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神核生成とかいう意味不明スキルで擬神に守られてます  作者: れんP
第1章 神核の目覚め編

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第百三十話 『五柱集う時』


 荒れ果てた大地。


 崩壊した校舎。


 黒く染まった空。


 戦いの余波だけで周囲の景色はすでに原形を留めていなかった。


 その中心。


 神代レンと五柱の擬神。


 そして。


 滅王獣グラディア。


 互いに全てを賭けた最後の瞬間が近づいていた。


 天城修也。


「レン……」


 氷室凛。


「お願い……」


 朝比奈咲夜。


「負けないで!」


 月影詩乃。


「みんな……」


「帰ろう……」


 レンは静かに頷く。


「あぁ」


「帰るさ」


「絶対に」


 ソレイナ。


「主様」


「最後です」


 フリート。


「全部出し切りましょう!」


 ユシル。


「おぉ~!」


 アヤネ。


「全力で参ります」


 アイナ。


「全神気収束準備完了」


「成功率五十四パーセント」


 レンは笑う。


「十分だ」


「お前たちを信じてる」


 その言葉。


 五柱全員の表情が柔らかくなる。


 ソレイナ。


「はい!」


 フリート。


「もちろんです!」


 ユシル。


「まかせて~」


 アヤネ。


「当然です」


 アイナ。


「主君」


「ありがとうございます!」


 しかし。


 その時。


 黒衣の男が叫ぶ。


「殺せ!!」


「グラディア!!」


 咆哮。


 無数の赤い眼が輝く。


 巨大な身体が大地を砕きながら突進。


 同時に。


 数百本もの赤黒い光線。


 全てを消滅させる一撃。


 アイナ。


「回避不可能!」


 レン。


「なら!」


「突破する!!」


 右腕の紋様。


 紅蓮の輝き。


 ソレイナ。


「炎よ!」


 フリート。


「海よ!」


 ユシル。


「森よ~!」


 アヤネ。


「糸よ」


 アイナ。


「知識よ!」


 五柱の神気が一つになる。


 そして。


 レンが刀を構える。


神核連刃(しんかくれんじん)!!」


 一閃。


 二閃。


 三閃。


 五色の斬撃。


 光線を次々と切り裂いていく。


 黒衣の男。


「馬鹿な!」


「止まらない!?」


 レン。


「まだだ!」


神炎海樹(しんえんかいじゅ)操知連撃(そうちれんげき)!!」


 炎。


 水流。


 樹木。


 糸。


 光。


 五つの力が渦を巻く。


 滅王獣グラディアへ直撃。


 だが。


 ドォォォン!!


 煙の中。


 無傷。


 巨大な翼が広がる。


 天城修也。


「まだか……!」


 氷室凛。


「なんて硬さ……」


 アイナ。


「核以外への攻撃は無意味」


「核破壊のみ」


 その瞬間。


 グラディアの巨大な尾が振るわれた。


「ぐあっ!!」


 レンが吹き飛ぶ。


 地面を何十メートルも転がる。


 ソレイナ。


「主様!」


 フリート。


「主さん!」


 ユシル。


「主~!」


 アヤネ。


「主殿!」


 アイナ。


「主君!」


 レン。


「ぐっ……」


 立ち上がる。


 しかし。


 限界だった。


 全身が悲鳴を上げている。


 血。


 傷。


 消耗。


 普通なら立つことすら不可能。


 それでも。


 レンは立った。


 黒衣の男。


「なぜだ」


「なぜ立ち上がる!」


「人間だろう!」


「限界のはずだ!」


 レン。


「知らねぇよ」


「そんなの」


「俺一人だったら」


「とっくに倒れてる」


 ソレイナが笑う。


「主様」


 フリートが微笑む。


「一人じゃありません」


 ユシル。


「えへへ~」


 アヤネ。


「当然です」


 アイナ。


「はい!」


 五柱がレンの周りへ集まる。


 そして。


 ソレイナ。


「主様」


「出会えて」


「幸せでした」


 レン。


「え?」


 フリート。


「主さん」


「ありがとうございます!」


 ユシル。


「だいすき~」


 アヤネ。


「感謝しております」


 アイナ。


「主君!」


「大好きです!」


 レン。


「お、おい?」


 次の瞬間。


 五柱全員の身体が輝く。


 天城修也。


「まさか……!」


 アイナ。


「最終演算開始」


 ソレイナ。


「私達五柱」


 フリート。


「全てを一つに」


 ユシル。


「ぎゅーっとして~」


 アヤネ。


「主殿へ託します」


 アイナ。


「究極同調」


「開始」


 五柱の身体が光になる。


「待て!」


「お前たち!」


 レンの叫び。


 しかし。


 優しい笑顔。


 ソレイナ。


「主様」


「私達は消えません」


 フリート。


「ずっと一緒です!」


 ユシル。


「だいじょーぶ!」


 アヤネ。


「信じております」


 アイナ。


「主君!」


「お願いします!」


 五つの光。


 全てが。


 レンの右腕へ。


 流れ込んだ。


 ドクン。


 右腕の紋様が変化する。


 紅。


 蒼。


 翠。


 紫。


 金。


 五色の神紋。


 凄まじい神気。


 そして。


 レンの背後。


 巨大な五色の翼が現れた。


 天城修也。


「これは……!」


 氷室凛。


「綺麗……」


 朝比奈咲夜。


「すごい……」


 月影詩乃。


「みんな……」


 黒衣の男。


「ありえない」


「そんなことは」


「そんなことはぁぁぁ!!」


 初めて。


 絶望した顔。


 そして。


 滅王獣グラディアもまた。


 巨大な身体を震わせる。


 赤い眼。


 全てが。


 初めて。


 恐怖を宿していた。


 神代レンは静かに刀を握る。


 その瞳には。


 五人の光。


 五人の想い。


 五人の願い。


 全てが宿っていた。


「行こう」


「みんな」


 その声に応えるように。


 右腕の神紋が輝く。


 そして。


 五柱の声が。


 確かに聞こえた。


『はい!』


 決着の時。


 ついに。


 訪れようとしていた。


 だが。


 まだ。


 戦いは終わらない。


 全ての始まりとなった黒衣の男。


 そして。


 滅王獣グラディア。


 最後の戦いは。


 次なる瞬間。


 真の終幕を迎えようとしていた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回もお楽しみに

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