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僕は異人です  作者: シノユウ
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八つ当たり

楓がセリアに慰めて貰った時の続きです

これはあの日セリアが楓を慰めた時のあとの話だ。


楓がリビングから出るとそこにはアエル、ルーン、ライ、ネイがたっていた。

それぞれ自分の心の気持ちが見たらすぐわかるような顔をしていた。

アエルとルーンは不機嫌な顔。

ライはよくわかっていないけど何か面白そうな事があったような顔。

そしてネイは何かを企んでいる顔をしている。

アエルとルーンが何を言うか分からないので楓は目をぎゅっと閉じ歯を食いしばる。


「楓さん!」

「ひゃい!」


アエルが楓の名を呼び声が裏返り呂律が回っていない返事をする。

背筋をピンと伸ばし次の言葉を待つ。


「そんなに覚悟は決めたみたいな顔をしなくてもいいですよ。」


肩の力を抜く。


「セリアさんだけずるいです。」


アエルは頬を膨らまし怒ったような仕草をする。

可愛い。

そんな顔でもそう思ってしまう自分に対して苦笑いをする。

自分の名前が出されこちらをセリアがよくわからないような顔で見る。


「楓さん!私にもしてください。」

「・・・。」


突然の事に黙ってしまう。

楓がセリアにしたことと言うと一つしかない。

ハグだ。

アエルはそれをしろと言っていると楓はわかった。

アエルが目を閉じる。

絶対に逃げられないと分かり楓が一歩前にでる。

そしてアエルの小柄な身体を抱きしめる。

身長差があるのでアエルの顔が楓の身体にぶつからないようにゆっくりと近づけていく。

離そうとすると背中の方で少し力が込められた。

アエルが離そうとしていない。

十秒程したあとにアエルの腕から力が抜けた。

楓はアエルの肩をもち離す。

顔を覗き込むと、顔を真っ赤にしているのがわかった。

アエルは顔を抑え走りだし階段を駆け上がって行った。

自分がしたことがどれほど恥ずかしい事だったかがわかったからのように。

はあ、とため息をつく。

そしてルーンを見ると顔を赤くしながら何かをを待っているように見えた。

こっちもかと思いながらルーンを抱きしめる。

二秒ほどしたところでルーンが楓の身体を押し離れる。

そして走って階段を駆け上がって行った。

また、はあとため息をつく。

ネイを見てみる。

自分も!と言わんばかりにウキウキしているのが伝わってくる。


「お前にはしないぞ。」

「えーどうしてっすか。流れでしてくれたってじゃないすか。」

「しない。」


キッパリ言うちぇっと言うようにして不機嫌な顔をする。


「じゃあまた前みたいに決闘したいっす。」

「えー」

「あ、あたしもやりたい。」


ネイの意見にライも賛同する。

それくらいならいいかと楓は思い頷く。

すると右手はネイ、左手はライに引っ張られ外へ連れて行かされる。

ネイが目をキラキラ輝かせながら楓を見る。

その意図を楓は理解する。


「《フライ》」


楓は飛び上がりライとネイにも魔法をかけ飛べるようにする。

街全体が見渡せるくらいの高さまで飛ぶ。

楓さ左手を何も無いところにかざす。


「《アースブロック》」


唱えると石でできた一立方センチメートルくらいのブロックをたくさん作り綺麗に正方形になるように並べていく。

縦と横の長さが三十メートルほどのちょっとした闘技場のような所が出来上がる。

それを見て楓は前の世界でよく見ていたアニメででてくる闘技場を思い出す。

そんな思い出に浸っている楓の手をネイが引き闘技場に着地する。


「《バリア》」


楓はバリアをはり下への被害が出ないようにする。

これをしなかったせいで前やった時は酷いめにあった。


「楓さん、私は霊力使うっすけど、楓さんは魔力にしてください。じゃないと私一瞬で負けるっすから。」

「ん、いいよ」


前と同じ条件をネイがだす。

ネイは目を閉じた。

どうやら霊力を高め始めたらしい。

肌がビリビリと痛くなるまで高めらる


「《ヒートスピア》」


ネイの手に超高温ヤリが作られる。

目には見えないがそれが高温のため認識できる。

ネイは楓に向かって槍をちょっとだけ前後に動かす。

楓は左頬に痛みを感じ頬に触れる。

手を見るとそこには血がついてる。

あれだけの動きで離れた場所にいる楓に少し火傷を負わせたことで楓が生ぬるい戦いじゃ命を落としかねないもわかりただの決闘だが真剣になる。

楓も魔力を高め始める。

肌がビリビリと痛みを感じるほどまで魔力を上げる。


「《ライジングショートソード》」


雷でできた短剣をつくる。

前は大剣だったので今回はその逆の短剣にした。

短剣は動きやすいからだ。

ネイと楓が戦闘態勢になる。


「始め!」


最初にネイが楓と戦うのでそれを見ていたライが自分が審判だと悟り試合開始の合図をだす。

試合開始の合図とともに向かい合う二人は飛び出し相手を倒しにかかる

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