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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
2.魔法学院編
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39.戦闘の授業2

「それで、私は何をすればいいんですか?」


尋ねると、はっとしたようにレンは刀を持った。


「そうだね、まずはこれで僕を斬りつけてみて」


言われた通り、刀をレンに当てた。

結構血が出てるけど、大丈夫なのか?


「うーん、斬れ味がいいだけだね……腕がなってないな……剣も使ってみて」


レンは私に剣を差し出した。

さっきは左肩に当てたから、次は右肩に当ててみた。また血が出ている。


「なんかしっくりこない……というか、筋力がないから重い武器に向いていない……となると、小刀を使ってみて」


次は、小刀を差し出した。

草の上がかなり血まみれになってきているのだが、本当にまた刺していいのだろうか。


いや、言われたんだから大丈夫。

私はレンの左肩を、小刀で斬った。


「うん、これだ。ナイフでもいいけど、小刀のほうが似合いそうだ」


だいぶ用途が違う気がするけど、まあいいや。


「でも、小刀だけだと遠距離に弱いから、弓も持ってみてよ」


弓と矢を差し出され、私は弓に矢をセットして、レンの胸を狙って当てた。

殺す気かって?いや、狙ってとでも言うかのように胸を叩いてたからつい……。


「まだまだって感じが強いけど……魔法を使えばなんとかって感じかな……よし、君の計画が立ったよ」


おぉ!血だらけだけど、それは嬉しい。


「明日は小刀の使い方を練習しよう。そして、その次の授業で弓の使い方だ。その後魔法戦闘について教えるから、それらを生かして、最後の日に模擬戦だ。今日の授業は合格でいいよ。ここまで容赦なく打ってきたのはアミが初めてだね……」


あっ、やっぱり常習犯だったのか。

ためらいをなくすため、とかなのかな?


『こいつの趣味ですよ……きっと』


そんな趣味のやつがいるのか。世の中は広かった。


『刀はお持ちになっていてください。役に立つこともあるかもしれませんし』


なるほど。じゃあ収納し続けておこう。

タウと話が終わり、帰るかーという雰囲気になったところ。


「あ、そうだ。刀も持ってるんだし、教えてもらいたかったら、クウのところを訪ねるといいよ。あの子は刀の使い方が上手だったから。あと……僕はスガトーレンという正式な名前があってね……ここまで深く関わらないと思ってたから略称で自己紹介したけど。だから、そっちで呼んでくれると……」


スガ……なんだっけ。


『スガトーレン、ですが、甘党先生、でいいと思いますよ。シュガーっぽいですし』


なんだそのネーミングという感じだが、面白いからいいでしょう。


「わかった。甘党先生」


「よろし……え、アミ、君もしかして魔王と知り合いだったり……?」


そうだけどそう言ったら良くないんだよなぁというか、この呼び方でわかるってことはもしかしてタウも、学院時代にこうやって呼んでたのか?それだと、王政派の感じが出ちゃってやばいか…?


私は悩みに悩んでいたが、甘党先生は軽く流した。


「ま、なんでもいいや。甘党先生でもなんでも……威厳がないけど……」


すっごく嫌そうだけど?本当にこれでいいのか?え、タウが遊び心で言ってそれが定着したみたいな雰囲気を感じますけど?


「それじゃあまた明日、アミ」


「また明日、甘党先生」


私は次こそ、校庭を去った。




部屋に戻り、クウを待った。

せっかく刀を持ってるんだし、使い方を学べるなら学んでおきたい。戦闘の授業も予習しなくていい、とタウが言っていたし。


しばらくして、扉の開く音がした。

ただいま、という挨拶の声から、クウが帰ってきたのだと推測できた。


「クウー、刀の使い方教えてくれない?」


開口一番にこう言った私に少し驚きながらも、クウは話を聞いてくれた。


「なるほどね……うーん、少しなら手の内を明かしてもいいか……おそらく、感覚までだったら中にも伝わらないだろうし……よし、いいよ。ただ、私は教えるのがあんまり上手ではなくてね。だから、模擬戦をすることしかできないけど、それでいい?」


なんかよくわからないけど独り言を呟いた後、賛成の意を示してくれた。


「全然大丈夫!じゃあ、どこかで……」


「ひとつくらい練習場も空いてるだろうから、探しに行こう。そこなら鍛錬に使う人たちも多いし」


おぉ、設備が充実している。これが魔法学院。と言っても、他の場所に行ったことがないから何とも言い難いけどね。




私たちは練習場のある、別館のほうまでやってきた。別館は国の中心から離れたところにあるらしく、転移魔法でやってきた。なんと、職員室にその魔法陣があったのだ。通りで知らないわけだ。

しかし、私はここに来たことがあった。

保健室は、別館にあったのだ。

光属性の授業を受けたあの日、シオカが鍵をかけてしまったため私は転移魔法で部屋まで帰った。だから気がつかなかったが、私はあの日、別館にいたのだ。びっくり。


「ここの部屋、借ります」


クウは事務室で地図を見ながら場所を決め、鍵を借りてきた。慣れてる。


「2時間までだからね。飲食物はここで売ってるから、帰りはぜひ寄ってよ」


事務員さんに、宣伝までされた。

まあ、時間があったら、かな。

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