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僕と君、僕は異世界で生きていく、君は異世界で生きている  作者: 鬼パンダ
断章

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119/199

水面下

ー防衛省ー


「報告を聞こう。」


「はい。対象A以外に2名の人員を観測しました。

対象Aの不在を狙って負荷をかける実験を行ったところ、処理能力は人並みであることが判明しました。

よって、対象A以外に障害となるものはないかと思われます。」


「報告をありがとう。いつでも作戦を決行できるように準備しておいてくれ。」


「は。」


副官と思われる人物が下がると男は物憂げに外を見る。


「あの男がこの程度で死ぬとは思えない。

かといって今の状況は良くない。


一体どうしろというんだ。うっ。」


突如頭痛が男を襲う。


「最近頭痛が増えてきた。心労がたまっているのだろうか、だとしても今離れるわけにはいかない。

さっさとこの件をかたずけなければな。私のキャリアはここまでか。

それにしても上もこんな厄ネタをよくもこっちに押し付けてきたもんだ、現場が苦労するのはいつの時代も同じだ。」



ー都内某所ー


「失敗したとはどういうこと?」


「すみません、ボス。我々の力及ばず奴を殺すどころか測ることもできませんでした。」


「まあいいわ。もとよりあんたらには期待していないわ。

もういい、連れて行きなさい。」


下っ端の男たちは奥から出てきた屈強な男に連れ出された。


「まったく、だらしないわね。まあいいわ、私自ら出ましょうか。」

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