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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
2.魔法学院編
33/120

33.各属性の授業4

さて、今日は金曜日。闇属性の授業を受けに行こう。闇属性だから、ネクタイは黒色だ。完全にお葬式の服でしょ、これ。黒でしかない。


闇属性は主に闇魔法、収納魔法、契約魔法、付与魔法に分けられるのだが、闇魔法はほぼ使わない。

黒いモヤモヤが出てきて、それに攻撃力を付与できるのだが、この魔法の特性は光のものに効きやすいというところなのに、光のものって聖職者とかしかいないから、敵対すること自体があまりないのだ。

収納魔法は、闇の空間にものを収納する魔法だ、名の通り。私がレイからの攻撃を受けたときにいたところが、闇の空間だ。

契約魔法は、大昔に闇属性に追加された魔法。だから闇属性だけこんなに量が多いのだ。”理”や人間、魔物などと契約し、絶対に破られることのない約束事をすることができる。”理”との契約なら、本来はあり得ない力を、大きな犠牲によって手に入れることができる。

付与魔法は、魔導具の授業を座学で受けたときに習ったから読まなくていいや。


テスト内容は、収納魔法と契約魔法。

収納魔法のほうは、本を一冊収納し、取り出すこと。

契約魔法のほうは、自分の持っていない属性を使えるように”理”と契約すること。

これは犠牲として魔力を捧げるのだが、相当な量を持っていかれるくせに2分ぐらいしか使えないらしい。しょぼい。

いや、私が元から持っているからそう思うだけなのだろうか。


とか考えることよりも大切なことがある。

持っていない属性がないのだ。

え、質問しないといけない案件か?もしかして。無理なんだけど。


戸惑っている間に、先生が来た。

生徒よりも黒いマントを着こなしている。

中の服はワイシャツに長い黒のズボンだけどね。

髪は長く、紫色だ。目はオレンジ色に輝いている。


「それでは、授業を始める。我が名はカトリ…闇より出でし魔導師だ。人間どもよ、外に出るが良い、試験を始めようではないか!」


まーたクセが強いタイプの先生だ。

この学校って個性が強い先生が多すぎないか?何かと。

そんなものなのだろうか、学校って、学院って。


私は素直に外に出る。


「魔力が最もみなぎった瞬間、それが大切だ……その瞬間を見極め、試験を受けに来るが良い……では、始め!」


あんまり関わりたくはないが、仕方がない。

私はもう15人ほど並んでいる列の最後に並ぶ。そして30分ほど待ち、番が来た。


「テストお願いします」


「了解した。それではまず、この本を収納してみせよ、無詠唱でな」


カトリは一冊の本を取り出した。

題名は、召喚魔術の基本。

あれ、召喚魔術ってないんじゃなかったっけ?研究途中だとか……。


『実在はしますよ。ただ、』


『あー、いいや、詳しいことは』


そうやって言ったら、少し拗ねていた。

まあ放置しておいたら治るでしょ。


私は収納魔法を発動し、本を収納した。


「よし、今度は収納した本をもう一度現世に顕現させよ」


言い回しが面倒だ、と思いながら、私は闇の空間から本を取り出し、カトリに渡した。


「1ページも欠損はないな、収納魔法は良いだろう。契約魔法もやるか?」


カトリは本を収納しながら私に聞いた。

すごい、サッと収納できるんだ。私は3秒くらいかかるのに。

いや、それはどうでもいいや。

今はテストに集中。


「やります」


「持っていない属性は?」


「ないです」


即答すると、カトリは一瞬、固まった。

そして意識を取り戻したと思ったら、自分の顔にかっこよく手を当てて、話し出した。


「ふっ……そんな強者がこの学院に居たとはなぁ!我が気づかぬとは、お前、気配を隠すのに手練れているな。それでは、模擬戦の時に使う契約魔法をしてみよ。魔法陣を使ってな!そして我がお前を殺す。きちんと魔法が発動していれば合格。これを試験内容としよう、はーっはっはっはっ!」


その笑い方実際にする人っていたんだ。

……どうでもいいね、それは。


テストなんだ、頑張らないと。


私は魔法陣を描く。

捧げるのは己の魔力。

王城での戦いのように、死んだら回復魔法にすべての魔力を費やすように設定する。


「できた」


そして、魔力を流して発動させる。

私は黒の光に包まれる。

王城のときほど淡くない、光という光だ。


「では……」


カトリはくるりと回ってこちらを向きながら勢いよく、私にナイフを突き刺す。

めっちゃ笑顔だったけど、大丈夫か、この人。


ナイフは勢いよく抜かれ、血が飛び散った。

私は、体温が下がっていくと同時に、魔力でその低下を補っているのを感じた。


しかし、手も足も動かなくなり、倒れる他なかった。


「よし、生きているな。合格だ」

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