97.スプラ・ブルーウェブの迷走②
スーパー時間稼ぎタイム。
スプラ・ブルーウェブはブルーウェブ家の人間。
その名は高く評価され、この国でも有数の水系統の魔術師に家系だった。
それだけ期待値も上がる。
「続きまして中堅、三年一組はかの有名は水の魔術師の家系にして、本校きっての実力者。スプラ・ブルーウェブさん」
「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」
会場が盛り上がった。
天に拳を掲げ、そのボルテージはヒートアップする。
その反応を心地よいものとして捉え、警戒は怠らない。
「皆さん、本日は私の活躍を見に来てくださり、ありがとうございますわ。恥の無いよな魔術をお見せできればと、心から精進してまいりますわ」
スプラは観衆を味方に付けた。
その際もその目はきちんと周囲の視線を監視する。
すると一つだけ怪しい動きをする影がありました。しかしそこは手の届かない場所で、時間を引き延ばそうにも、難しいのです。
(時間を引き延ばすなんて、私何を考えているのでしょうか!)
思わず、自分に思ってしまったことが辛くなりました。
しかし、そんな気持ちを無理矢理振り払おうとすると、なおさら目の前が気になって仕方ありません。
そこでスプラは一か八かやってみることにしました。
「主を迎えるは水の窓。盛大に膨らみ、弾けなさい—《バブル・ボム》!」
スプラは女王陛下の前まで、水の魔術を披露しました。
しかしその泡は普通とは異なるほど大きく盛大。しかし今にも割れてしまいそうでした。 しかしそこに直撃したのは、スプラの魔術ではなかった。
「女王陛下、よろしければお手伝いお願いできないでしょうか?」
「ええ、いいですよ。《サンファイア》」
女王陛下は指を鳴らしました。
すると何処からともなく、雷が天から降り落ちました。
するとどうでしょうか。泡が破裂して、水分子が炎に当てられ反射を起こし、綺麗に輝いていました。
「ありがとうございます、女王陛下」
「いえ、こちらこそ楽しいショーをありがとうございます、スプラ・ブルーウェブさん」
「光栄です。ありがたきお言葉です」
スプラは深々と頭を下げた。
これで時間稼ぎと少しは威圧になっただろうか?
それが出来れば十分だった。
(これで少しは印象に残ったらいいのですがね。って、何を考えているんでしょうか)
負けられない理由がある。
しかし、何故か昨日のルカの言葉が引っかかって仕方ない。
それが、心に突き刺さり、動きを躊躇わせてしまう。
「それで、私の相手は誰でしょうか?」
「僕だよ、スプラ・ブルーウェブ」
そう言って、マサタカはスプラに言った。
しかしスプラは失礼ではあるが、そこまで意識したことの相手だったので、拍子抜けしてしまった。
けれど、スプラは手を抜いたりはしない気だった。
「貴方は確か二組の、キダ・マサタカさんでしたわね」
「僕のこと知っていてくれたんだね。光栄だよ」
「一応名前ぐらいは把握させたいただきました。でも、負ける気はありませんわよ!」
「僕も、負ける気はさらさらないよ。それじゃあ、正々堂々やろうか」
「ええ。それでは、参りますわよ。主を迎えるは水の窓……」
「させないよ。主を迎えるは土の窓……」
「《ウォーター・シュート》」
「《ロック・バウンド》」
二人の魔術がぶつかり合った。
それから二人がやることは決まっていた。
そう、できるだけ長引かせることだった。
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