再構築
事件から1か月。あの事件が『天使降臨事件』として記憶の隅に追いやられるにはまだ早い時期、僕はついに封印魔法の掛け方について教えてもらうことになっていた。
「今日からついに封印魔法について教えることになる。
危険な行為だということを理解した上で臨むように。」
緊張感が走る。
それでもいつものように過度に緊張しすぎないようにして授業を聞く。
「まずなぜ最初に封印魔法の解除について学んでもらったのか、それは解除の逆をやるだけで封印魔法は掛けられる。
いや、解除できなくても掛けるだけならできてしまう。
この危険性について説明せよ。」
封印魔法の解除は非常に複雑だった。
例えば迷路の右側の壁に手をついて攻略するようなことをしていたからだ。
どんな仕掛けがあるかわからないが、確実に解除できるような方法を取るためにわざわざ処理が多くなるとしても確実性を重視した結果だ。
ここで問題となってくるのは、掛けるときは答えを知らなくても掛けることができるということだ。
自分で問題を知っていれば確実に回答が存在する、よって掛けることは問題ない。
確実な回答方法を知らないまま掛けてしまうと、答えをわからないまま掛けてしまうと自分だけでは解決できなくなってしまう。
「うむ、十分に理解しているようだな。
愚かな行動だと知ってか知らずか自分を封印したやつがいた。
そいつは出られないまま、封印されたまま死ぬことになった。
自分の愚かな行動を悔いながら死にたくないという怨念を綴られたそれはおぞましいものだった。
もう二度とあんなものは見たくないね。
危険性を念頭に置きつつ授業を受けるように。」
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