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ふつうが一番  作者: ほろにが
2/11

ふつうが一番2

「たしか・・・魔術師に転移魔法をかけられた・・・ような」


へらっと、笑顔を見せながら話す青年をほっとく訳にいかずこの記憶喪失さんと公園のベンチに座って記憶が戻るヒントを探していた


「なんで転移魔法を?どこに?」

「わからない・・・なんでだろう?」

「じゃー魔術師は誰かわかりますか?」

「ん・・・わからないけど、すごく不愉快な女性だったな」

顔はにこにこしてるけど、青年に額に怒りの青筋がみえた

怖い・・・


「あ!さっきなにか投げてましたよね?」

私は池の方に走って辺りを見回した

「あれは通信機でしたよ。でも、言われたことが凄く腹が立って怒りで投げ捨ててしまった・・・」

ゆっくり後から歩いてきた青年が遠くを見て黄昏ている

通信機って、記憶を取り戻すかなり重要な手がかりですよね?

しかも、かーなーり高価な物なのです

王族しか持ってないってほどに・・・

この池はそんなに深くないけど、簡単に見つかるレベルでもない

しかし・・・

「私、通信機をみつける心当たりがあるので、頼んでみます」

「あ、ありがとう!」

爽やかというか、よく笑顔をみせる青年に何だかつられて私まで笑顔になってしまった


クンクン

青年が私の手元に少し鼻を寄せてきた


「いい臭い・・・」

「マフィンです。今から騎士団の方々に差し入れしようかとー」ぐぅー


鈍いお腹の音

青年の顔はみるみる赤くなった


ブッ!!思わず吹き出してしまった


「あははは!どうぞ食べて」

マフィンをふたつ差し出すと青年は赤くなった顔の口もとを右手でおさえ

左手でマフィンを受け取った


「では、ちよっと届けてきます。ここで待ってて下さい」

私は小走りで騎士駐屯地に向かうと青年はにっこりと微笑み、美味しそうなマフィンを食べ呟いた


「珈琲が欲しいな・・・」


騎士団の駐屯地には何度か行ったことがある

「お、ファナ。今日はどうした?」

警備をしていた騎士だ

「こんにちは、差し入れを持って来ましたー」

「そうか~いつもありがとな!ケイン呼んで来るからまってな!」

警備の騎士さんはいそいそと建物の中に入って行く

あー、別にケイン呼ばなくてもいいのになぁ

っと思いながら止めるのも面倒くさくなって見送った


しばらくすると、ケインが出てきた

なんだか、少し顔が赤い

「ファナ・・・」

「さっきは迷惑かけてゴメン。これ皆さんで食べて!」

マフィンの入った籠を差し出すとケインは照れながら受け取った

「あー、いつもありがとう。も、もう恥ずかしいから来るなよぉ」


よっ!あついねーおふたりさん~

ヒュー


建物から私達を冷かすケインの同僚達が見えた

なるほど、私達はそんなに関係に勘違いされているのか

私は純粋にいつも兄の事で迷惑かけているのが申し訳なくって、差し入れしているのだか


「その、ファナの気持ち嬉しいけど、俺好きな人いるし・・・その・・・」

ケインは困った顔をして微笑む

げっ!本人も勘違いしてる?

「ちょ、ちょっとまっ「あ、でもファナの気持ち裏切りたくないし。ちょっと考えさせてくれないか?」


・・・いや、考えるもなにも


「ケインの事、別に好きじゃないし・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

ケインはさっきのデレ顔のまま、石のように固まった

冷たい空気が一気に漂う

記憶喪失青年も気になるし、早々に立ち去ろう


「じゃ、またねー」


私は固まったケインを放置して手を振って駐屯地をあとにした




一話一話が短すぎだね・・・

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