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第31話:監査官の天使と法律用語

いつも応援ありがとうございます!白石ソラです。

中庭の件から三日後、公式な門が開いて天界評議会の監査官が…違反だらけって言われても規範読んでないしwでもチワワ弁護士が1200年前の条約で96時間勝ち取ってくれました。41.80%です。Xもやってます→ @Sora_no_TENKAI

天界(てんかい)と魔界(まかい)を繋ぐ公式な門――私が使った忘れ去られた灰の門ではなく、監視され、封印と手続きに満ちた本物の通路――が、中庭での事件から三日後に開かれた。使者が到着を告げるよりも前に、城中に響き渡るラッパの音と共に。


「これは良くないな」湯気の立つコーヒーのカップを、割れない程度にテーブルで弾むほどの速さで置きながら、ケイルは呟いた。


「何なの?」


「公式到着のラッパだ。天界評議会の正式な訪問の時にしか鳴らない」


私の胃――まだ持っていることに慣れようとしている最中の臓器であり、あのような特有の不安の結び目を作り出せるはずがない臓器――が、きつく締め付けられた。


私たちはメインホールへと降りた。そこには、これまで見たこともない天使が待っていた。ローブを着た定規のように硬い姿勢で立ち、遠くからでも目に見えるほどの権威を放って輝く、金色の封蝋で封じられた羊皮紙を持っていた。


「ケイル卿」その天使は、鋭い形式主義を帯びた声で言った。「私は天界評議会の次元間コンプライアンス局に所属する、エゼキエル監査官です。タリエルとして知られる存在が関与する、無許可の境界越えの告発を調査しに参りました」


「何の告発だ?」いつもの無頓着さを装いながらも、その裏にある努力に私が気づくほど薄氷を踏むような声で、ケイルは尋ねた。


「第7区の複数の目撃者が、当該人物の長期にわたる失踪を報告しており、それは魔界(まかい)と天界(てんかい)の国境での異常活動の報告と一致しています。それに加え、適切なルートで許可も報告もされていない、『忘却』の顕現を伴う最近の事件についてです」エゼキエル監査官は羊皮紙を開き、驚くべき速さでテキストに目を通した。「次元間行動規範第7条第12項:すべての天界の魂は、24時間以内に国境通過を報告しなければならない。第15条第3項:『忘却』の顕現とのいかなる遭遇も、直ちに概念的脅威局に報告されなければならない」


「朝の挨拶の訪問にしては、ずいぶんと多くの条項ね」私は緊張を和らげようとコメントした。


エゼキエル監査官は初めて私を睨みつけ、その冷たい目で、私の体の隅々までを臨床的なほどの正確さで値踏みした。


「あなたが当該人物ですね」


「私はタリエルだ」


「次元間行動規範に対する複数の違反を犯したことを自覚していますか?」


「私は……その規範を読んでいない」


「規範の無知は、規範に対する責任を免除するものではない。第1条第1項による」彼は羊皮紙に何かを書き込み、印をつけるたびに金色の封蝋が強く輝いた。「正式な手続きのため、私と共に天界(てんかい)へ同行していただく必要があります」


パニックが急速に込み上げてくるのを感じた。私の隣にいたケイルが一歩前に出ると、その姿勢はより保護的で、より力強いものへと変わった。


「適切な代理人なしでは、こいつはどこへも行かない」ケイルは宣言した。


「悪魔の領主は天界の手続きに対する管轄権を有していません、ケイル卿」


「俺は、俺自身の城の境界内で起こるあらゆることに対して完全な管轄権を持っているぞ、監査官。それに、厳密に言えば、こいつが俺の屋根の下にいる間は、俺の外交的保護下にある」


エゼキエル監査官は初めて躊躇したように見え、その主張と矛盾する条項を探して羊皮紙をめくった。


ケルベロス――それまで静かに、三つの頭で注意深くすべてを観察していた――が、どうやら今が介入する完璧なタイミングだと判断したのは、その瞬間だった。


彼女は前に進み出ると、監査官の前に正式な姿勢で座り、吠え始めた。


ただの吠え声ではない。戦略的な間を挟んだ、長く構造化された連続した声で、言葉は分からなくても、それが明らかに認識可能な何らかの訴訟手続きの形式に則っていることが分かった。


驚いたことに、エゼキエル監査官は立ち止まり、首を傾げて、ますます注意深く耳を傾けた。


「これは……人身保護令状の申し立てだ」彼は困惑したように呟いた。「古代地獄の法律ラテン語で構成されているが、一度も破棄されていない1200年前の相互互恵条約の下では、技術的に有効だ」


「彼女、何をしたの?」私はケイルに囁いた。


「俺にもお前以上に早く状況を処理できない」彼も同様に驚いた様子で囁き返した。


ケルベロスは続け、三つの頭が交互に発言した――法務担当の頭が主導し、眠たげな頭が時折いびきをかいて、それがどういうわけか適切なタイミングで議論を強調しているように見え、三つ目の頭はただ尻尾を振り、自分たちの集団的パフォーマンスに満足していた。


エゼキエル監査官は狂ったように羊皮紙を参照し、ページをめくり、自分自身に法律の参照元を呟いていたが、やがて顔を上げた。その顔には、専門家としての敗北の表情が刻まれていた。


「次元間相互互恵条約は」彼は渋々認めた。「いずれかの次元の承認された権威者の正式な保護下にあるいかなる存在も――見たところ、領主と正当な絆を結んだペットを含めて――強制的な引き渡しの前に、九十六時間の猶予期間を要求できると定めている」


「ということは……」ケイルが探りを入れた。


「ということは、私が評議会からの完全な許可を得て引き渡し手続きを進めるために戻ってくるまで、あなたたちには九十六時間の猶予があるということです」三つの頭を持つ犬に手続き上出し抜かれたことに明らかに苛立ちながら、監査官は素っ気ない動作で羊皮紙を巻き取り、確認した。「その時間を有意義に使いなさい」


彼は背を向け、チワワほどの大きさの生物に法的議論で負けたばかりの者のように、傷ついた威厳と共に門へと歩いて戻り、背後で閉ざされる封印された門の最後の輝きと共に、天界(てんかい)へと消えていった。


私たちはしばらく無言のまま、今起きたことを処理しようとしていた。


「ケルベロス」ケイルはようやく、誇りと全く信じられないといった感情が入り混じった目で彼女を見つめながら言った。「お前は、誰も存在を覚えていなかった千二百年前の条約を使って、俺たちに九十六時間の猶予を稼いでくれたんだな」


法務担当の頭は満足げに短く吠えた。今度は私にでもそのトーンを解釈できた。『どういたしまして』と。


「正確には、何のための九十六時間なの?」状況の現実が身に染み始め、私は尋ねた。「彼らはまだ戻ってくる」


ケイルは真剣な顔つきになり、ついに無頓着さは完全に消え去った。


「俺たちがこれを本当に解決する方法を見つけるための九十六時間だ。逃げるのでも、隠れるのでもない――解決するんだ。なぜなら、タリエル、もし奴らが完全な許可を持って来たら、どんな将軍だろうと、どんな条約だろうと、お前を連れ去るのを止めることはできないからだ」


`[存在度:41.00% → 41.80%]`


その瞬間の緊張を感じ取ったのか、ピイは私の肩から降りてケルベロスの隣に寄り添った。二匹のペットは、ただ張り合っているのではなく、初めて心から心配しているように見えた。


「じゃあ、私たちには九十六時間ある」獲得したばかりの私の存在の奥底のどこかで、カウントダウンの重みが脈打ち始めるのを感じながら、私はゆっくりと言った。「その時間をどう使うの?」


ケイルは私を見た。以前の恐怖の痕跡は、完全に決意へと置き換わっていた。


「問題の根源まで行くんだ」彼は言った。「検閲された記録。魂の書。保留中の絆。もし、お前がここにいる正当で文書化された理由があることを証明できれば――逃亡者としてではなく、修正されるべきシステムエラーの片割れとしてな――おそらく俺たちは、この引き渡し手続きを全く違うものに変えることができる」


「何に?」


「『訴訟案件』にさ。俺たちに起きたことを書き換える、本物のチャンスがある案件だ」


リリスが数分後にホールに現れた。監査官を告げたのと同じラッパの音に惹きつけられたのだろう。彼女は、何が起きたのかを尋ねる前からすでにクリップボードを手にしていた。


「防犯システムで全部聞いたわ」彼女は前置きなしに言った。「九十六時間は短いけれど、不可能じゃない。文書が十分に強力なら、絆の承認案件がそれより早く解決されるのを見たことがあるわ」


「手伝ってくれるか?」ケイルが、声に純粋な希望を滲ませて尋ねた。


「人事部は、領主と第三者との間の絆の文書化について管轄権を持っているわ」彼女はすでに書き込みながら確認した。「あなたたちが見つけたすべてのもの――図書館の記録、魂の書のページ、ラドゥエリエルの証言――をまとめた正式な報告書を作成する。もしこれを案件の再審査請求と共に正式に提出すれば、少なくとも評議会に、単なる国境侵犯ではなく例外的な状況として考慮させることを強制できるわ」


「それは本当に上手くいくの?」胸の中で慎重な希望が膨らみ始めるのを感じながら、私は尋ねた。


リリスは私を見た。その表情は真剣だったが、落胆させるようなものではなかった。


「上手くいくわ。官僚主義は両刃の剣よ、タリエル。時には人を閉じ込める。でも、適切なタイミングで適切な書類を使って正しく利用すれば、どんな力でもこじ開けられない扉を開くこともできるの」


彼女は背を向け、自身のオフィスへと歩き出していた。遠ざかる彼女の声がまだ響いていた。


「持っているものを全部持ってきて。魔界(まかい)がこれまでに見た中で、最も強力な案件を構築するわよ。一つも無駄にしなければ、九十六時間は十分な時間よ」


第31話 終 ― 存在度41.80% ― 時計に残された96時間


ケルベロス、マジ有能。古代地獄法律ラテン語で人身保護令状は反則ですw

リリスも参戦で最強の案件作りへ。


ブクマ&★お願いします!

@Sora_no_TENKAI

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