表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「スキル????」  作者: 古来 冷翠
2.魔法学院編
28/120

28.魔法陣

疲れて早く寝た私は、あり得ないほど清々しい次の日を迎えた。


「リゼ、行くよ!」


朝食も食べ終え、着替えも終わった私は、授業に向かうことにした。

今日は、アレイスに聞かなければならない。

授業をカットしてテストだけ受けられるのか。


廊下を歩きながら、私たちはいろいろな話をした。まあ、廊下は短いからそんなに深い内容じゃないけど。

私が倒れてたときの話とか、授業の中身とか。


「よし、じゃあ私が聞くから、アミは…」


「おはようございます、アミ。昨日は忙しくて話しかけられなくて、ごめんね。大丈夫だった?」


リゼと計画を反芻していたとき、アレイスが後ろから話しかけてきた。

計画が全部吹っ飛んでいきましたが…?


「大丈夫でした、ありがとうございます。ところで相談なんですけど…」


ここまでお膳立てされたならコミュ力のない私でも話すことができる。リゼの出番はなくなった。彼女もそれを肌で感じとったのか、そさくさと帰っていった。


それを横目で見ながら、早く授業を終わらせて自分がやりたいことをしたいと説明したら、アレイスは快く頷いてくれた。


「うん、いいよ。でも、合格基準は変わらないからね。頑張ってね。ただ…」


アレイスはそこまで言って、私に手を伸ばした。


「君、いつもスキル使ってるでしょ」


ゾクッとした。身体が芯から冷えていく。


「な、何を根拠に…?」


何を答えればいいのか、わからない。

というか、スキルを使ってたことすら知らなかった。


「魔力の流れ、だね。気になるんだよ、君の本来の実力が。だからさ」


アレイスは私の髪飾りに触れて、魔力を流した。すると、魔法が発動するような音がした。おそらく、魔法陣が現れている。かなり大きいから、端っこが少し見えている。


『くっ……どうか、自衛だけは…』


最後に巨大で大量な魔法陣が展開された、私を中心にして。


「各種防御に、攻撃を受けた場合の火魔法…やるね、なおさら謎のスキルだ」


アレイスはすぐに解読したらしいが、私には全くわからない。というか何が起こっているのかすらもわかっていない。


少し首をかしげていたら、アレイスが気づいて言ってくれた。


「今日の授業は魔法陣の話だし、もし追加で知りたかったら授業後、院長室においで。ただ、私に一声かけて」


なるほど。でも、タウがいない中動くのは怖い。結構。


「あ、スキルは夜には使えるようになるよ。でも、これからのテストでもスキルは使わないでね。どんなものか知らないけど、本の内容を完全に覚えられるとかだったらズルいし。ま、今日は頑張ってみてよ」


くぅ……仕方がない。やるしかない。

というか、今日落ちてたら絶対怖いことになる。タウを失望させたくない。


私は昨日のテストを取り出しながら考える。どうやったら今日のテストを乗り越えられるか。

……頑張るしかないね、うん。





「今日は第6回の授業ね。起立」


私が席についてすぐに、全員が一斉に立ち上がる。


「礼、着席」


「授業内容は、魔法陣について。まず魔法陣ってのはね…」








「よし、ここらへんでいいでしょ。起立」


「礼、着席」


さぁ、テストのための準備期間だ。

重要そうな単語だけメモっておいた。

これを見ながら授業を復習しよう。


まず、魔法の発動の仕方について。

この国の空気には、魔力が含まれている。

そしてその魔力は、体内に1分に1ずつ取り込まれ、回復する。そして、その魔力を生まれたときから体内に刻まれている属性…いわば管のようなものに流し、外にある魔力と触れ合わせることで魔法を発動できる。管を通るときに魔力は色付けされるため、7つの属性の魔法が存在する。

この国の、と書いたのは、外国の空気には魔力が含まれていないからだ。

でも、外国で魔法が発動できないというわけではない。魔法陣を使う必要があるだけだ。

魔法陣は、属性を通した魔力を空気中に打ち出すこと…魔法の発動とは少し違う……で描くことができる。

その魔法陣によって、体内の魔力を外に留めることができるため、魔法陣に含まれた魔力と体内の魔力を触れ合わせることで魔法が発動できるのだ。

次に、魔法陣の形と色。

魔法陣の色は、属性によって違う。

火属性は赤、水属性は青に近い水色、風属性は緑に近い黄緑、土属性は茶色、毒属性は紫色、光属性は黄色、闇属性は黒色だ。

そして、魔法陣の形も、属性で変わる。


まず、二重丸が基本になっているのは共通。

二重丸の間に、威力や魔法を書いている。

そして二重丸の外側と内側に違いがある。

火属性は、点。水属性は線。風属性は三角形。土属性は四角形。毒属性は五角形。光属性は六角形。闇魔法は七角形。

ただ、角が増えてくるとわかりにくいため、内側に星のような図形が描かれている。


そんなにレアな話でもないし…と前置きして、アレイスは八角形の魔法陣も教えてくれた。それは、スキルと呼ばれるめったに現れることのない……というかこの世に3つしか存在しないもの、それと、異世界人が持っている、特性を使用するときのもの。


また、例外がある。闇属性、付与魔法だ。

付与魔法は、魔導具を作るときに使用するもので、魔石に魔法陣を刻む。その時は、二重丸の外側は闇属性の形である七角形、内側はそれぞれの属性。例えば、火属性の魔法を付与したかったら火属性の形である点、水属性の魔法を付与するのならば水属性の形である線だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ