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翌日、僕は彼に会うために彼の部屋に訪れていた。


彼の部屋は生活に必要最低限の設備と据え置き型のPCと周辺機器、それらをつなぐコードで埋め尽くされていた。

生活感があるんだかないんだかわからないような空間だがしっかりともてなされた。


「昨日は迷惑をかけてすまなかった。アプリを入れていてそれをいつかは説明しようと思っていたんだが忘れてた。有用なものだから自由に使ってほしい。それはそれとしてお詫びをさせてほしい。」


裏世界は驚きはしたもののトラウマになるくらいで命の危険があるようなものではなかった。

加えて彼の言う通り魔法を自由に使える場所というのは魅力的だ。


彼のことを許す旨を伝えると一室に通された。


その部屋には銃器から刀剣類までの様々な武器が状態よく保存されている。

その部屋の奥にさらに扉がありそっちに誘導される。


中には机が一つとその上に木の苗木が置かれていた。


「今から君の杖を作ろうと思う。この木は通常の栄養の代わりに魔力を吸って成長する。今は特殊な方法で休眠状態で魔力を注げば活動状態になる。お前の魔力で育てた素材で杖を作ることでお前に合う唯一の杖になる。」


指示通りに魔力を注ぐ。


思っていたよりも勢いよく魔力を吸われる。

どんどん吸われるが苗が成長する様子がない。


さらに注いでいると気持ち成長したように感じる。


集中するために目を閉じる。


魔力の全てを注ぎ終わると。

かなり成長しており物干し竿を作るのにも十分なほどになった。


彼が木を魔法で加工し六尺棒より一回り小さくすると渡してきたので握ってみる。

両手で持つ分にはいい感じでグリップが利くいい太さだが魔法使いの杖と聞いて想像するものとはかけ離れていた。

どちらかと言えばこん棒に近しいものだ。


今まで魔法を使うために杖を使ってこなかったのに今更なぜ杖(?)を作ってくれたのだろうか。


そもそもこの世界の魔法は想像することで大体使え、詠唱も魔方陣も補助でしかない。

杖も例にもれずなくても魔法は使えるし、使えていた。


「なぜだと思う?」


彼の質問に自分なりの答えを上げる。


魔法と格闘技術を合わせることで身体強化魔法で高速で接近した時に、魔力によって魔法の干渉がしずらい対魔法使いの戦闘において制圧の手数を増やすため。


そう回答すると満点だと言わん限りの拍手を送られた。


杖とはいえ棒を持ち歩くのは警察のお世話になるような案件なので異空間への収納魔法を教わり、そこからすぐさま取り出せるように訓練をすると一日が終わった。

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