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アイドル女子寮奮戦記・改  作者: 青獅子
中学3年生
10/20

バレンタイン!

自分で自分のことを言うのも何なのだが、俺はルックスも平均的で、学校の成績も中の中という感じなのだが、野球に関してはいつも真剣だった。そして、練習が第一と言う毎日を送っている典型的な体育会系である俺は、小学校中学校とずっと、クラブチームで野球中心の生活をしてきた。ルックスは良くも悪くもなく平均レベル、勉強も可もなく不可もなくという感じだが、野球に関してはいつも真剣で、練習が第一と言う毎日を送っている硬派な体育会系であった俺は、小学校中学校とずっと、クラブチームで野球中心の生活をしてきた。


しかし、顔が十人並みでもスポーツをやっている人間なら、ほとんどの連中が女子にモテるようになる。そして、それは俺にも当てはまった。でも、俺は女子と話すのがあまり得意ではないし、それ以前に恋愛なんて野球の邪魔だと考えていたので、女子が近寄ってきても誰一人相手にしなかったのである。




つまり何を言いたいかと言うと、この俺・相川優(あいかわゆう)は生まれてから今までの15年間、バレンタインデーとはほぼ無縁の人生を送ってきたのだ。



それでも、優衣姉と優里だけは毎年チョコをくれたが、所詮は姉と妹。しかし、周りの連中からは、美人と評判の高い優衣姉と優里から毎年、個人的にチョコを貰えるなんて・・・と異口同音に羨ましがられていた。




ところが、アイドルの女子寮に住むことになった今年は、事態が一変した。




◇ ◇ ◇




2月14日。バレンタインデー当日。朝、寮の食堂に入ったら早速、女子連中から一斉にチョコを手渡された。無論、優衣姉と優里、そして、安達・松永・尾崎からも当然のように手渡された。・・・しかし、ここまで多くのチョコを貰ったのは、正直生まれて初めてだ。


そして俺はせっかく貰ったチョコが溶けないよう、ちゃんと冷蔵庫にしまったのであった。




学校ではいつも通り授業を受けた。普通に授業を受けて、普通に昼食を食べる。いつもの通りの学校生活だった。ただ、毎年のことだが、女子から男子へ、そして、女子から女子へとチョコのやり取りがあったことだけは書いておく。で・・・




「今年も貰っちまったな・・・」




俺は今年も学校でチョコを貰ってしまったのだ。その数5個。これが多いのか少ないのかは不明だ。そして、差出人が誰なのかは、全部わからなかった。ただ、その中の1つには、『相川優先輩へ 大好きです♡』と可愛らしい字で書かれた物があった。




俺は帰り道、こっそりとその貰ったチョコを食べる。うん、みんな美味しい。そして帰宅。そして同じタイミングで、仕事を終えた麻衣さんと沙織さんも帰宅した。


「優、朝渡したチョコ食べた?」


麻衣さんが俺にこう言ってきた。俺は、


「まだ食べてないです。貰った後、冷蔵庫に入れたからこれから食べる予定です」


とだけ言った。すると、


「今食べとき。学生メンが戻ったらえらいことになるで」


と言ってきた。そして沙織さんも、


「せっかく優のために手作りしたんだから、今食べなさいよ」


と言ってきたのだ。そして、俺は2人に言われるがままに、貰ったチョコを食べる。うん、美味しいな。俺はチョコを食べると2人に味の感想を言った。2人は、




麻衣さん「ありがとな!実は言うと、ウチも沙織と同様、優のために手作りしたんよ」


沙織さん「ありがとう!初めて作ったから、味の自信がなかったの・・・」




と言ってくれたのであった。




◇ ◇ ◇




そして夜。




俺は夕食を食べる暇もなくチョコを食べ続けると言う状態に陥っていた。


「優、今無理に食べなくても、明日以降でいいじゃん・・・」


優衣姉が夕食後、自室でひたすらチョコを食べ続ける俺にこう言ってきた。俺は、


「優衣姉にはわかんないかもしれんけど、俺は貰ったものをその日のうちに食べないと気が済まないんだよ」


と言葉を返す。そして、


「優。お姉ちゃんとしてこれだけは言っておきたいの。ほんと無理しちゃダメだよ。食べ過ぎて体壊したら元も子もないし」


と俺に忠告をしてきた。大きなお世話だなぁ・・・と言いたいが、優衣姉って調理部だったな。どうでもいいことだけど。そして俺は、


「ああ、わかってるよ」


と優衣姉に言いつつ、チョコを全部、しっかり食べたのであった。





・・・そして翌日、俺のお腹が悲鳴を上げることを知らぬままに。

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