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僕は異人です  作者: シノユウ
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侵入

螺旋階段を降りるとそこはただ地下をくり抜いただけの様なところだった。

ところどころに明かりが壁に付けてあり視界は確保できた。

通路を歩いていると向かいから何か物音がした。

楓と衛兵は息を出来るだけ殺し、足音をたてないようにゆっくりと歩いた。

少しずつ歩いて行くと声がどんどん大きくなっていきその正体がハッキリと楓の目にうつった。

そこには無理矢理付けたような木のボロい扉がありその中にテーブルと椅子があり、椅子の上に酒を飲んで顔を真っ赤にしながら話をしている男達が三人いた。

彼らは全く楓達に気づかずに話あっている。

これはチャンスとばかりに楓達は音をたてないように走っていった。

男達が酒を飲んでいた部屋から少し歩いた所に分かれ道があった二つに分かられておりどちらもなにか怪しい。


「どうします?」


衛兵がそう楓に問う。

楓はう〜んと考えながら左右を見る。


「僕が右に行くのでその反対をお願いします。」


楓は悩んだ結果自分達の立ち位置で決めた。

衛兵は頷き左に歩いて行った。

楓も右に歩き出した。

少し歩くと楓の前に鉄でできた見るからに重たく固そうな扉が現れた。

楓はそれを見てここがなにか重要な場所だと確信した。

楓は扉を開けようとしたが出していた手を引いた。


「《テレパシー》」


楓はテレパシーを唱えた。


『聞こえます?』

『テレパシーですか、聞こえますよ。』


楓が頭に直接話しているのがわかったのか衛兵は楓に返答する。


『今僕の目の前に絶対になにか大事なものがある場所があるんですけど、そっちはどうですか?』


楓は目の前の扉を見ながら衛兵にそう言う。


『こっちは誘拐された人達を発見しました。しかし、フウさんがいません。』

『フウがいない?』

『そうです。フウさんがいません。』

『わかりました。今からそっちに行きますね。』


楓はフウがいないことに驚きながら衛兵のところに向かおうと魔力を高め始めた。

そして楓は走る前の構えをし唱えた。


「《スピード ライト》」


楓はそれを唱え地面を蹴った。

すると一瞬で衛兵の所についた。

衛兵は楓の方向を見て待っていた。


「あっちからすごい魔力が一瞬で近づいて来ましたから驚きました。」

「すみません。ちょっと思いついた魔法を使って見たくて。」


楓はそう言って目の前にあった部屋に入った。

そこは三十畳ほどの広い部屋だった。

半分程布団が雑に引いてあり反対側にはテーブルと椅子がありそこに女性が十人程いた。

皆端にある鉄の柵に腕に付けられた手錠の様なものが繋がれており部屋から出れないようになっていた。

女性達は楓の方をじっと見つめていた。

楓は女性達に近づき一人の手錠のようなものの上に手をかざした。


「《ブレイク》」


楓が唱えると手錠のようなものが鉄が壊れる音をたて壊れた。

楓は次々と壊していき全員手錠のようなものが外れた。

楓は衛兵に近寄り話始めた。


「この人達はどうしますか?」

「そうですね・・・とりあえず詰所の方に移動してもらいますか。」

「わかりました。」


楓は彼女達をどこに移すか決め魔力を高め始めた。

けっこう街とここは離れているのでかなり高い魔力が必要なので肌がピリピリし始めるまで高め無くてはならない。

楓が魔力を高めている間に衛兵は彼女達に説明し始めた。


「今から一旦詰所に避難してもらいます。そこで待機していてください。」


衛兵がそう説明すると彼女達はうんうんと頷き了解の意志を表す。

楓が魔力を高め終え彼女達に向かって手をかざした。


「《テレポート》」


ふっと彼女達は消えその部屋には楓と衛兵が残った。


楓は衛兵のほうを向き真剣な顔をした。


「行きます。」

「はい。」


真剣な声に真剣な声でかえってくる。


「《スピード ライト》」


楓は自分と衛兵に魔法をかけた。

二人は地面を蹴り走った。

そして一瞬で楓が見つけた扉の前までつく。


「なるほどこれなにか中に大事なものが隠されてそうですね。」


衛兵は扉を見ながらそう言う。

楓も扉をみて頷く。

二人で扉を開く。

ギギギと音をたてて扉が開く。

中は十畳ほどのひろさで他の部屋とは違う豪華な大きなテーブルと椅子が置いてありそこに他のやつとは全く違う感じの男がいた。

そいつは魔力の強さが普通にしててもわかる。

その隣に手を鎖で繋がれたフウがいた。

楓はそれを見て目の色が変わった。

一瞬にしてフウに近づき鎖を外した。

光速の効果が残っており一瞬にして近づけた。

楓は鋭い眼光で男を睨んだ。

男はニヤリと笑い立ち上がった

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