表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
撃鉄の響く戦場にて  作者: KY
22/109

引っ越し

休みなので更新をしました。

今回の騒動で、決定的に連合との関係が悪くなった傭兵団。

いくら連合の目先の利益を重視してしまった結果ではあるが、関係は以前より硬化している。

マサルはここが潮時かと感じ始め、基地の移転を考え始めた。


「スキルオープン」


設置済み・小規模基地(撤去費用:1万クレジット)


撤去費用より大きなものがある。 工場だ。 傭兵団では必ず必要な武器と食料などを生産する工場が設置できるようになり、アンロックされた。 先の防衛戦で傭兵団が活躍したことが、効果があった。

設置できるのが、『武器・弾薬工場』『食料生産工場』『生活物資製造工場』の三種。 食料も高級品ではなく、普通に食べるレベルの庶民レベルの食料が生産できる。 生活物資製造は石鹸やシャンプーといった清潔に保つためにものや生活で必要とされているものは一通り製造できる工場だ。

連合の用地では、狭すぎるから設置が出来ない。


「やはり、引っ越しは避けられないか・・・。 さて、どう切り出すか。」


ギルドにどう切り出すかを思案していると、ユリが来客を伝えに来た。

来客は連合ギルドからだった。


「ギルドの方がお越しとは、どうなさいました?」


「はい、実はこの土地の退去をお願いに参りました。」


「はい?それはどういうことデスカ?」


「ひっ!ギルドの方にこの土地を使いたいという方が見えられ、契約したいと言われたのですが、傭兵団が使用している旨は伝えたのですが、ここが良いと言われまして・・・それで交渉するために負かり越しました。」


「(体の良い追い出しか)・・・わかりました。 ですが、こちらも準備がありますので、お待ちいただきたい。 そうですね。 一週間お待ちいただけますか?更地にしてお返しします。」


「はっ、はい!わかりました。 よろしくお願いします!」


そういうと、ギルドの職員は脱兎のごとく、逃げ出していった。


「隊長いいのか?」


「もともとここはもういられない。 仕方がないさ。 代わりの土地は貰っている。 そこに築こう」


手には獣王国からもらった土地の権利書が握られていた。


「ユリーダ。 要塞指令殿につなぎを。 交渉がしたい」


「ナンパは良くないぞ?」


「ふざけないの。 普通に交渉事をしたいと伝えて。 心配なら一緒にいてくれ。 」


「分かった。 すぐに出そう。」


「あと、ちょっと付き合ってくれ。 護衛も一個分隊程欲しい。 新拠点を設置する。」


「了解。 手紙を出したら編成をするよ」


「よろしく頼む」


二日後に要塞から返事が届き、5日後に応じる旨の返事が来た。

要塞から二日なので、明日出発すれば、間にある計算だ。

そこで要塞から1日ほどの場所になった引き渡された場所で、基地の設営を行うことにした。

場所は荒涼とした荒れ地だった。

背後に廃鉱山があり、そこが新天地だった。

鉱山もカタカナのコを描くように中央の山と峰続きで小さな山が二つ両サイドにあった。 その形がコの字に似ていた。


「うん。 本山の山の入り口が二つの小山の間を通った先にあるんだな。 防御には良いな」


「そうだね。 ひとまずは山の中に工場群と基地を作って、小山も防衛施設を立てるかな。」


こうして、廃鉱山内に製造工場を三つとも入った。

坑道内は結構広く、坑道内の一部を破壊したが、工場を設置で来た。

その上で坑道要塞のようにあちらこちらに引き込み式の砲台や銃座を設置した。 当然、見える形の見張り台と秘匿している見張り台を両方作った。 当然、工場や基地関連設備上必要な発電所も設置し、本山の頂上に排煙口を取り付けた。 

そして、基地の撤去も完了し、マサルと共についてくる者たちを乗せた車列が一路、獣王国へ向かっていく。

途中でマサル達1個分隊は離れて、要塞へ向かう。 離れるトラック群に手を振り、交渉へ。


「よく来たはね。 歓迎するわ。」


「予想通りに追い出されそうだったから先に出たよ。」


「ふふ、でしょ?これからよろしくね。」


「ああ、よろしく」


要塞に案内されて間もなく、このセリフを吐かれる。

仕方がないので、よろしくと伝える。


「交渉がしたいと言っていたけど、何を交渉するの?」


「じつは新拠点に食料と生活物資の製造拠点を設けた。 まあ、数はまだ未知数だが、余剰生産分を買い取ってほしいという交渉だ。 輸送もこちらの訓練がてらではあるが、運ぼう。」


「食料はわかるけど、生活必需品はどういう物があるの?分からなければ、買えないわ。」


「まだすべてではないが、これは生産する予定だ。」


そういって一枚の紙を渡す。

そこには、主な生産予定品が書かれていた。

どれも欲しい物資だったために顔は平静を保てていたようにしていたが、尻尾は違い、振りまくっていた


「そうね。 まあ、持ってきたら考えるわ。 でも、買取は大丈夫よ。 よろしくね。」


「ああ、わかった。 こちらこそ」


こうして、交渉はうまくいき、生産余剰分を要塞が窓口で引き取ってもらえるようになった。

当然、要塞前の街で、お酒を買って帰った。

交渉はうまくいき、新基地へ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ