で対応していく。 砲台もまだ帝国から奪ったものくらいしか設置できず。 まだ引き込み式の砲台にも大砲またはりゅう弾砲、カノン砲どちらもないとこもまだある。 敵の鹵獲兵器しか大砲がないのが、情けないが、その分を居住区に力を入れた。 その為、いきなりの襲撃で居住区が被害が出ないように兵舎や家族住宅、住民住宅は少し岩盤の中に入る様に作った。 外からは見えないために発見しずらい。 とはいえ、一番攻められやすい正門前の所には、すでに2門の鹵獲榴弾砲と迫撃砲、機関銃を配備したそれ以外の所も迫撃砲かバズーカ砲・パンツァーファウストを置いた。 重機関銃が足りず、軽機関銃を備え付けた所もあるが、武器も少なかったために我慢の子だ。
「やはり武器が足りないのが、痛いです。 兵士の補充は順調に行っておりますが、やはり制圧・牽制の重火器は必要です。」
「それは今後の任務で少しずつ改善していこうと思う。 すまない。」
当初の計画通りに自分の基地で生産された物を要塞に売りに行くキャラバン隊の護衛、普段の動員訓練や重火器の訓練・車両の訓練などの日々を過ごすことになる。
武器の生産もしているが、増えた隊員の通常兵装に加え、訓練で使用する銃弾生産に重きを置いているためにここひと月の間に生産した大砲は歩兵砲と対戦車砲が2門ずつという状態だった。 その二門も生産されるとすぐに空いている砲座に据え付けられた。
10日ほど前に通商物品を輸送を終えた部隊の隊長が、帰還報告のために砲室した。
「失礼します!護衛部隊第一中隊帰還しました!」
「うむ、ご苦労様。」
この隊では、第一~第五まであり、主戦は第一~第四までで、第五は衛生や通信、補給といった非戦闘部隊で出来ていた。 とはいえ、戦闘もしないわけではない為、訓練はしている。
話は戻るが、護衛部隊の隊長が持ってきたのは、要塞指令からの依頼書だった。
「ほう、彼女が私に? 何かな?」
がさがさと、手紙を読むと依頼書が入っていた。
連合ギルドに対する物で、どうやら石鹸等の製造権の利益が、中抜きとピンハネをしてあるという事と獣王国に対する商品に一ランク下の物を売り、不当な利益を上げていたことに対する返金要求書とそれを届けて拒否をした場合、相当額を回収してくるという物だった。
「今度は借金取りですか・・・。 まあ、ここまでは過去の清算をしろと、言う事なんだろうけどね。」
依頼は依頼なので、2個中隊ほどで連合ギルドへ赴く。
前触れを出してはいるが、ギルドに着くと、活気はなかった。 街にも。
以前は通りには、呼びかけをする声が響いていたが、今は数人しか聞こえない。
その上、人が少なくなった為か、購入している人もまばらだった。
「まさか、ここまで廃れるか・・・。」
浮浪者はいないが、建物だけ綺麗で人がいないゴーストタウンと化した国境の街。
閑散とした通りを抜けて、連合ギルドの事務所に向かう。
ギルドに入ると、受付はいるが、以前のように列は出来ておらずに数人が並ぶ程度。
空いてるボックスも2つだった。 以前は4つだったから半分。 その上、10人以上は各列並んでいたからほぼ全滅状態だった。 とりあえず列に並んだ。
「次の方~。」
受付の声に赴くと、空気が凍る。
残っていた職員も傭兵団の服は、鬼門となっていた。
しかし、来た以上は対応をしなければならないと、笑顔を作り対応した。
「先ぶれを出したと思うが、ギルド長に会いたい」
「わかりました。 少々お待ちを。」
そういってカウンターを出て、二階へと続く階段を上っていった。
まもなくして、降りてきた受付嬢に「二階へ上がるように」と、促されて二回へあがる。
例によって、ギルドマスターの部屋に着く。
ノック後に返事がしたので、入室すると、以前より違った点がある。
調度品の数と質がなくなったり、落ちた。 獣王国の賠償に充てられたらしい。
「また、君か。 今度は何をむしり取りに来たのかね?」
「むしり取りとは、言い方ですね。 誠意ある対応をしなかった事の答えが今なのに。」
そういって、許可も出ていないのにソファーに座る。
「・・・。 それは今している。 本題はなんだね? 嫌味を言いに来た訳ではなかろう。」
自分は手紙をギルドマスターに渡すと、その手紙を読み進めたマスターは徐々に赤くなっていく。
内容が、過去の清算。 いままでちょろまかしたものを払え。 だ。
「そんな!こんな金額を今払ったら、機能不全になる!そうでなくてもギリギリなんだ!無理だ!」
「そうはいうが、今までの悪事の清算だ。 これを拒否をすれば、連合ギルドという組織の名前も吹き飛ぶぞ?それでもいいのか?」
「しかし、支払いは無理だ!払える資金がないんだ。」
「まあ、資金については期待をしてないよ。 その代わりに権利や利権、物資で支払ってくれれば、良いよ。」
「!! そんなことをしたら、さらに減るじゃないか!」
「まあ、まずは俺らの売った製造の権利は全部返してもらう。 あとはお前らの権利等の物に応じて、対価の交渉をしようか。 それであちらが納得すれば、履行。 ダメなら再検討だね。」
「くっ!何とかならないのか?」
「それはあちらに言ってくれ」
結局、支払えるものは少なかった。 本部に依頼したらしいが、支払いには援助はするが、全額は支払ってくれないらしく、利権もうちらの石鹸やシャンプーの製造権販売も基地でさらに質の良い物を売り始めた為に売れずで回収しても大してダメージにはならなかった。 他の利権も二束三文のために返還して、ギルド持ちの土地の利権を回収するしかなかった。
こうして、取り立てた物をもって要塞に向かうと、要塞指令なっている代行殿は、嬉しそうな顔をしていた。
「取り立てはうまくいったようね。」
「よくいうよ。 取り立てるものがないを知っていたくせによくいうよ。」
「それを知っていて取り立てに言ったあなたもあなたね。」
「まあ、あってるがね。」
そう言いながら取り立てた金子と土地の権利書を渡した。
その取り立てた物を少し覗くと戻して、マサルを見る。
「思ってたよりも回収できたわね。 まだ足りないけど、これ以上は回収は不可能ね。」
「これ以上絞ると、暴走するぞ?」
「まあ、さすがにこれ以上はしないわ。 それ以外だと、貴方の街に行ってみたいわね。」
「基地にか?ここから比べてら雲泥の差だぞ?そんなとこ見てどうすんだ?」
「個人的な興味よ。 どう?」
「それは構わないが、ここはどうするんだ?」
「数日なら平気よ。 明日にでも行けるわ。」
「マジか・・・。」
こうして、獣王国要塞都市指令たる女性は、マサルの新基地・基地前都市を見に来ることが、決定したのであった。
体はやはり疲れているのですが、寝れません・・・。
どうしよう。




