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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
4.アミ編
94/130

94.国王への襲撃

〜前回のあらすじ〜

イタリアンレストランにて、ピザとパスタを食べ終えたアミとシン。あとはデザートだけ。きっと料理と一緒で美味しいはず!

私は食事を終えてしまった。楽しい時間はあっという間にすぎる、ということはこのことだろう。


「アミ、食べ終わった?デザート頼むよ」


シンはベルを鳴らし、店員さんにデザートを注文した。すると、デザートはすぐにやってきた。


「こちら、イチゴのショートケーキ、こちらモンブランになります。ごゆっくりどうぞ~」


そう言ってケーキを置いて、去っていった。

さぁ、期待大だ。美味しそう……。


私はショートケーキの一口目をいただく。


んー!美味しい!


特別美味しい、と言えるかはわからない。だが、美味しいのだ。安定感、それが大切。


「モンブランって、どんな感じ?」


シンの食べているものが気になり、聞いてみた。


「あげないよ?」


「違うし!感想が聞きたいだけ」


そう言うとシンは、美味しいよ、と一言言ってから自分の世界へと帰っていった。うん、本当に美味しいんだろうな、ということが伝わってくるから良しとしよう。

私たちはデザートを味わった。



「お会計してくるから、アミは先に出てていいよ」


ふたりともデザートを食べ終わり、店を出ようという雰囲気になったところで、シンからそう告げられる。


「え、いいの?」


「うん、アミの分のお金も僕が持ってるから」


あぁ、奢りではないのね。たしかに、前のドラゴン討伐だとか、報酬をもらっていなかった気がする。シンが預かっていたのか。


「銀貨6枚になります」


驚愕の値段を聞きながら、私は店を出た。普通の昼食って銀貨3枚ほどでは……?



しばらく店の外で待っていると、シンがやってきた。


「よし、行こうか」


シンについてしばらく歩くと、お土産やのようなところについた。私たちは店の中に入る。


「シン、ここは?」


「見ての通り、お土産が買えるところ。好きなもの選んできなよ。こっちは奢ってあげる」


おぉ!ならば好きなものを遠慮なく選ばせてもらおうではないか。

私は改めてショーケースの中を見る。ここは、主にブレスレットが飾られている。やはり海が見どころだからだろうか、貝殻の使われたブレスレットが多い。


「これ、かわいい…!」


その中でも一段と目を引いたのは、真珠のようなものが真ん中について、辺りに貝殻と宝石のようなものが散りばめられているブレスレット。値段は金貨5枚と結構高めだ。

それをシンに見せると、少し焦りだした。


「アミ、ちょっと冷静になろう。ブレスレットに金貨5枚は高いよ?ね?いや、お金がないってわけではないんだけど、金銭感覚が狂うというかさ、やめておこう?ブレスレットとかは、戦闘のときに壊れるかもしれないしさ、だから、お願い。高い」


最後の最後に本音が出たな。

そこで譲る私ではない。


「でもさ、やっぱりかわいさって大切じゃない?壊れるかもって思ったら外すとか、工夫できるって」


シンは納得していなさそうだ。


「いや、でもさぁ……ん?少し外が騒がしいね。行ってみようか」


そう言ってそさくさと外に出ていってしまった。

シンの奢りでないなら、買う勇気はない。


「待ってー」


私はシンの後を追いかけた。





外に出ると、人だかりができていた。

道路の端っこに、約500人ほどだろうか。

シンを見つけた私は、彼のところに走っていく。


「シン、何があったの?」


「来賓のパレードだって。もしかして、来賓ってさ」


「お集まりの皆々様。ただいまより、隣国フィシチニの王であられる、スイウ様が通られます。さぁ、道を開けて。皆でこの空間を共有しましょう!」


シンが話しかけたところで、おそらく主催者であろう人が話を始めてしまった。


「正解か……リゼが呼ばれたのは、ウェツギを通ってアーヴェキニスアに行くせいか」


シンは何やらつぶやいている。

私はというと、とあるものから目を離せなくなっていた。


「シン、あそこ……」


私が指差したのは、1つの魔法陣。

もうすぐ完成するであろう、火魔法発動するための。

そこに向かうのは、来賓……いや、スイウとおそらくウェツギの王であろう偉そうな人だ。


「どれ?……っ!!」


シンは魔法陣を見つけてすぐに駆け出す。

手では魔法陣を描いていた。あれは……水属性の結界だろうか。


「もう遅い!」


叫び声が聞こえた。犯人だろう。

私はそっちを追うことにした。

ここで死人が出たら、後味が悪い。


『タウ、この魔法陣の主は!?』


聞きながら、声の聞こえた方に走る。


『まだ気が付かないのか?犯人は…』


「水よ、我らを守れ」


シンの詠唱が聞こえた直後、ものすごい火力の魔法が発動された。

火が消え、煙がなくなった後、なにもなかったかのような光景が見て取れた。間に合ったのだ。


私はタウにより誘導され、犯人の場所にたどり着く。


「なんで……」


たどり着いた。でも、間違いであってほしかった。

そこにいたのは、ミコリアとウリイ、かつての魔法学院での、部活の先輩だった。

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